2020/07/04

先日2016年2月10日に見た、ザ!世界仰天ニュースの 感想の続きです。
番組の後半では、こどもの周期性嘔吐症についてとりあげられていました。
番組の内容としてはこんな内容でした。
「こどもの周期性嘔吐症と片頭痛とは深い関係があり、周期性嘔吐症は、神経伝達物質セロトニンが多量に放出され起こると言われている。セロトニンが放出されると、血管は収縮するが、放出量が多いとその反動で膨張する。
すると膨張した血管が三叉神経を圧迫。これが片頭痛となる。
ところが、幼年期は脳内の神経が未発達なため、
実際には頭痛が起きていても認識されないことが多い。
片頭痛の項目として、周期性嘔吐症が含まれている。
通常周期性嘔吐症は成長すると自然治癒することが多い、
嘔吐症が治まっても、脳内の神経が発達してくると片頭痛に移行してしまう場合があるという。
幼いころ周期性嘔吐症だったこどもは、大人になて片頭痛を発症するリスクが高い
その子は時間や場所も関係なく嘔吐に襲われた。
一度嘔吐の症状が出始めると何も食べられなくなり、水を飲んだだけで吐き気が起き、小学生高学年まで嘔吐症が続いていた。
その子は次第に頭痛に襲われるようになり、緊張する時に激しい頭痛に襲われた。
13歳の時、現在の主治医に出会い、血液検査や尿検査をして、薬があって、20歳になった現在では回復している。」
との内容でした。
視聴者が一番知りたい、「周期性嘔吐症から片頭痛になったこどもが、13歳の時、どんな検査で、どんな治療をし、どんな薬で治まったのか」というところまで放送されることなく、番組は終わってしまい、非常に残念な終わり方でした。
でも、ここまで見てきて、片頭痛も、周期性嘔吐症も、脳脊髄液減少症とは無関係ではない気がしました。
なぜなら、脳脊髄液減少症でも、先に何度も書いてきたように、片頭痛と同じ症状が起こるし、繰り返し吐き気も起こるからです。
脳脊髄液減少症の症状をひとつひとつ念入りに研究していけば、周期性嘔吐症や片頭痛と言われているような症状が脳脊髄液減少症でも起こることの意味が解明されてくると思うのです。
さらに、今回の放送内容で、最後に私が注目したのは、「セロトニン」です。
番組の前半に出てきた内容を復習すると、「片頭痛に27年苦しんできた女性の心臓の卵円孔が出生後閉じずに穴が開いたままだった。
片頭痛の引き金になっている一つが、血中の神経伝達物質セロトニンなどが原因だとわかっているようで、体をめぐってきたセロトニンが、卵円孔を通過して脳へ達し、セロトニンに反応した脳が痛みを感じてしまうとため、つまり、卵円孔を卵円孔専用閉鎖栓でとじることで、頭痛は治まった。」というものでした。
ここで出てきた「セロトニン」。このセロトニン、私は脳脊髄液減少症のさまざまな症状にも関与している気がしてならないのです。
そう思うわけは、いろいろあるのですが、今回見た番組でいうなら、「セロトニンが放出されると血管の収縮するが、
セロトニン過剰放出での血管の膨張、」という点です。
ここからは、医学知識もない、患者の私の経験からの想像にすぎないのですが、血管の膨張は、神経の圧迫での頭痛を引き起こす他に、もっと、さまざまな悪影響を人体に引き起こしている気がするのです。
たとえば、血管の浸透圧などにも影響し、尿比重低値を引き起こしたり、多尿を引き起こしたり、脳脊髄液減少症の血圧の異常など、そういった症状と、無関係ではないのではないか?と私は思うのです。
そのへんのところを、医師の皆さまに、もっと研究し、脳脊髄液減少症に潜む謎を解明してほしいと願っています。
私自身も、患者として、自分の症状が示す意味を今後も、患者なりに考え、ここに書いて行こうと思っています。
セロトニンについても、少し調べ、私個人の考えを書いてみたいと思います。
私は医師でもなんでもなく、専門知識も何もない患者にすぎないので、ここに書かれていることは、患者の素人の私が
自分の症状を回復させるために集めた情報やそれについて自分なりに考えたことです。
間違っていることもあるかもしれませんので、その点、ご了承の上、お読みください。
でも、患者の考えていること、患者の気づきが、今後、研究者の方がたの、何かのヒントになるかもしれません。
患者が黙っているより、患者が思っていること、感じたことを、書いていく方が、いろいろな方に、脳脊髄液減少症について考えてもらえるきっかけになればと思い、これからも書いていきます。
世界中の研究者の方がた、医師の方がたに、早く、脳脊髄液減少症について、興味関心を持っていただきたいと思っています。
そうすれば、きっと、より手軽に受けられる、検査法や脳脊髄液漏れを確実に見つけ出す検査法などの開発にもつながり、脳脊髄液の減少で起こる症状を数値化して異常をとらえることもできるようになるかもしれません。
そうなると、世界中の原因不明の症状に苦しんでいる人たちの中に潜む、脳脊髄液減少症を、見つけ出すことも、今より簡単になる気がします。
研究者の皆さまや医師の皆さまの何かのヒントにつながることを願って、患者の私の思いを明日もつづります。