リカ場 ~私の脳脊髄液減少症のリカバリー~

原因不明の症状が「脳脊髄液減少症」だった私が、世界中に伝えたいこと

森田療法と脳脊髄液減少症

time 2017/02/03

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脳脊髄液減少症では精神科の病と間違われることがあります。

今夜、NHKハートネットTV 視線の恐怖

視線恐怖、対人恐怖、社交不安障害、について放送されていました。

言っておきますが、

これらの精神科の症状は、脳脊髄液減少症で激しい症状を私は体験しています。

これは精神科の医師にもあまり知られていないことだと思いますが、
私以外にも、脳脊髄液減少症で精神科分野の強い症状を経験した人は多いと思います。

ただし、脳外科医の前では、頭痛などのわかりやすい表現しやすい症状以外は、
医師にも申告しない可能性がありますから、脳脊髄液減少症での精神科症状は、
あまり表に出てくることはないかもしれませんが。

つまり、これは、脳が髄液漏れなどで悪い影響を受けると、精神科の症状も起こりうるということだと思います。

さて、脳脊髄液減少症の精神科症状のその話はまた今度にして、
今日書きたかったのは、昨夜の番組の中で、森田療法のことです。

ご存じですか?森田療法って。

森田療法で思い出したんです。

 

以前から感じていた、森田療法と脳脊髄液減少症の関係について。

今日はそれについて、書いてみようと思いました。

森田療法が当時の隠れ脳脊髄液減少症患者を救っていた可能性

今日の放送によると、
日本では100年以上前から、
対人恐怖症の治療に取り組まれてきたそうです。

100年以上前も、脳脊髄液減少症患者はいたでしょうが、
脳脊髄液減少症について、まだまだ医師にも認知度が低い現状ですから、

100年前など、脳脊髄液減少症の病名さえ存在しない時代、

当時の脳脊髄液減少症患者は、どんなにつらい症状を抱えて苦しんでいても、
医師にも家族にも、友人にも、誰にもその症状の存在も、苦しみも理解されることはなかったでしょう。

私が今の主治医に出会って脳脊髄液減少症だとわかる前、
その症状を誰にも理解されず、多くの医師に精神的なものとされてきたように、

今から100年前の脳脊髄液減少症患者たちは、みな精神科の病とされてきたことでしょう。

当時の脳脊髄液減少症患者が、その症状を
神経症とか、対人恐怖症とか、強迫神経症などと精神科の疾患での症状だと誤診されていたとしても、

もし、その治療として、森田療法に出会っていたなら、
症状が回復したこともあったのではないか?と思うのです。

森田療法は、たしか、何もしないで安静に寝ていることから始まり、徐々に、庭仕事をしたり
軽作業を初めて神経症などの症状を治していく療法だったと記憶しています。

それはまさに、脳脊髄液減少症の初期対応そのものであり、症状悪化時の対応であり、
軽作業から始めるのは、私がたどってきた脳と体の回復のためのリハビリそのものでもあるからです。

このことから、
神経症の治療としての森田慮法が、
当時、精神科の病と誤診されていた「隠れ脳脊髄液減少症患者」を、

そうとは知らずに偶然にも「治療していた」のかもしれないと私は想像するのです。

心療内科と森田療法

森田療法について私が関心を持ったのは、
今から何十年も前のことです。

当時、私は自分の症状の原因がわからず悩んでいました。
当時は脳脊髄液減少症の概念自体が存在しない時代でしたから、}
医師もそんな疾患が存在するなど想像もしなかったのですから、
救済されず放置されても仕方ありません。

今でこそ、「心療内科」という言葉は、誰もが理解していると思いますが、
当時はまだ「心療内科」という言葉は普及しておらず、
他の深刻な病を扱う科に比べ、「心療内科」という科は
社会からも、医師からも、
「気の弱い人を診る医師がいるところ」といった、イメージで
バカにされているような感さえしました。
当時は
ほとんどの病院には「精神科」しかありませんでした。

私にとって、
「心と体を一緒に診る」、「心が原因で起こる身体症状を診る」、というイメージの
心療内科は
精神科の医師より、助けてくれそうな気がしたものです。

昔は今ほど、脳と心と体の繋がりの深さが知られていなかったため、
体の症状と精神症状は別々の医師が診ることが多かった中で、

心療内科は画期的な考え方であったと、私は思います。

これは私の想像にすぎませんが、

まだまだ心療内科に理解がなかった時代では、
心療内科の重要性に気づいていたごく少数の医師たちは、
他の多くの医師たちに叩かれたのではないでしょうか?

脳脊髄液減少症に最初に気づき始めた医師が、
脳脊髄液減少症の存在を疑う多くの医師たちに叩かれ続けたと同じように・・・。

どんな時代にも見捨てられた患者を救おうとする医師がいた

私の想像ですが、

昔、脳脊髄液減少症を発症し、誰にもその症状を信じてもらえず、
原因もわからず、治療もされず、ほったらかされ、苦しみ抜いていた人がいて、

その人がたまたまた、精神科や心療内科医に行って、偶然にも森田療法を受ける機会があたった時、

それによって、回復した人がいたのではないか?と考える時、

たとえ、神経症の治療としての森田療法だったとしても、
当時、他の医師たちから見捨てられていた、隠れ脳脊髄液減少症患者を、

少数の心療内科医、精神科医が、真摯に患者に向き合って、治そうと努めてくれていたのではないか?と
思いが巡ります。

いつの時代にも「捨てる神あれば、拾う神あり」ならぬ、
「患者を見捨てる医師あれば、救おうとする医師あり」なんだ、と思いました。

他の医師に叩かれても、新たな医学的概念を持ち、
自分の信念を貫き、自分の考え方で、患者の苦痛をなんとかしてあげたいと考える医師がいた、と考えると、

なんだか胸が熱くなってきたのです。

人間って弱い者いじめする人たちばかりじゃないんだな、
やはり正義感を持っているんだなって。

最近、赤ちゃんにも正義感があるという研究が発表されたそうです。

人って捨てたもんじゃない。今何らかの理由で苦しくても
とにかく生きてさえいれば、助けてくれる人に必ず出会えるし、新たな道が開けてくるはずだって、

昔、森田療法を考えた、森田先生や心療内科の普及に取り組んだ医師たちのことを想像し、
心救われる感じがしました。

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自己紹介

lily

脳脊髄液減少症のサバイバーです。私が生きているうちに「原因不明」「異常なし」「精神的なもの」とされたり、何かすでに別の病名がついている人たちの中に、脳脊髄液減少症が隠れている可能性について、広く社会に伝えたいと思っています。

「脳脊髄液減少症を知っていますか」

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