リカ場 ~私の脳脊髄液減少症のリカバリー~

原因不明の症状が「脳脊髄液減少症」だった私が、世界中に伝えたいこと

身近にあふれる“マインドコントロール”

time 2018/11/14

身近にあふれる“マインドコントロール”

毎日テレビウォッチャーの私。

ちょっと前の話になりますが、“世界一受けたい授業”という番組で立正大学心理学部教授 西田 公昭先生の“身近にあふれるマインドコントロール詐欺の手口”を見てとても参考になりました。

そして、ふと思いました。

“マインドコントロール”とは、普通、詐欺師とか、いかがわしい宗教団体とか、芸能人から大金を引き出させる占い師とか、そうした、“だましの手口”のように思われているけれど、実はそうとは限らないんじゃないかって・・・。

詐欺以外にも、日常生活に“マインドコントロール”は身近にあふれているんじゃないかって。
たとえば、信じ切っている人や、身近な人たちからの善意の“マインドコントロール”はあり得ると私は思いました。
そして、とあることに私は気づいてしまいました。

それについては追々語ることにして、その前にまずは番組内容から説明します。

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世界一受けたい授業・マインドコントロール詐欺の手口

2018年10月の「世界一受けたい授業」でのマインドコントロールの手口の内容では、ある占いサイトに500万円をつぎこんでしまった女性のケースが紹介されていました。

騙されて500万円もつぎこんでしまった女性は、「どうやったら彼氏ができるんだろう?」と思っていた時、スマホで何気なく見つけたサイト、それは恋愛や運勢と書かれた「無料占い」サイトでした。

「無料だし、試してみよう」とクリック。そして、名前と生年月日を入力するだけで著名な占い師からのアドバイスが2回分無料になるという占いサイトに登録。

すると、「女子高育ちのあなたは、少し奥手」と本人の経歴を言い当てるような鑑定結果がきた。

これは、登録した名前や生年月日から、SNSなどの個人情報を調べ上げている可能性もあるから。

著名な占い師を名乗っていた相手は「詐欺師」だった。
立正大学の西田先生によると、「そもそも占いを聞きたがる女性はなんらかの不安を抱えている人。だから付け込まれてターゲットにされやすくなる。」そうです。
その詐欺師に騙された女性は、2回分の無料相談が終わると、そこからは相談1回あたり1000円が加算されるしくみになっており、「占いが当たってるし、料金も高くないから、もう少しこの占い師に相談したい。」と相談を続けると・・・。

その占い師から「あなたが普段飲んでいる水はよくありません。この水を飲みましょう。」とか「あなたの家の方向が悪いです。引っ越さずに金運を上げるなら、この水晶玉を飾りましょう。」とさまざまなものをクリックしてしまい、購入させられたようです。

「経済的に厳しい」と購入を断ろうとしても、その占い師を名乗った詐欺師からは「今やめるとよくないことが起こります。」と引き留められ、総額500万円ものお金をだまし取られてしまったそうです。

他にも若い女性には、婚活女子への“マインドコントロール”だそうです。
婚活パーティで知り合った男性からマンション投資を勧められ、不安を抱いた彼女は「そんないきなり投資って、冗談言わないで!」と言ったものの、その男性から「何が冗談だよ!俺は投資のプロだぞ!“君のためを思って”言ったのにそんな言い方ないだろ!」と怒られてしまったそう。
すると、不意に怒られた彼女は「本気で話せて分かり合えた気がする!この人とならきっとうまくいく!」と思ってしまったそう。
冷静に考えればおかしいと思えることでも、「好意を持った男性から言われると、信じてしまう。」のだそう。

そして、あれよあれよという間に話は進み、「ここにハンコを押せば、僕らが一緒に住む家の契約成立だよ。」と言われ、ハンコを押してしまった彼女。しかし、契約成立直後、男は音信不通に。女性は2000万円をだましとられてしまったそう。

かなり強引な手口ですが、立正大学の西田先生の解説によると、このマンション投資詐欺の話は、実際にあった話だそうです。
西田先生によると、「不安にかられている女性は、(相手に)怒られると、自分のことを本気で考えていると錯覚してしまいがちで、これを“撹乱効果(かくらんこうか)”というマインドコントロールのひとつの手口だそうです。

若い男性は「就活の不安」につけこまれ、就活セミナーなどにひきこまれてしまうマインドコントロールを受けやすいそうです。

高齢者の男性は、息子を名乗る男性に「上司に肩代わりしてもらっている。」と言われると、

返報性の原理という心理で、お金を振り込んでしまうそうです。

返報性の原理とは、調べてみると、

人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱く

Wikipediaより

マインドコントロールを防ぐ3か条

①不吉なことを言う人には気をつけろ。(感情を揺さぶって不安をあおろうとしてくる。)

②小遣いレベルを超えたら気をつけろ。(取返しのつかない額になってしまう。)

③支援者を非難し始めたら気をつけろ。(本人が騙されないようにと必死で止める家族や友人などの支援者を、詐欺師は「あなたの家族や友人は間違っている!もう会わない方がいい。」などと言ってその関係性を壊し、詐欺師と二人だけの世界に閉じ込めてしまう。)

西田先生によると

人間とは本質的に信じる仕組みをもっている。マインドコントロールされたというのは誰にでも起こりうるのだと理解しておく必要がある。

そのために周りの忠告を聞いて、謙虚に対応することが大事。

だとのこと。

私の感想

人間はもともと「信じるように」できているのなら、なぜ、「脳脊髄液減少症の存在」は長い間、多くの医師にも信じてもらえなかったのかなぁ、今でも社会になかなか信じてもらえないのかなぁ、とふと考えてしまいました。

脳脊髄液が漏れて減っている人間は、ただでさえ脳の機能が落ちていて判断力、思考力が衰えているから、髄液漏れのない普通の脳を持つ健康な人より、マインドコントロールされやすいと私は思いました。

「マインドコントロールは誰にでもありえることを理解して、周りの忠告を聞いて、謙虚に」と言われても、そも自分の脳がやられてしまい、判断力、思考力、が衰えれば、そもそも、そういう風に冷静に考えて回りの忠告などを聞いて総合的に判断して間違わないようにする、ということ自体が無理だと思いました。

病気や脳の怪我で、思考力や判断力が衰えた人に、いくら「詐欺師に騙されないポイント」を教えたところで、なかなか難しいと思います。

だって、病気ですでに「とても不安な状態」になっている上に、「誰もわかってくれない、理解してくれない。」と孤独を感じている時に、「やさしく親切で、もっともそうなことを言ってくれる人」が目の前に現れたら、判断力も思考力まで落ちている脳の状態なら、すぐ、その人の言うことを信じてしまってもしかたがないと思います。

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自己紹介

lily

脳脊髄液減少症のサバイバーです。私が生きているうちに「原因不明」「異常なし」「精神的なもの」とされたり、何かすでに別の病名がついている人たちの中に、脳脊髄液減少症が隠れている可能性について、広く社会に伝えたいと思っています。

「脳脊髄液減少症を知っていますか」

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