2020/07/04
今日、ミヤネ屋で“天気痛”について放送がありました。
以前、天気痛について、私は記事にしました、今回もその時と同じ日本で唯一「天気痛外来」をやっている先生がゲスト出演されて、同じことを話されていました。
最近ではこんな記事も書きました。
梅雨入りが近いので、どうやら天気痛キャンペーンにはピッタリの時期のようです。
しかし、私は個人的には“天気痛”という言葉はあまり好きではありません。
“天気痛”という言葉の画像は言葉を作った医師によって商標登録されているようですが、私は個人的には“天気痛”という言葉はどうもいただけません。
なぜなら、私が脳脊髄液減少症の結果として、天気によって影響される症状は、私の場合“痛み”だけではなく実にさまざまな症状だからです。
雨の前に、だるくなる、眠くなる、生あくびが出る、気力が低下する、痺れがでる、呼吸が苦しくなるなどは、脳脊髄液減少症ではない多くの人にも起こることがあるはずで、
その現象に対して“痛み”に限局したかのような誤解を与えかねない名前を付けてしまうことで、かえって気づけない人を出してしまいそうで、怖いからです。
なかなか気づけない、気づいてもらえない、脳脊髄液減少症という多彩な症状を抱えて生き延びてきた私ならではの危機感でしょうか?
天気痛のチェックが番組で紹介されていました。
「天気痛外来は日本唯一」を何度も番組で強調されていましたが、それは日本中の病院の中で、「天気痛外来」として表示することが許され、そこで患者を専門に診ることができる環境がある医師が「唯一」ではないのかと感じました。
なぜなら、脳脊髄液減少症が原因での「気象病」状態の患者の多くを、脳脊髄液減少症専門医が全国で診ていますから、脳脊髄液減少症の専門医は、結果的に「気象病に苦しむ患者の専門医」のようになっているはずだからです。
天気痛を診る専門医なら、ぜひ、脳脊髄液減少症の研究にも加わって、いただきたいと個人的には感じました。
番組で天気痛のメカニズムが説明されていました。
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天気痛のメカニズム
人の耳は外側から外耳、中耳、内耳とつながっていて、内耳は三半規管があり、リンパ液が入っていて、それが揺れることで身体の傾きを感知する。
天気が崩れるということは、気圧が下がるということ。
すると、内耳が膨張し、リンパ液が揺れる。すると、身体が傾いていると脳が錯覚する。しかし、視覚からの情報は実際には身体は傾いていないため脳が混乱する。
気圧が下がると、身体の中側が相対的に気圧が上がるので外にむかって飛び出すような感じになる。それによって三半規管が膨張する。三半規管が全体的に大きくなるので、リンパ液が動きやすくなりゆらゆらする。
リンパ液が揺れているから、脳は身体が傾いているのかと思うが視覚からの情報では身体が傾いていないので、脳がパニックを起こす。
脳がストレスを感じると、全身の交感神経が興奮し、隣り合う“痛み神経”を刺激するから痛みになる。
古傷があるところは交感神経と痛み神経がくっついて連絡ができていることがわかっている。
MRIを撮っても異常がない場合は天気痛の可能性がある。
要注意のタイミング
・春先
・梅雨時
・夏の夕立
・秋の台風
の天気の崩れ始め、と天気の良くなる時、一度低気圧で膨張した三半規管が戻るときにも症状が出る人がいる。
予兆
・体がだるくなる。
・生あくびや眠気が起きる。
天気痛チェック
・体の異変から天気が悪くなるのがわかる。
・季節の変わり目は体調を崩しやすい。
・乗り物酔いをしやすい。
・耳鳴りがしやすい耳抜きが苦手。
・事故やスポーツでケガをしたことがある。
・日々ストレスが多い。
5つ以上あてはまると天気痛の可能性が高い。
治療・対処法
・痛み日記をつける。
天気、日記(薬の服用、気がついたこと、その日の行動)、痛みの度合いを10段階で、運動の有無、睡眠の状態について、1か月間毎日記録し、細かな体調の変化や予兆も記入。
そうすることで天気と体調の関連性を見つけ、痛みのパターンを把握する。
痛み日記でわかること
毎日つけることで
・自分の体調の変化、痛みの変化、天気の影響を受けているか確認ができる。
・天気痛であるか確認することで、天気がいい時と悪い時の体調の変わり方を見れば、大きな病気でないと安心する。
日記以外の天気痛の治療
・痛み止め
・漢方薬
・テーピング
・理学療法
天気痛の最新治療
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30分で、2~3日間の痛み緩和が期待できる。
微高気圧ルームは一台 1人用で300万円~400万円
天気痛の改善・予防法
・乗り物の酔い止め薬を天気が悪くなる前に飲む。
・手首の内関のツボをマッサージ。手首の内側のしわから指三本ぐらい離れた二つの筋の真ん中あたりを5回もむように押す。このめまいのツボを天気が悪くなりそうだなと思ったら、1時間に一回、左右5回ずつ押す。
・耳をマッサージする。
耳くるくるマッサージの仕方
①耳を軽くつまみ、上下横に5秒ずつひっぱる。
②耳を軽くひっぱりながらゆっくり5回回す。
③耳を上下から折り曲げて5秒キープ。
④意味全体を手で多い5回回す。
これを朝・昼・晩の1日3回行う。
今回番組で教えてくださった先生の近著
脳脊髄液減少症での気象病状態の私の感想
私は天気痛のチェックリストの
・体の異変から天気が悪くなるのがわかる。
・季節の変わり目は体調を崩しやすい。
・乗り物酔いをしやすい。
・耳鳴りがしやすい
・事故やスポーツでケガをしたことがある。
の5つがあてはまりました。
ストレスは特にありませんでしたが、脳脊髄液減少症が見逃されたことで、症状を周囲に理解されないとか、誤解されるとか、脳脊髄液減少症の症状自体がストレスですからそういった余計な苦しみがストレスになったので、ストレスが多いか?と言えば多いので、
最後の
・ストレスが多いも当てはまるとすれば、
6つ全部当てはまると言えるかもしれません。
つまり、脳脊髄液減少症でも、“天気痛”と診断されかねないと感じました。
それに、私は当時から症状と天気などの関係に気づいていましたが、脳脊髄液減少症が原因での気象病状態は、それを知ったかたと言って、気が楽になるようなそんな簡単な症状ではありませんでした。
今回の医師は、天気と症状との関係がわかれば、「大きな病気ではないと安心する。」と言っていました。
しかし、脳脊髄液減少症が原因での気象病状態だった場合、もし、天気と症状との関係がわかったことで、単なる気象病だと医師も患者も思い込んでしまったら、非常に危険だと思います。
脳脊髄液減少症の治療がなされないまま、痛み止めを飲み続けたり、いくら日記をつけて自分の体調を把握して日常生活に生かそうとしても、次第に症状が悪化し、寝たきり同様になる可能性もあるからです。
髄液漏れたまま、いくらテーピングをしようが、漢方薬を飲もうが、理学療法をやろうが悪化を止められません。
私がそうでした。
もし、脳脊髄液漏れでの具合が悪い人が、状態が悪い時に、わざわざ出かけていって30分3000円もする微高気圧ルームに入ること自体が無理ですし、危険ですから現実的ではないと感じました。
やっと出かけて微高気圧ルームに入ったところで、脳脊髄液漏れた人が何度入っても、出たらまた元にもどるだけの一時しのぎにしかならないでしょう。
髄液漏れたまま、微高気圧ルームに何度入ったところで、完治はしないと思います。
漏れを止めてから微高気圧ルームに通うなら、一定の効果はあるかもしれません。
体に圧力をかけることの効果は、私は実際に感じていますから。
髄液が漏れた状態でも、一時的には効果はあることは事実ですが、漏れがあるままでは、一時しのぎにすぎないこともまた事実だと思います。
微高気圧ルームは300万円以上するそうです。それを買って自宅における人はいいですが、それができない人には具合が悪い時にわざわざ入りに出かけるのも酷な話です。
天気痛と決めつける前に、脳脊髄液減少症での気象病状態として起こっている症状ではないか?とどんな医師も考えてほしいと思います。