2020/07/04

昨日2020年2月20日夜のNHKニュースで、「高齢者を感染から守るために、働く現場で手作りマスクを作っている様子」が報道されました。
65歳以上の高齢者が約150名働いている警備会社、東京 立川の日本総合警備では、次長など女性職員が2月19日から、ガーゼを使ったマスクづくり手作りでマスクを作って高齢者の職員に配っているそうです。
「どこに行ってもマスクがない、手に入らないという、どうやって生活、仕事していけばいいんだろう」とおっしゃっていました。
深夜まで作業を続けても必要な数までまだ届いていないそうです。
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私の疑問
手作りガーゼマスクは洗って再利用が認められて、なぜ不織布マスクは洗ってはダメなの?とかねてからの疑問がまたわいてきました。
手作りマスクは、私はしないよりはいいと思うから賛成なんですが、あくまで個人が家族や自分のために、使う手作りマスクです。
職場が全員分のマスクを社員の手作りでつくるのははじめて見ましたし、きれいにラッピングして、男性高齢者にひとつ手渡している映像は、感動的でもありました。
でも、会社として女性社員がつくらなければならないほどマスクがないのは問題だと思いました。
それに、家族や自分用ならともかく、衛生面でどうなのかな?とも感じました。
おそらく、ガーゼを縫う方は手をよく洗ってから手縫いしているとは思うのですが。
ガーゼのマスクを手縫いしている女性社員の、手元に除菌スプレーがあったから、手を除菌して作っているのか、仕上げにガーゼマスクに除菌スプレーをかけているのかわかりませんが、ガーゼマスク縫い始める前の、手洗いは完璧なのかな?とかちょっと不安になりました。
マスクを作っている現場にカメラが入っていく時、ガーゼマスクを縫っていた女性社員の一人が、何気なく縫っていた手を自分の顔や髪の毛当たりにやっていましたから、縫っている間に縫っている人が自分の顔とか髪の毛とか触ってはいけないのにな、と思ってしまいました。
もし、インフルエンザとかCOVID-19に感染している人が、手を洗ったりアルコール消毒したとしても、しゃべりながら(たとえマスクをしていても)、自分の顔や髪の毛を触りながら縫ったガーゼマスクって、私はもらっても、一度洗って乾かしてからでないと使えないな、と思いました。
だから、そのまま高齢者の警備員に配って、そのまま使って大丈夫なの?なんて私は考えてしまいました。
それに、放送を見て、だいぶ大き目のガーゼマスクをしていたので、ガーゼマスクを洗って使うことを考えているなら、大き目でない方が乾きやすくメンテナンスしやすいのにと言いたくなりました。
それに、仕事をする人がするガーゼマスクは、たとえ女性社員が使うとしても、ガーゼや布に柄が入っていない方がいいと思いました。
なぜなら、柄が入っていると、つけるほうは自分のマスク姿は見ないから気にならないですし、かわいい布で顔を覆って気分もアップするかもしれません。
けれど、「柄の入ったマスクをしている人」を見る方は、その人の顔のマスクの柄が気になって、気が散ると思うのです。
少なくとも私は、柄の入った手作りマスクをしている人を見ると、柄がうるさく感じて気が散ります。
仕事をする大人がつけるガーゼマスクは、なるべくめだたない色と無地の柄なしが、「相手思い」でいいと私は思います。
それに、大き目のガーゼマスクをつけておられましたが、大き目のガーゼマスクをつくっても、その分乾きにくくて大変だと思いますし、クシャクシャになった時のアイロンがけも大きい分大変だと思います。
それに、苦労してマスクを手縫いして、社員に配っても、「ガーゼマスクは一人一枚配っても毎日同じマスクはつけられないのに」と思いました。
かといって、ガーゼマスクを毎日洗うとなると、厳重な手作りマスクで、ガーゼが厚ければ厚いほど、中が乾くのに時間がかかるから代えのガーゼマスクがあと1枚は必要だと思うし、本当に面倒なんです。(不織布マスクなら、洗濯機で脱水した段階でほとんど乾いているから少し干しただけで完全に乾くけど、ガーゼマスクはそうはいかないの知っているから。)
ガーゼマスクや、不織布マスクを何度も洗ってみたことがない人たちは、不織布のマスクがないならガーゼで手作りマスクをというし、専門家までが、洗って再利用するなら、ガーゼマスクというのが、私はどうしても納得できていません。
連日テレビでは、マスクは予防のためにするというより、患者がウィルスを含んだ飛沫を飛ばさないようにするためのもの、といってみたり、それなのに、予防のためにマスクをしましょうといってみたり、いくら専門家とはいえ、言う人によって意見はいろいろ。
第一、ガーゼマスクは目が粗く、あきらかに不織布マスクより、飛沫だって遠くに飛ばしやすいと思うのですが・・・。
ガーゼマスクを私が選ばない理由
①洗うとしわくちゃになってしまう。
②ガーゼが厚いと、アイロンがかけにくい。
③洗って使い続けると両側のゴムの部分が引っ張られてガーゼの左右部分の両側が縮んでします。そうなると再利用時、いかにも使いまわし感が出てしまい、見た目が悪い、カッコ悪い。
④洗って再利用したくても、ガーゼの厚みがあればあるほど内側がなかなか乾かないので匂いがでるなど不衛生になる可能性もある。
ってこと。
私の疑問
実際に、私が何度も洗って再利用をチャレンジして、もうガーゼマスクはダメだとあきらめたのは、今から17年前ぐらいです。
(地域によっても違うとは思いますが、昔、私たちがこどものころから平成の初め頃までは、たしかこどもたちは学校給食当番の時、自分用のガーゼのマスクを持っていったと思いますけど。
給食当番の白衣はみんなで使いまわしで、当番が終わったら洗って次の子に回すけれど、マスクだけは自前のをそれぞれ用意したものでした。
また給食当番はまわってくるから、自前のマスクは洗って干して、アイロンかけて、また次のために保管しておいたりもしました。
そういう経験から私の中で「マスクは衣類と同じ扱い」で「洗って使うもの」でした。
その素材がたとえ、綿でなく、ポリプロピレンやレーヨン、ポリエステル素材の「使い捨て」と言われるマスクになったとしても・・・・。
やがて、綿のガーゼマスクのメンテの大変さに気づき、不織布マスクのみを使うようになりました。使い捨てと言われるマスクを買い続けましたが、切らした時は、洗って再利用してました。そして、気づいてしまったのです。
倫理的にも衛生的にも、洗ったマスクがいいのか悪いのかどうなのかわかりませんが、 綿のガーゼマスクよりも、しわにならず、洗うとすぐ乾き、何度激しい水流でぐるぐると洗濯機で洗っても、形状記憶できれいなままの形を保ち、メンテがほとんどいらず、再利用可能な素材でできてるってことに・・・。
ガーゼのマスクは洗って再利用が可で、不織布のマスクは洗って再利用してはダメ、という理由をきちんと科学的に証明してくれる専門家の意見を聞いてみたいのですが、まだ聞けていません。
不織布のマスクを使い捨てにするのは、感染現場にいた人とか、医療者とかはそうするべきなのでしょうが、かつては医療現場でもガーゼや布マスクが主流の時代があったわけで、そういう時代は、消毒して洗って再利用していたはず。
医療現場にいる医療者でもなく、感染もしていない一般人は、ガーゼのマスクを洗って再利用していいのなら、なぜ、不織布のマスクを洗って再利用してはいけないのでしょうか?
「ガーゼの手作りマスクは洗って再利用してもいいけど、不織布マスクは外側にウィルスがついているのに触れると危険だから触れないようにして捨てるうように」としきりに言っているけれど、それなら、ガーゼマスクだって同じように、外側にウィルスがついているかもしれないじゃないですか?
ガーゼマスクだって、なるべく外側に触れないようにして、外して使い捨てにしなさいと言うべきではないですか?
そして、毎日新しいガーゼでマスクを手作りしなさいというべきではないですか?
そもそもマスクは自分をウィルスから守るためのものではないと言っておいて、健康でマラソンにまで参加するような人たちに全員にマスクを配ってみたり、(それって予防のためが主ですよね。病人がウィルスを含んだ飛沫をまき散らさないように配るためのマスクなら、全員分用意する必要もないし、全員にマスクを配ったなら、全員がウィルスを含んだ飛沫を飛ばす可能性があるからマスクをしてもらったってことになっちゃうし、そもそもそんな人が大勢集まって走っていいのか?ってことにもなっちゃうし)
政府や、いろんな専門家の言うことが、まちまちで、これはもう、さまざまな情報の中から、自分の経験に照らしあわせて自分で考えて、自分の命は自分で守るしかないな、って思いました。
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・「使い捨てマスク再利用できる?」NHKおはよう日本2月8日放送を見て