2020/07/04

2週間以上前の2020年3月1日の日曜日にのテレビ朝日の「サンデーステーション」という番組で、自作マスクの効果について、解説があったのでまとめてあった記事です。
まだ公開していなかったので、本日(2020年3月17日火)公開します。
ここで言う自作のマスクとは、私が作ったような“不織布の自作マスク”ではなく、ガーゼのような布でつくった自作マスクのことをさしています。
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“自作マスク” その効果は?
感染症予防に詳しい東邦大学看護学部 小林 寅喆 教授によると、
(自作のマスクは)他の人の飛沫を一定程度浴びない効果が期待される。(布でつくった自作のマスクは)洗濯もできるので繰りかえし使うことができる。ただし、自作のマスクと市販のマスクでは生地が異なるので、性能が落ちる、(自作の布マスクは)飛沫がしみこみやすく、吸い込みやすい点には注意すべき。自作のマスクの内側に、1~2枚ガーゼを足すことで、より効果を高められる。
とのことです。
私の感想
この先生、前にも何度かテレビに出ていました。
私も過去記事の
・使い捨てマスク再利用できる?
・辻ちゃん手作りマスクに専門家は?の
2つ記事にも小林先生のご意見を書きました。
あくまで専門家でもなんでもない私個人の意見ですが、私の自作マスクに対する考え方を書きたいと思います。
自作マスクは、メンテしやすさも重要
自作マスクは、簡単にできることも重要ですが、何より、洗濯しやすさ、洗いやすさ、形の保持性、などのメンテのしやすさも重要だと思うのです。
そう考えると、なにもガーゼでなくても、洗った後しわくちゃになりにくい、アイロンがけがいらない、速乾といった、メンテが楽な素材ならものなら、何もガーゼでなくてもいいと私は思うのです。
市販のマスクが自作のマスクより性能がいいとは限らないと思う
私は、必ずしも市販のマスクより、自作のマスクが性能が落ちるとは限らないと思うのです。私も、今に始まったことではなく20年以上前から、いろいろな市販マスクを買ってきましたが、いくら市販のマスクであったとしても、いくら抗ウイルスをうたっているマスクであったとしても、その性能が本当なのか?疑ってしまうような品物もあったからです。
不織布の使い捨て用の市販マスクだって、チャチなものから、しっかりしたものまで、いろいろです。
薄くて、こんな市販マスクなら、普通の手作りマスクとかわらないんじゃないか?と思うような市販マスクもありますから、一概に、市販マスクが、自作マスクより優れているとは限らないと思います。
そもそも、マスクは「感染症になった人が他人にうつさないためにするもの」とWHOがいうのなら、健康な人が予防的にするマスクは、自作だって、一定の効果はあると私は思うのです。
ただし、自作マスクはたとえば素材がガーゼだったら、そもそもガーゼは水分がしみこみやすい素材なのだから、
小林先生がおっしゃるように、ウイルスを含んだ飛沫をあびたら、ガーゼ素材に飛沫はしみこみやすく、そのマスクをそのまま使い続けたら、飛沫に潜んだウイルスをたしかに吸い込みかねないな、と思いました。
専門家も気づけないマスクの話
何度もこのブログに書いてきましたが、専門家の人たちというのは、そもそも実際にご自分でマスクを手作りしたり、ガーゼマスクを洗ってみたり、市販の使い捨てマスクを洗ってみたりしたことがないまま、机上の教科書的な理論だけで模範的な意見をおっしゃってると思うのです。
逆に、日常的に、市販マスクを洗って再利用している医師や、マスクを手作りして診療時や研究時に使っている医師や研究者や、専門家がいたら、それこそ恐ろしいですよね、だから専門家はそんなことやってみない人が普通で、それでいいんです。
ガーゼマスクや市販の不織布マスクを洗ってみたり、マスクを自作してみたり、自作の布マスクの内側にガーゼを1~2枚足して実際に使って生活してみたりをしたことがない専門家、研究者、医師がほとんどだと思うのです。
やったこともないのに、理想論だけを述べられても、ちょっと私は困ってます。
だって、実際にやってみると、教科書には書かれていないような、気づきがいろいろありましたから。
自作マスクは洗えて、市販マスクは本当に洗えない?
この先生は、自作マスクは洗えるからいいと、認めておられますが、ということは、市販の不織布のマスクは「洗えない」と思っておられるのかもしれません。
市販の不織布マスクは洗えますよ、この1か月洗濯機でジャブジャブ実際に私が洗って使ってきましたから。
機能的なリスクについては私にはわかりませんが、少なくとも「洗うと、紙のようにドロドロに溶けて使えなくなるか?」といったらそんなことはないですよ。
私のやり方で「ブラジャー用の洗濯ネット」に入れて洗えば、1回2回洗濯機で洗っても、見た目的には新品同様ですよ。
ただし、今回、1月末から2月末まで1か月洗い続けて何回も洗うと、不織布マスクは表面が毛羽立ってきて、見た目的に外出時にしていくのが恥ずかしくなるようなヨレヨレになってきます。
しかも、今回、過去に経験がないほど、洗った結果、洗うごとにマスクの本体の不織布部分の生地が薄くなってくることに、はじめて気づきました。生地が薄くなることによって、機能性も落ちてくるのは素人の私が目で見ても想像がつく感じです。
こうなると、小林先生がおっしゃるように、確かに飛沫がマスクの表面についても生地が薄ければ、飛沫を吸い込みやすくなりそうで怖いです。
長年、市販のマスクの洗濯再利用をしてきた私ですが、さすがに今回ほど、数枚のマスクを1か月洗って使いまわししたことは過去に例がありませんでした。
でも、少なくとも一枚につきすでに10回以上は洗っていると思います。
それぐらい市販の不織布マスクを洗って、やっと毛羽立ち、ヨレヨレ、ゴム伸びを感じはじめたのですから、逆に言えば、それだけ何回も洗って使いまわせるってことではないでしょうか?
少なくとも実際に20年以上前から、市販マスクを洗って再利用してきた経験のある私から言わせてもらえば、感染のリスクうんぬんはわかりませんが、少なくとも物理的には、市販マスクも普通の洗濯機で洗えます。
ただし、今までは再利用は1回までが主で、洗って再利用を一回したら捨ててました。
今回が初めてです。こんなに一枚の市販の使い捨てマスク(中国製)をこんなに何回も何回も洗濯機の20分コースで洗い続けたのは。使い捨てマスクと言えども、こんなに何回もの洗濯機洗いに耐えて形を保つんだってことを今回初めて発見し、非常に驚いています。
専門家と私の意見が違う点
自作のマスクの内側に、1~2枚ガーゼを足すことで、より効果を高められる
というのは、いかがなものかと、私は思います。
おそらく、先生は、実際にやったことがないのでしょう。
自作マスクの内側に、出し入れできるポケットをつければ別ですが、それがないのに、内側にガーゼを1~2枚足して使うことは、かえって感染のリスクを高めると思います。
それはなっぜかって?
たびたびマスクの内側のガーゼが落ちそうになり、素手でそれを直すからです。
それなら、自作マスクの内側に、ガーゼを縫い付けた方がマシでしょう。
でも、今度はそれだと、なかなかマスクが乾かないのです。
それは、分厚いガーゼマスクを何度も洗った経験がある人でないと、気づかないことかもしれません。