2020/07/04

2020年3月11日のフジテレビ・直撃LIVEグッディ!で、花王のホームページにある「布マスクの洗い方」を紹介していました。
以前、私もガーゼマスクは洗濯していましたが、そのメンテの面倒さと、再利用時の見た目の悪さで、ガーゼマスクはあまり使わなくなりました。
ガーゼマスクは使っているうちに、ゴムに引っ張られる両側のお部分のガーゼがクシャっとなり、洗うとさらにゴムの部分がクシャっとなります。アイロンをかけても、ゴムが中に入っている部分はピンとは伸びず、新品のガーゼマスクの四角のきちんとした見た目とはまったく違う、両端がクシャっとなった「わら納豆型マスク」になってしまうので、私はその見た目がいやでした。
ですから、興味深く、花王のマスクの洗濯方法とやらをテレビで見ていたのですが、案の定、手間がかかる洗い方で、見ていて「私には続かない!」と思いました。
布マスクを洗うとどうなるかは、すでにわかっていたのですが、気になって、今日、花王のホームページで確認してみました。
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花王の“布マスクの洗い方”
花王の製品は衛生用品から化粧品まで私もいろいろとお気に入りで使っていて、特に「花王」の商品は信頼していたので、思い入れがあったので、のぞいてみました。
花王の布マスクの洗い方
外で使用していたマスクのケア
~マスク(布)の洗い方~マスクは、くしゃみや咳などの飛沫からウイルスを拡散することを防いだり、
手に付着したウイルスが手を介して口や鼻に直接触れることを防ぐために有効です。1.標準濃度の衣料用洗剤(使用量の目安に従って洗剤を水に溶かしたもの)に
マスクを10分ひたし、水道水でためすすぎをしたあと、マスクの水気をきる。2.塩素系漂白剤15mlを水1Lに溶かして、マスクを10分ひたす。
3.水道水を用い充分にすすぐ。
4.清潔なタオルに挟んで水分を吸い取る。
5.形を整えて干す。
と書いてありました。
しかも注意書きには
・炊事用手袋を使用する。
・複数のマスクを一度に洗わない。
・1の洗剤液とすすぎ水にはウイルスが含まれている可能性があるため、洗剤液の飛沫に接触しないように密閉できる金属以外の容器(蓋つきのバケツ、蓋のできるプラスチック製の容器など)で処理する。
・マスクの繊維をいためる可能性があるため、もみ洗いはしない。
・マスクを洗濯した後は十分に手を洗う。
注意書きとして、この洗い方について
・綿素材のガーゼなどを想定した洗い方のご紹介です。
・「使い捨てマスク」は、ウイルスをキャッチする性能が低下するため、基本的に、再利用はおすすめしません。
翌日の使用に備えて、マスクに付着したウイルスを除きましょう。
とまで書いてありました。
さすが洗剤や漂白剤を扱う、花王さんです。完璧です。ただし、疑問も残りました。
引用先:花王 衛生科学情報 特設サイト 外で使用していたマスクのケア~マスク(布)の洗い方~
私の感想
面倒なメンテ方法は毎日は続かない
ちょっと、このやり方、私は正直「こんな面倒なことやってられない」と感じました。
「複数のマスクを一度に洗わない。」というのは私もそう思いますし、すでに今、不織布マスクを洗濯機であらうのでも別々びして洗っているので実践しています。
でも、この花王の布マスクの洗い方のように、洗濯した水も、「すすぎ水もそのまま流さないで蓋つきのバケツに入れて、飛沫が飛ばないようにして1リットルあたり15mlの塩素系漂白剤を加えて10分放置してから捨てる」というのは、私にはめんどうくさすぎてとてもできそうにありません。
たしかに感染症対策としては、完璧かもしれませんが・・・。私にはとても現実的ではありません。
洗い方もマスクを洗剤を溶かした水に10分浸し、水道水ですすいでマスクの水気を切って、塩素系漂白剤15mlを水1リットルに溶かし、さらにマスクを10分浸すなんて、説明を読んだだけで、ため息がでます。
洗剤とか漂白剤をいちいち計ってマスクを浸して10分待つことを2回も繰り返すなんて私にはとてもできません。
しかも、後片付けが大変。洗った水もすすいだ水もそのつど、塩素系漂白剤で消毒してから排水溝に流すとなると、使ったバケツも手袋も消毒しなければならないの?
マスク一枚洗うのに、労働力がきつすぎます。
これはあくまで、家族にノロウイルス患者が出た場合、新型コロナウイルス患者が出て自宅で看病している場合の患者の使ったマスクを家族が洗濯してあげる場合の洗濯方法ではないでしょうか?
一人暮らしの患者が、自宅で様子を見ている間に、たとえばどうしても買い物など食料品を買い出しに行くのに布マスクを使って、さらに自分一人でこの洗濯方法をせよ、と言われてもこの洗濯方法はしんどすぎないでしょうか?。
もし、普通の通勤とか外出で使ったマスクを毎日そこまで徹底的に洗濯するなら、マスクを洗った時につかった炊事用手袋も徹底的に洗って消毒しないとまずいような気がしますね。
これらの工程のすべてを日常生活の中で毎日し続けることは私にはとても無理です。できません。
だれか、家族がマスク洗い専属で、毎日やってくれるなら別ですが、私には、こんな完璧なマスク洗いを毎日私に代わってやってくれる家族はいません。
私がこのやり方が続かないと思ったわけは、一日一枚とは限らず、病院に行って帰ってきたら、そこでマスクを外してすぐ洗うから、一日一枚とは限らないからです。
うちは、自分で自分のマスクを洗ってくれる人なんて誰もいないので、家族のマスクまで私が洗っていますが、洗濯機洗いだから続いているわけで、こんな手間のかかる洗い方だったらとても毎日は洗えません。
家族のひとりひとりのマスクを個人ごとに別々に手洗いするって正直、無理ですよ。
たとえば、仕事をしていて、子供が4人いるお母さんがいたら、夫と自分の分と子供の分も含めて6人分のマスクを、ひとり分ずつ、一枚につき、20分以上つけ置きして、洗剤や漂白剤いちいち計量して、その都度手洗いして、その洗った水もバケツも手袋も消毒して流すの?そんなの大変すぎ。
ただでさえ、子供が学校が休校だったり、夫がテレワークで家にいたり、自分もパートが自宅待機になったりしてストレスたまっている時に、この洗い方は負担が多すぎます。
とても現実的ではないと感じます。
脱水機使わないとなかなか乾かずかえって不衛生
しかも、今、まさに花粉症のシーズン。花粉症の人は外には洗濯ものを干せません。
布マスクを手洗いで、洗濯機で脱水もせずに室内干しをしたら、どうなるか?私は知っています。
なかなか乾かず、匂いも出てきて、洗うたびにだんだんと黄ばんできます。
やはり、私は、脱水機で脱水してから干したいです。
「翌日に備えて」って書いてあるけど、この方法だと、たぶん今の時期、室内干しだと、夜洗っても翌朝までには乾かないと思いますよ。
布マスクと、洗った不織布マスク、どちらが目が細かいの?
「マスクは、くしゃみや咳などの飛沫からウイルスを拡散することを防いだり、手に付着したウイルスが手を介して口や鼻に直接触れることを防ぐために有効です。」というのなら、「使い捨てマスク」を洗って性能が落ちても、マスクがあることで口や鼻に手が直接触れる防御的用途だけでもないよりましだし、しているだけで飛沫も飛ばすのを防ぐ機能があるから、しないよりましなんじゃないか?という疑問もわきました。
第一、布マスクと洗った不織布マスクと、比べたら、どっちが目が細くて、どっちが性能が上なのでしょうか?
たとえ洗ってウイルスをキャッチする性能などが低下してその性能が全く機能しなくなったとしても布マスク同様、しているだけで、していないよりましではないですか?ってこと。
もともとウイルスキャッチ性能がない布マスクは洗って再利用してよくて、もともとウイルスキャッチ性能がある使い捨てマスクはその性能が洗うと落ちるからといって、洗って再利用がダメ、というのが、なんとも私には理解しにくいのです。
もともと性能なんて落ちても、何もないよりはマシだと思って使っているんですから。
あと、花王さんのマスクの干し方のイラストで、耳ゴム部分を洗濯ばさみで挟んで干していますが、それはやめた方がいいと思います。
まして、手洗いで、脱水も手でタオルで水分を取っただけの布マスクでは干すとき、水分を含んだ布の重みが、洗濯ばさみで挟んだ方の耳ゴムにかかってゴムが伸びてしまうのではないでしょうか?
かといって、布部分を挟むと洗濯ばさみのあとがマスクについてしまうと思いますから、ガーゼ部分を挟むなら、顔に当たる側のガーゼ一枚分の端の際を挟むといいのかも?、外側になる部分は挟まないようにして。
まとめ
すみません。花王さん、せっかく完璧な洗濯方法の情報を教えていただきましたが、私のような人間にはこのようなめんどうさは無理です。
このような洗濯方法はとても毎日は続きません。
したがって、私は、布マスクを洗う時は、以前、不織布マスクの洗い方で書いたように、「ブラジャー用の洗濯ネットに入れて、洗濯機の手洗いコース」で、普通に洗剤入れて柔軟剤入れて洗っちゃいます。お許しを!
(以前は、普通洗いの短い時間のコースで洗濯機で洗っていましたが、最近はマスク工業会の押し洗いの勧めを聞いてからは、洗濯機のおしゃれ着洗いの押し洗いコースで洗うことに変更しました。)
でも、洗濯機使っても、マスクだけで洗いますよ、いつも。他の衣類と一緒には私は洗いません。
どんなにすぐれた、完璧な情報であったとしても、広くみんなが気軽に毎日実行できるものでなければ意味がないと私は思っています。
私は、いつも、自分の体力気力でできる範囲で、自分にとって実現可能なベストな方法を選んで実行するしかないと考えています。
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