2020/07/04

本日、フジテレビの「グッディ」という番組で高齢者の切実な疑問に、昭和大学医学部 特任教授の二木芳人 先生が答えていました。
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マスクは再利用していいの?
高齢者の疑問
①70代男性の疑問
「(使い捨ての)マスクを捨てずに一枚で5日ぐらい使っている。続けて使っても大丈夫?」
②70代女性の疑問
「やっちゃいけないかもしれないが、マスクを洗濯して使っている。洗って再利用してもいい?」
昭和大学病院 感染症内科 二木芳人 特任教授のアドバイス
「続けて使う場合は、マスクの内側にガーゼを入れてそれを交換しながら使った方がよい。」
使い捨てマスクを洗うことについては
「原則的にはやはり、使い捨てのものは洗わずに1回1回使っていただくのがいいんですけれども、どうしても手に入らない時は、たしかに洗っても大丈夫な素材もありますね。
こういうふうな、これ紙じゃなくて不織布っていう、一応布みたいなもんなんですけど、まやはり、一回ぐらい洗ってもいいかもしれないけれども、そのつど、洗うつどにやはりこの品質っていうのは落ちていきますのでね.
だからだんだん、その本来の目的からそぐわない機能になってしまったら、してることも意味がないと。
ですからできることならば洗わずに使い捨て、もしくはガーゼを入れる、もうひとつの手は、まあ、場合によっては手作りしちゃうって手もありますのでね・・・。」
とのことでした。
私の感想
大学病院の感染症内科の先生が、紙ではない、不織布のマスクが洗っても大丈夫な素材ってお認めになりましたか。勇気あるご発言、ありがとうございます。
ただ、実際に、大学の先生方は、自ら使い捨てマスクを洗ったことやマスクを手作りしたことなどご経験がないと思われます。
私は実際に洗ってみて、市販のガーゼマスクも洗ってみて、手作りマスクも作ってみて、いろいろな気づきがありましたので、経験者談として書きます。
使い捨てマスクを洗濯し続けてわかったこと
私の経験だと1回だけの洗濯なんかではぜんぜん見た目的に新品時とあまり変わらないです。
2回3回4回と洗濯を繰り返すことによって、だんだん不織布の繊維が抜けてくるのか、だんだんマスク生地が薄くなってくるのに最近気づきました。
ブラジャー用の洗濯ネットに入れて洗っても、水流でもまれるせいか、だんだんと毛羽だってもきます。
つまり、
使い捨てマスクを洗濯すると・・・・
① 普通の洗濯ネットにマスクを入れて洗うと一発でクシャクシャになって、メンテが大変になる。
② ブラジャー用洗濯ネットに入れて洗うと普通の洗濯ネットよりは、洗濯後のマスクの形は保てる。1~2回洗っても、見た目では、新品とあまり変わらない。
③ 何回も洗濯を繰り返すとマスクの生地が薄くなってきて、ヨレヨレになり、毛羽立ち、ゴムも伸びてくる。
③ 使い捨てマスクを洗うと洗うごとに、繊維が抜けて薄くなるので、目で見てさわっただけでも、新品の時の機能よりはあきらかに低下するのは素人でもわかる。
使い捨てマスクは洗うと新品よりは機能は落ちる
二木先生のおっしゃる「(使い捨てマスクは)洗うごとに(マスクの)機能は落ちていく」
という点は、私は実際にやってみたので、私も二木先生と同じ考えです。
でも、その後の意見は先生とは私は違います。
私は「洗うごとに機能低下したマスクは、本来のマスクをする目的にそぐわなくなってしまっているとわかっていても、機能低下したマスクであってもしていたほうが、何もしないよりは、突然飛んでくる他人の飛沫は防げる」と私は思っています。
二木先生は、「できることならば、洗わずに使い捨て」っておしゃってましたけど、お金とマスクが充分にあれば、誰だってそうしますよ。
それができないから、今困っている人に、そんな理想論を説かれても、困ります。
“ガーゼを内側に入れ替えてマスクを再利用する方法”のリスク
使い捨てマスクを再利用するのなら、内側に、ガーゼを入れるのがよいと、前回もNHKで専門家の話を放送していましたが、実際にやってみてくださいよ。使い捨てマスクには内側にポケットがないものが多いから、ただガーゼを挟むだけだと、ズレたマスクを動かしたりする拍子にガーゼが下にすぐ落ちるから。
それを拾ったり、しまったり、洗うのか捨てるのかわかりませんが、そういう面倒なこと、やったことない専門家には想定外のことだと思うのです。
ぜひ使い捨てマスクの内側にガーゼを挟んで、ガーゼを交換する方法でのマスクの再利用をやってみてください。落ちたガーゼを拾ったり、ズレたガーゼを直そうとして素手で内側のガーゼをさわったりで起こるリスクの方が、はるかに、「不織布のマスクを洗濯機で洗って再利用するリスク」より大きいことに気づくはずですから。
“洗った不織布マスク”と“布マスク”どちらがマスクとしての機能が上?メンテが楽?
「洗って機能低下した使い捨てマスクをするぐらいなら、場合によっちゃマスクを手作りしたら?」っていとも簡単におっしゃっていましたが、あ~そう簡単におっしゃる人に限って、たぶんですが、実際におつくりになったことないんだろうな、と思ってしまいました。
それに、洗った不織布マスクの方が、私は、手作り布マスクより、毎日使うには楽で便利だと思っています。
なぜなら、洗った不織布マスクは、何より手作りしなくていいから楽だし、洗濯した後のメンテが楽だからです。
それに、洗ったことで機能が落ちた不織布マスクであっても、ガーゼマスクだって、どうせハンカチ程度の機能しかないのだから、同じではないかと。
手作りマスクって、いいますが、裁縫が苦手な人には、とってもハードルが高いですから。
裁縫が得意なママさんにはとっても簡単でしょうが、たとえ作るのは簡単でも、手作りガーゼマスクは使った後洗った後のメンテが大変なんですよ。
クシャクシャになったりするので。そうなると、アイロンかけたりしないと、とても外出時にはしていけないのです。
市販の洗えるマスク
私は、洗える繊維での一枚1000円以上のマスクも買ってみました。
しかし、見た目と使い勝手があまり良くないし、伸びるしから、顔まわりがゆるゆるで、これじゃいくら高機能素材でも意味ないなと思ってしまいました。
繊維の匂いも気になって、なんか使いにくくて普段は使ってません。
やはり外出時に一番気兼ねなく、抵抗感なく使えて使い勝手もいいのは、今のところ不織布の白の使い捨てマスクかな?と思っています。
手作りマスクのリスクには専門家もたぶん気づいていない
私は不織布マスクの洗濯再利用で、この危機を乗り越えるつもりですが、でも、先生がいうのだから、手作りマスクもまた挑戦してみますか・・・・。
私は、個人の手作りマスクが、不織布マスクの洗濯再利用品より、マスクの機能が上だとは、どうしても思えないんですがね・・・。
本日、別の番組のTBSの「ひるおび」で学童保育の指導員が、キッチンペーパーと輪ゴムとホッチキスで手作りしたマスクをマスクを持っていない子に配ってしているという生放送があったけど、紙を折る時の、机の衛生、手の消毒、大丈夫なの?って心配になりました。
出来上がった紙マスクにはアルコールスプレーできませんからね。素手て折って作った紙マスクなんか渡されても、私はするの嫌ですね。
また別の番組、昨日のフジテレビの「バイキング」という番組で、東京調布市の深大寺でのだるま市のために、近所の人がコーヒーフィルターの手作りマスクを夜なべしてたくさん作って持ってきて、お寺に参拝者用に届けてくれたって話題が(心温まる風に)放送されていたけれど、
どこの誰かがわからない人が、ぺちゃくちゃしゃべりながら唾飛ばしながら作ったかもしれないコーヒーフィルターの手作りマスクなんて、申し訳ないけれど、私なら使わないなと思いました。
まとめ
結局は、いろいろな意見から、自分で考えて、自分にとってベストだと思うことを、自己責任で選んでいくしかないのだと思います。
たとえ専門家や医師がいいといっても、自分が違うと思えばやらなきゃいい。
脳脊髄液減少症の専門家たちの論争の時もそうでしたが、専門家と言っても、いろいろなお考えの人たちがいて、いくら専門家がこうだといっても、自分が違うと思ったことはやらないし、専門家が違う、と思っても、自分がこうだと思ったことは突き進んできたからこそ、私の今の回復があると思っています。
もし、当時の医師たちの「あなたは脳脊髄液なんて漏れていない」を信じていたら、いまごろまだ寝た切りだったことでしょう。
正解や真実は、大多数より少数派にあることもあるんです。
脳脊髄液減少症の存在する医師が大多数だった時代に、脳脊髄液減少症の治療にすでに取り組んでいた少数の医師みたいに。
結局は、自分を救うのは、自分なんですよ。情報を選んでいくのは結局は自分なんですから。
自分が違うと思ったことは、やらないことです。