2020/07/04

2020年2月22日放送のTBSテレビの報道特集について、すでに一度「2020年2月15日のTBS 報道特集を見て」という記事にしましたが、昨日(2月22日)もTBS報道特集に、再び、同じ先生が出ていましたので改めて記事にします。
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2020年2月15日のTBSテレビ「報道特集」内容
仙台医療センター・ウィルスセンターでのマスクの実験について放送がありました。
マスクの表面にウィルスを吹き付け、実験室で、室内の温度を20℃湿度20%にし、冬の一般家庭をイメージした環境でマスクについたウィルスが生き残るかを調べる。マスクの表面を綿棒でぬぐい、マスクについてしまったウィルスがまだ生きているのかを調べる。
およそ2000万個のウィルスをマスクに吹き付け、その直後に調べるとマスクに付着したのは、わずか8000個だった。10分後には4分の3のウィルス約6000個が生きたまま残っており、さらに20分たった、(マスクにウィルスを吹き付けてからは30分後)でも4分の1の約2000個が生き残っていた。
空気中を浮遊する微粒子の中にある新型コロナウィルスの生存時間はインフルエンザウィルスより長い可能性があるという。
予防のためのマスクの必要性について、仙台医療センターウィルスセンターの西村秀一センター長は
「マスクで完全に(感染は)防げないですよ。(マスクの)隙間からどんどん入ってくるから、その部屋の中にたまたまウィルスが入ってきてたらそれはいずれ数可能性もあるし、いつまでも吸わない可能性もあるし」
一方で、ウィルスをばらまかないためにはマスクは大きな効果がある。
仙台医療センターでタバコの煙をつかって、咳をした時に口からでた飛沫などがどのように動いているか可視化した実験をしたところ、マスクをしていないと、およそ50cmの範囲に広がった。
マスクをした場合で咳をした場合、タバコの煙は(口からでたあとゆっくりであまり広がらない。
西村センター長
「これはたばこの煙で見ているからこうなん(マスクから煙が出てくるん)で、通常の本当の咳ででてくる大きな粒子は100%近く(マスクが)止めていると思いますね。
なぜかというと(口から)出てきたばかりの粒子は、粒子の径が大きいですから、相当粗い目のマスクでも全部取っちゃうんですね。
(今は)みんなの英知が試されているというか、生活のあり方というか、自分のためだけを考えて防御のマスクをいっぱい買って、毎日のように使って捨ててって、それだったら、症状のある人にマスクを回して、そういう人たち(症状のある人たち)がちゃんと適切に使えるようにして人と接触しないような生活をしてもらうのが一番いいと思いますけどね。」
といっていました。
昨日、2月22日にもマスクやドアノブにウィルスを吹き付けて生き残っているか調べる実験をやっていました。
2020年の2月22日のTBS報道特集
仙台医療センター・ウィルスセンターでは、飛沫から手を返しての感染についても研究しているという。マスクやドアノブなどから、手にウィルスがどれくらいついて、どのくらいウィルスが生きているかを実験した結果が放送されていました。前回はマスクに吹き付け、マスクを直接綿棒で拭って調べていましたが、今回放送されたのは、マスクやドアノブを10分後に指でぬぐって、その指にウィルスが付着しているかどうかが放送されました。
その実験によると、
800万個のウィルスを40cmの距離でマスクの表面に吹き付け、約10分後、マスクの表面をぬぐうと、指に付着したウィルスはわずか約450個だった。
ドアノブに約500万個のウィルスを60cmの距離で吹き付けたドアノブに10分後に触れた指にはウィルスは付着していなかった。
西村センター長
「800万個(のウィルス)が(指についた時)450個に落ちるってことは、もし、患者のせきが(ウィルス)1000個だったらどうなるのかというと、理論的には何もない(ゼロだってこと)ってことになります。」
(しかし、新型コロナウィルス(COVID-19)については免疫を持つ人がいないので油断してはいけない。
なぜなら、)
西村センター長
「(しかし)患者さんはせきを1回だけするわけではない。10回100回(咳を)やるからどんどん積み重なっていく。(ウィルスを)出しながら、どんどん死にながら、どんどん(ウィルスが)追加されてその人の周りにはある程度のウィルスの雲みたいのがっできちゃってる。そこへそのまま入り込んだら危ないだろうと。」
新型コロナウィルスは高温多湿の環境では死滅しやすいとする一方で、今後暑くなっても感染のリスクは続くという。
西村センター長
「私とあなたの間で直接的にウィルスをぶっかけられるようなそういう感染の様式はどんな季節であろうとあるわけですよ。どんな気温が高かろうが、目の前でやられたら、瞬時ですので、ウィルスが死ぬ間もないわけです。近距離のミスト(飛沫)による感染はどこにでもあると思います。」
慶應義塾大学の印南一路 総合政策学部教授は
「民間の検査機関を含めて検査する体制をもう少し早く整えられた可能性はあると思いますね。日本にはアメリカのCDC(=疾病対策センター)のように研究から対処まで一貫して感染症と闘う組織が充分に整備されていない。
(日本では)感染症研究所という研究所にまかされていて、どうしても研究が主になっているんじゃないかと思いますね。
いち早くDMAT(=災害派遣医療チーム)が駆けつけていたが、ああいう風に日本版CDCのような「部隊」があって、そういう人たちが即座に駆けつけてリスク判断して隔離が必要か判断・対処すると。(今は)人の移動が大きくなってグローバルに人が動くようになっているので突然、(こうした感染症が)蔓延する可能性はこれからむしろ大きくなる。
そういう未知のものも含めたものに対する体制というのは、DMATと同じようにきちんと整備すべき。」
とおしゃっていました。
私の意見
マスクの表面につけられたウィルス800万個に、10分後指をふれても、指についたウィルスが450個だとしたら、たとえ、使い捨てマスクを外して手や指にウィルスがついたとしても、使い捨てマスクのゴムの部分を触れて外せば、もっと手につくウィルスは少なくなるのかも?と思いました。
そして、水道のある流しえ外したマスクにアルコール吹き付けて、そのまま石鹸で洗って流水下で流したら、さらにマスクにウィルスは少なくなるのかな?と思いました。それをさらに、洗濯機に入れて、抗菌洗剤と抗菌柔軟剤で、30分近く大量の水で洗って、しかもその後紫外線に触れさせて乾かしたら、いったい、どれだけのウィルスが、マスクの表面や裏に残っているのだろう?と思いました。
使い捨てマスクとガーゼマスクとで、両方で調べてみてほしいです。
仙台医療センター・ウィルスセンターにはぜひこの実験をして、結果を知らせてほしいと思います。
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