リカ場 ~私の脳脊髄液減少症のリカバリー~

医師も知らない脳脊髄液減少症当事者の思いと現実

NHK「チコちゃんに叱られる」での気づき

time 2019/10/20

NHK「チコちゃんに叱られる」での気づき

金曜日、NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる」を見ていていくつか興味深く感じたことがありました。
そのことのひとつについて書きます。

「一つのスピーカーでいろんな音が同時に出せるのは、耳で音をバラバラにしているから」というお話についてです。

長年の私の謎が、少しだけ解けた気がしました。

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人は、同時に聞こえる音を耳でバラバラにしている

スピーカーから出てくるのはあくまでも一つの波形の一つの音なのに、「スピーカーが、いろいろな音を同時に出せるのは、人が耳で音をバラバラにしているから」というお話がとても興味深かったです。

そのお話の要点をまとめます。

人がたくさんの楽器の音や、人の歌声を聞き分けることができるのは、なぜか?

電気通信大学教授の小池卓二さんによると、それは「人間の耳の中にある有毛細胞が、音をバラバラに分解しているから。」

耳に入った音、つまり空気の振動は鼓膜を通り、蝸牛という場所に伝わる。この蝸牛の渦巻のなかには、音を認識する細胞がびっしりとある。内有毛細胞といって、音の高さに反応するセンサー。低い声は蝸牛のうずまきの奥の方に反応し、高い声は、蝸牛のうずまきの入り口付近で反応する。複数の楽器と複数の人の声など、複雑な音の場合でも、鼓膜を通して空気の振動が蝸牛に入り、内有毛細胞が音の高さによって、蝸牛の中で(入り口から奥の方までのさまざまな場所で)バラバラに反応する。それぞれの音をバラバラの電気信号にして脳に伝えることで、音をバラバラに判別している。

スピーカーは一つの波形でひとつの振動で音を再現している。スピーカーからは一つの音しか出ていないが、人の耳が音をバラバラにすることによって、一つの音なのにいろいろな音を同時に出しているように聞こえる。

小池氏によると「人間に限らず、耳を持っている多くの生物には有毛細胞があり、音を聞き分けている。表面上、耳の形ががわからない生物(カエルや魚)でも有毛細胞があって音を聞き分けている。」とのこと。

これを聞いてなるほど、と思ったと同時に、なぜ脳脊髄漏れで、脳脊髄液減少症になると、音の聞こえ方が変になるのかがわかった気がしました。

脳脊髄液減少症の聴覚障害、聴覚過敏について考えたこと

脳脊髄液減少症になると、他の人はわかりませんが、私は、普通の人の話し声や、普通の音が、とても甲高い神経に触る音に聞こえ、不快でたまらない音に感じました。

どうしてそんなことが起こるのか?ずっと疑問に思っていたのです。

でも、今回の「チコちゃんに叱られる」を見て、なんか少し、私の耳と脳で何が起こっていたのかが想像できた気がしました。

これから先に書くことは、素人の私のあくまでも想像です。ご了承ください

つまり、耳から入った音、空気のお振動が鼓膜を通り蝸牛に入った時、脳脊髄液減少症の影響で、蝸牛内の有毛細胞が正常に働かなかったのではないか?と思うのです。正常に働かず、本来なら「低い音」として、蝸牛の奥の方で反応すべきところを、蝸牛の入り口付近のところの有毛細胞が反応してしまい、甲高い音という信号に変えて、脳に送ってしまったのではないか?と思うのです。

脳脊髄液減少症は、見た目では、患者の感じているさまざまな症状の苦しみが理解できないため、なかなか周囲にも医師にもその症状の深刻さを理解してもらえません。

音が正常に聞こえないということの苦しみが、どれほど日常生活を阻害するかなんて、健常者には想像もつかないことでしょう。

発達障害の子供たちが、聴覚過敏でつらすぎて、イヤーマフを使わないと社会に適応できないのも、脳脊髄液減少症のあの聴覚過敏を経験した私はとてもよく理解できます。

生まれつきの発達障害でなくても、髄液漏れによって後天的に脳が機能不全を起こし、耳から入った音の高さを蝸牛の有毛細胞が正常にキャッチできないとしたら、本来の音の持つ高さを的確に蝸牛の有毛細胞がキャッチし、耳に入ってきたその空気の振動をその音の高さにふさわしい電気信号に変えることができないとしたら、どうなるでしょうか?

本来なら、低い音を、脳は甲高い不快な音として感じてしまうかもしれないと、私は思うのです。

今、聴覚過敏の人たちをひとくくりに「発達障害」、「HSC(Highly Sensitive Child)」「HSP(Highly Sensitive Person)」とだけしているようですが、私はもしかしたら、何らかの原因での脳脊髄液減少症での一時的な「蝸牛の有毛細胞の機能障害による聴覚過敏、感覚過敏の人」も紛れ込んでいるのではないか?と思うのです。もし、脳脊髄液減少症が原因での聴覚過敏、感覚過敏であれば、私のように回復可能なのに見逃されているのではないか?とも思います

話は変わりますが、過去のNHKニュースの情報ですが、

国立障害者リハビリテーションセンターの調査によると、発達障害の人たちの一番つらい感覚は、

視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、固有覚(力の調節)前庭覚(平衡感覚)その他のうちで、40%以上が「聴覚」と答えたそうで、多いのは特定の音に対して過敏になってしまうということだそうです。11%の人が「視覚」と答え、なかでも目立つのが「光がまぶしい」ということだそうで、明るいところがよりまぶしく見え痛みを感じる人もいるそうです。

それらの感覚障害のすべては、まさしく、私自身が脳脊髄液減少症で体験してきたことです。

もし、幼くして、親の虐待や、揺さぶりなどで、本人が物心つかないうちに髄液漏れを発症し、それを誰にもどんな医師にも気づかれないまま成長し、症状が主に、「感覚過敏」が目立った時、その人は、「発達障害」と診断され、「髄液漏れ」には一生気づかれないこともあるのではないか?と想像します。

聴覚過敏、感覚過敏と脳の機能についてや、脳脊髄液減少症患者の感覚過敏についても研究してほしいと思っています。

少なくとも感覚過敏の症状にかかわる医師や研究者は、脳脊髄液減少症の感覚過敏を知らないではすまされないと思っています。

脳脊髄液減少症の感覚過敏を詳しく調査研究すれば、もしかしたら、先天性の感覚過敏の症状に苦しむ人たちを救う、何か別のアプローチも発見できるかもしれないと私は思っています。

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自己紹介

lily

脳脊髄液減少症のサバイバーです。私が生きているうちに「原因不明」「異常なし」「精神的なもの」とされたり、何かすでに別の病名がついている人たちの中に、脳脊髄液減少症が隠れている可能性について、広く社会に伝えたいと思っています。

「脳脊髄液減少症を知っていますか」

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