2020/07/04
2017年9月7日、NHKのEテレ、「Rの法則」という、10代向けの番組で、東京都市大学教授で、温泉療法専門医の早坂信哉さんがシャワー浴と入浴法について解説されていました。
この先生、「たった1℃が体を変えるほんとうに健康になる入浴法 」という本を出されています。
この「Rの法則」というNHKの番組、私は、好きでよく見ています。
年代は違っても、ためになる健康法を時々取り上げるからです。
10代向けの番組でしたが、脳脊髄液減少症の私にも参考になるとてもためになる内容でしたのでメモします。
今回は「シャワー浴の方法」だけにし、次回、入浴法についてメモしたいと思います。
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シャワー浴の方法
① 入浴前にコップ1~2杯の水を飲んで水分補給
41℃のお湯に10分つかった場合、1回お風呂で、約800mlもの水分を失い、体が脱水状態になる。
② お湯を浴びる前に、かけ湯をする。
お湯を全身にいきなりかけると、急激な温度変化によって血圧が急上昇し、心臓に負担がかかり、不整脈を起こす可能性がある。
シャワー浴の際の正しいかけ湯の方法
・かけ湯の温度はぬるめの38℃
・足先にお湯をかけてから10秒で太ももまでかける。
・手の先から10秒で肩までかける。
・足湯で全身を温める。
大き目の洗面器に42℃~43℃のお湯を張り、両足をくるぶしまでつける。
髪の毛の洗い方
頭は髪の毛ではなく頭皮を洗う。
シャンプーは刺激があるので少量でよく1プッシュで十分。
指の腹でやさしくもむように頭皮を洗う。
髪の毛は摩擦に弱いので洗わなくても、シャンプーが触れるだけで十分。
気になる場合は毛先だけなで洗い。
すすぐ時はシャンプーが髪に残らないよう、しっかりと洗い流す。
髪の毛のダメージが気になる時は、トリートメント・リンス・コンデショナーを使う。
両方使う場合は、①→②の順で使う。
① トリートメント・・・髪の内部に浸透
② リンス・コンデショナー・・・髪をコーティングする。
体の洗い方
・身体は泡で洗う。タオルでこすると肌を傷つけてしまう。
・少しずつ水を足しながら石鹸を泡立て、泡は手のひらにのせても崩れない固さが理想。
・ボディソープより、固形石鹸がおすすめ。ボディソープには肌の刺激になる成分が入っている可能性があるため。
① 泡を手で転がすように、胸とおなか、背中は届く範囲、脇と股、の順に洗って、最後にシャワーで流す。
洗うのは基本的には、皮脂の多い体の中心ラインだけで十分。気になるところは同じように洗ってもOK。
顔も同じように洗う。顔は肌が敏感なので、皮脂が多い「おでこと鼻のTゾーン」と「ほっぺと顎のUゾーン」を泡で洗い、素早く洗い流す。
乾かし方と水分補給
・体は、タオルを押し当てるようにして水分を吸収させる。
コップ1~2杯の水分を補給する。
・髪の毛は濡れていると痛みやすいので、なるべく早く乾かす。
正しく汚れをとって疲れをとるためには、これらすべてをやると約25分かかる。
私の感想
そんな時、私はシャワー浴だけで済ませていた時期もありました。
Rの法則で紹介していたような、丁寧なシャワー浴は、脳脊髄液減少症の闘病中は難しいと感じます。
第一、体力的、体調的に、シャワー浴に25分も入っていられません。
今回の内容は、あくまで10代の子が「美しくなるシャワー浴法」ですから、私の場合は、これを参考にしながらも、自分にあった方法でアレンジし、短時間、あるいは部分的にシャワー浴法でいいと思っています。
私の場合をとっても、以前は、入浴自体が体の負担で、とにかく短時間、体にお湯を浴びるだけで済ませたこともありました。
髪も体も一度には疲れて洗えないので、今日は髪の毛だけ、今日は足だけ、今日は体だけ、今日は顔だけと、部分的にわけて洗ったこともたびたびありました。
石鹸を泡立てる動作さえ、だるい体と力が抜けた手では、泡立てるのがしんどく、もっぱら泡立てやすいボディソープを愛用してきました。
シャンプーやリンスを使うと、髪を洗う動作や時間が長くなるため、途中で疲れてしまうので、何もつけず、ただお湯だけで髪を洗うことも、今もあります。
今は自分で入浴もできますが、以前は髪を洗う動作が、手が上がらず、髪を洗う動作が疲れて続かず、家族にたびたび介助して洗ってもらっていました。
「髪の毛は濡れていると痛みやすい。」って知りませんでした。
脳脊髄液減少症で手足の力が抜けると、ただでさえお風呂で疲れてしまうために、なかなかすぐドライヤーで髪を乾かすことができませんでした。
ドライヤー自体が重くて、手を上にあげ続け、ドライヤーを使い続けることが困難で、すぐ髪を乾かすことは無理でした。
私の髪の毛は、濡れたまま放置されることが多かったから、相当、傷んだと思います。
脳脊髄液減少症になると、湿度に非常に弱くなり、浴室の環境が苦しすぎて、ゆっくりお風呂に入って体を洗ったり、湯船につかったりが難しいことがありました。
こんな症状をもし、私が「慢性疲労症候群」の専門医に、症状として告げたら、間違いなく「慢性疲労症候群」と診断されていたと思います。(私はあえて「慢性疲労症候群」の病名を使わせていただきます。あのだるさしんどさは、筋原性脳脊髄炎と言う病名より、私の当時の状態にピッタリだと思うからです。)
今は、湯船にゆっくり入ることも、体をトータルで洗うこともできるようになりました。
湿度が高い浴室にいても、以前よりつらくなくなったのと、脳脊髄液減少症の治療を何度も重ねるうちに、ゆっくり湯船に入っていても大丈夫になってきたのと、手に力が入るようになったのと、少しの動作で疲れきってしまうような状態がなくなり、髪の毛を洗う動作、体を洗う動作が自分でできるようになったためです。
入浴も食事もだるくて自分でできなくなるというこの私の経験から、「慢性疲労症候群」と診断されている人たちの中に、それは「慢性疲労症候群」でそうなっているのではなく、「脳脊髄液減少症」の一症状として、そうなっているんではないか?と感じます。
私は、「入浴やシャワー浴などの、日常生活でさえ自分でできなくなるほどの倦怠感、だるさ、しんどさ、疲労感」の体験と、それが「脳脊髄液減少症の治療を重ねて改善、回復した経験」から、
慢性疲労症候群だと診断され、「原因不明、治療法なし」とされて、不自由な生活に甘んじている患者さんたちに、「もしかしたら回復可能な脳脊髄液減少症かも?」と気づいていただきたいと願っています。
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