2020/07/04

“グッド・ドクター”を見て
私は医療ドラマは基本的には嫌いです。
フィクションの物語はいつも、医師はみんな素晴らしい医師ばかりで、その医師のカッコよさを際立だせるうような汚れ役の医師がでてきたりするからです。
難なく豪華な個室に入れるお金持ちの患者が普通に出てきたり、患者はみんな医師に最初から「患者」として受け入れられて、「治そう」としてもらえる物語は、私にとっては嘘くさくて見る気になれないからです。
過去には映画化までされた、医療ものドラマもあったようですが、そんな映画なんて見たくもありませんでした。
けれど、最近話題になっていたフジTV系列の「グッド・ドクター」昨日、こちらの地方では再放送されたので見てみたら、「医師が自閉症」という設定らしい。
何と、変わった設定なのでしょう。
普通の医療ドラマとは違うところになんとなく興味を惹かれて見ちゃいました。
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設定が異色の“グッド・ドクター”
昨日は“グッド・ドクター”の再放送の第三回でした。今日の第四回も見ました。
本放送が来週最終回を迎えるので、その盛り上がりに向けての再放送だとは思いますが、なかなか面白かったです。
こうなると、見逃した1回、2回放送も見てみたいです。
一つのジャンルに深い興味関心を持ち、その才能を開花させる人たちの中には、発達障害の方々が昔から存在していたと思います。
発達障害の大学教授、科学者、物理学者、画家、デザイナーなど、常人では考えつかないような視点や感性をもっているから成功した方々もおられるでしょう。
発達障害の医師がいてもおかしくないと思います。
まだ、「グッド・ドクター」の3回目と4回目しか見ていないので、うかつなことは書けませんが、こうした医師がでてくるドラマはある意味、とても新鮮で、それが話題をさらったのかな?と考えたりします。
しかし、今まで実際に出会った数々の医師の中には、横柄な医師とか、上から目線の医師とかに出会ったとき、以前はただの「変な人」と頭にきていたのです。
でも、今はそういう医師に出会っても、「生まれつき感覚や捉え方にに偏りがある人なのかな」とあまり頭にこなくなりました。
それも、自分が脳脊髄液減少症で、「健常者」の世界とは違う世界に行って、感覚や感じ方、捉え方の違いが変わってしまった体験をしたせいかもしれません。
幼いころいろいろな病気を克服して医師になった人や、家族の闘病がきっかけで医師になった人はいるだろうし、ちょっと変わった感じがする医師の中には発達障害の人もおそらくすでにいるのでしょう。
発達障害の医師がいるなら、脳脊髄液減少症を自ら経験した医師もこれからは増えていってほしいです。
その方が、何も問題なく、健康と家族と経済的に恵まれて医師になった人とは違った視点で、患者を診たり寄り添ったり、救えると思うから。