リカ場 ~私の脳脊髄液減少症のリカバリー~

原因不明の症状が「脳脊髄液減少症」だった私が、世界中に伝えたいこと

本当に“機能性ディスペプシア”ですか?

time 2016/08/05

本日、NHKきょうの健康で 機能性ディスペプシアについての放送がありました。

実は、脳脊髄液減少症でも
自律神経の失調によるものと思われる症状がいろいろと出てきます。

脳脊髄液減少症の症状の中にも、
胃腸の症状が存在するのです。

ですから、
昨夜の「機能性ディスペプシア」についての番組を見ていて、

胃をどんなに検査をしても、胃に問題がないからといって、
「機能性ディスペプシア」と決めつけてしまって、
いいのか?と強く、感じました。

番組によると、
「機能性ディスペプシア」という病気の概念が誕生したのは、
1989年にアメリカの学会でこの概念が提唱されてからということです。

2013年に日本で正式な診断名(つまり保険病名)として認められたそうです。

(話はそれますが、「脳脊髄液減少症」という病名は、まだ日本で正式な診断名、保険病名とはなっていないことでしょうから、
かねてからあった「低髄液圧症候群」という言葉しか口にしない医師がいるのもしかたがないのかもしれません。)

「機能性ディスペプシア」の症状としては、
胃もたれ、早期満腹感、胃の痛みなど
胃の症状が「慢性的」にあり、
胃の画像検査で異常が見られない場合を、「機能性ディスペプシア」というそうです。

胃の画像検査を内視鏡検査で行うのが理想ですが、
バリウム検査で「異常なし」でも、
「機能性ディスペプシア」と診断されるそうです。

番組によると、
日本人の10人に1人が機能性ディスペプシアに当てはまるのではないか?と
言われているそうです。

この機能性ディスペプシアが重要な病気なのは、

胃の調子が悪いと
「生活の質(QOL=Quality of the life 人生の質 の頭文字)」が非常に低くなることだそうです。

仕事に身が入らない、
勉強できない、
症状で病院に行かなければならないので遅刻や欠席しないといけない、など
社会的な労働生産性にも影響する重要な病気だということです。

この機能性ディスペプシアは、
目に見える異常はないが、
実は胃の働きに異常が起きているのだそうです。

・早期満腹感は、胃の上の部分が十分に広がらないためで起こると考えられ、

・食後の胃もたれは胃の壁が波を打つように動いて、食べたものを胃から十二支腸に送る動き、が弱くなって
胃の中に長く食べ物が残ってしまうために、胃もたれを感じるとされ、

・胃の痛みは、胃が胃酸に対して知覚過敏になるため、胃の痛みを感じると考えられているそうです。

なぜ、胃の動きがおかしくなったり、胃が知覚過敏になるのかというと、
ひとことでいうと「ストレス」が原因だそうです。

「ストレス」によって胃の動きを調節している「自律神経」が乱れ、
胃の働きの異常が起こるのだそうです。

・ストレス    ←(日々の疲れなどが影響)

・自律神経の乱れ ←(睡眠不足、食生活の乱れ、喫煙などが影響)

・胃の働きの異常 ←(胃酸の出すぎやピロリ菌の感染は胃の働きの異常に直接影響する因子も影響)

「ストレス」とは、
日々の生活の疲れ、も「ストレス」

ストレスがあると胃の調子が悪くなるのは誰でも人間ならあることですが、
ストレスによっていつでも胃が痛いのは「機能性ディスペプシア」と診断されるそうです。

で自律神経が乱れる

胃の働きの異常は胃酸のですぎ、ピロリ菌。

自分でできる対策で症状を改善、治すことも可能。

機能性ディスペプシアの自分でできる対策

胃に負担をかけない食べ方

・食事はゆっくりよく噛む。

・腹八分目。

・食後30分は休憩する。

自律神経の働きを高める自分でできる対策

・充分な睡眠

・適度な運動

・禁煙

生活習慣の見直しを一週間ほど続けて改善しなければ、
機能性ディスペプアを理解してくれる医師を見つけて受診する。

医師の選び方

・機能性ディスペプシアをちゃんと理解して認識してくれる医師を選ぶ。

・患者の話や悩みをよく聞いてくれる医師。それにちゃんと応答してくれる医師。

機能性デイスペプシアの飲み薬

・早期満腹感や胃もたれには、胃の運動をよくする「アコチアミド」

・胃の痛みには、胃酸の分泌を抑える薬

・ストレスが強い場合には、抗不安薬

が処方されるそうです。

ストレスが強い場合、抗不安薬会的な労働生産性にも影響する。

アコチアミドとは、

2013年に発売された機能性ディスペプシアの薬として初めて保険適用になった薬で
かなり効果があるそうです。

食後0分から30分までの食後の経過を、胃のシンチグラフィで検査してみると、

アコチアミド使用前と使用後を比べると、

使用後では、胃の上部が広がりやすくなり、早期満腹感が起きにくい胃になっており、

食後30分たつと、胃に残っている食物の量が減っていて、胃もたれが起こりにくい胃になっていることが

示されていた。この薬によって、機能性ディスペプシアの患者の約半数が症状を改善できると考えられ、
生活習慣の改善も加えると、かなりの数の患者の症状が良くなる可能性がある。

しかし、一か月ほど治療を続けても、症状がよくならない場合は別の病気が隠されている場合があり、

一度、

消化器内科専門医の元で、
内視鏡検査で胃がんや胃潰瘍など重い病気がないかチェック

ピロリ菌の検査も受けることがすすめられる。

それでも異常が見つからない→

それがほんとの「機能性ディスペプシア」

内視鏡検査で異常なしとわかると、不安が消えて、症状が改善する人は約3割いるとと考えられている。

内視鏡検査で異常がなくて、機能性ディスペプシアだった場合、

・自分の症状の原因がストレスであると認識する。自分の症状は、なんか原因があるんじゃないか?どうかなってしまうんじゃないか?という不安が病状を悪くするので。)

 

ここまでが私が番組から得られた情報ですが、私はいろいろと異議を感じました。
まず、

脳脊髄液減少症の私は、どんな検査をしても症状の原因がはっきりわからなかったり、「異常なし」とされたりしてきたので、

たとえ胃の詳しい検査で異常がないからといって、

胃の症状を訴える人を、脳脊髄液減少症の胃腸症状だと一度も疑わないままで、
機能性ディスペプシアと診断してしまっていいのか?と思いました。

次に、QOLの低下が著しいのは、脳脊髄液減少症のQOLの低下は、機能性ディスペプシアのそれとは、比べ物にならないと思いました。

脳脊髄液が漏れて脳脊髄液減少症になると、胃腸の症状だけでなく、
実にさまざまなつらい身体症状がでて、仕事や勉強や日常生活に支障がでて、
社会的な労働生産性にも影響し、その人の人生の質(QOL)が、非常に低くなるんので、

たとえ胃腸の症状からでも、絶対に、脳脊髄液減少症を見逃さないでほしいと思いました。

 

脳外科医や神経内科医ですら、脳脊髄液減少症の症状の詳細をご存じない医師が多い現状の中で、

胃の症状を訴えて、胃の詳しい検査などをしても異常がない人の中に潜む、脳脊髄液減少症での自律神経の乱れによる胃の症状と、そうでない患者を、

消化器内科の医師は見分けられるんですか?」とつっこみたくなりました。

それに、

「検査で異常が見つからないのに症状を訴える患者の、症状を認めて、理解して、話をよく聞いて答えてくれる医師」を受診することが大切」といとも簡単に言いますが、

それが、どんなに難しいことなのか?ご存じないのかな?と感じました。

ほんとの機能性ディスペプシアと言われている人たちの中に、

脳脊髄液減少症の見逃しがある可能性についても、

一刻も早く内科や消化器内科の医師に知っていただき、

脳脊髄液減少症の研究にも加わっていただきたいと強く覆いました。

原因がわからない症状のすべてを、

患者の思いこみや不安や心配に起因するもので、すべてがその人の「ストレスのせい」にして

「そのままでも死なないから安心せよ。」という知識を広める前に、

脳脊髄液減少症でないことをまずは確認してほしいと思いました。

そうでなければ、

脳脊髄液減少症によって、直接間接的に、死に至らしめられる危険もあると

私は思うからです。

今回の番組を見て、私は、原因不明の不定愁訴の中にこそ、脳脊髄液減少症は隠れている可能性が高いことを、
早く多くの医師や、原因不明の症状に苦しんでいる多くの人たちに知ってもらいたいと強く感じました。

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自己紹介

lily

脳脊髄液減少症のサバイバーです。私が生きているうちに「原因不明」「異常なし」「精神的なもの」とされたり、何かすでに別の病名がついている人たちの中に、脳脊髄液減少症が隠れている可能性について、広く社会に伝えたいと思っています。

「脳脊髄液減少症を知っていますか」

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