リカ場 ~私の脳脊髄液減少症のリカバリー~

原因不明の症状が「脳脊髄液減少症」だった私が、世界中に伝えたいこと

ドクターGプラス「上手な医師のかかり方」に異議あり!

time 2018/07/17

ドクターGプラス「上手な医師のかかり方」に異議あり!

ひさしぶりの更新です。
毎日暑い日が続いておりますが、皆様お元気ですか?

暑いし、忙しいしでなかなかブログ記事を更新できませんでしたが、今日やっと書きます。

これからも夏になり、日中家族が家にいる時間が増えると、ますますブログの更新が滞ると思いますが、ご容赦くださいませ。

私、ひとりの時間でないと、気が散って書き物ができない性分なのです。

昔、作家が旅館にこもって執筆した気持ち、私、とても理解できます。

さて、なんで今日更新しよと思ったかというと、
だって、NHKの番組、総合診療医ドクターG プラス(2018年7月14日土放送)の最後の部分で、医師の考える「上手な医師のかかり方」の説明があり、それが患者の私が見て、違和感を感じたからです。

番組全部はめんどうで見ていないのですが、最後のところで「上手な医師のかかり方」で、「おっ!」と興味をもって、見たものの、「ちが~う!」と感じ、これは黙っていられない、久しぶりにここに来ました。

今までの「総合診療医ドクターG」に何度もご出演されてきた医師の言葉だけに、患者としては、残念というか、やっぱりこの番組は患者や一般向けではなく、「医師による、医師のための、自画自賛番組」なのかな?と思ってしまい、なんとも複雑な気持ちになりました。

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ドクターGの考える「上手な医師のかかり方」

2018年7月14日(土)のドクターGで、林寛之先生が上手な医師のかかり方を伝授していました。

その合言葉がドクター林の「愛しめせ」だそうです。

「あ・い・し・め・せ」

自分の主治医をいい気持にさせて、その気にさせようということだそうです。

患者が医師の上手にかかるための「あ・い・し・め・せ」

あいづち。医師の話に相づちをうつ。

い・いいところその医師のいいところをほめる

診断名。患者は医師に対して診断名を自分から言わない。

め・メモ。患者が医師の話をメモを取る。

生活史。患者は自分の生活史を語る。

だそうです。

これを聞いて、患者でしかも脳脊髄液減少症を見逃されて続けて、診療室という密室で、複数の医師から傷つけられる言葉を投げつけられ続けた私としては。一部「ち~が~う~」と思ってしまいました。

 

ここでいう医師がいう「医師の上手なかかり方」だという「あ・い・し・め・せ」はつまり、

あくまでも、医師側からみて、望ましい患者の在り方であり、患者にとってのいい医師のかかり方のポイントとはズレていると感じました。

医師からみて、都合のいい、医師にとって「医師の機嫌を損なわない、医師に上手におべっかを使う患者になるためのポイント」にしか、私には感じられるませんでした。

決して、患者側の視点での「上手な医師のかかり方」ではない、と感じました。

 

「あ・い・し・め・せ」の詳しい解説

「あ」は、「相づちの、あ、」で、患者は医師の話している時、適当に相づちを打っていないで、首を縦に「うん、うん」とうなづきながら、真剣に聞くことだそうです。そうすると、医師はだんだん話していて気持ちがよくなるそうです。

「い」は、「いいところは褒める。の、い」で、患者は医師のいいところはきちんとほめるといいそうです。医師にとって感謝する言葉は一番のご褒美なので、おっさん医師たちは褒められることがほとんどないので、患者さんにほめられるとめちゃくちゃうれしくなるので、患者は質問形式で「どうして先生はそんなに優しくしてくれるのですか?」などと言うとよいそうです。医師に対して患者はいいほめ方をするべきなんだそうです

「し」は「診断名は自分から言わない。の、し」で「私この病気だと思います。」と患者が医師に言うと、医師の仕事がなくなったり、医師のプライドが邪魔することがあるから、診断名を自分から医師に言ってはいけないそうです。「こういう病気が心配です。といった言い方をするといいそうです。「私、風邪です。」と言ったらダメで「私、風邪が心配です。」と医師に言う感じて、最終決定権(診断)を医師にゆだねる言い方をすると、医師は「じゃあ、自分が診断しよう。」という気になるので、患者は医師に対して、そいいう言い方のアプローチがいいそうです。

「め」はメモ。症状を時系列に合わせて、メモをしたものを持参して医師に渡す。医師の指導や医師の言ったことをメモしながら聞く。

「せ」患者は医師の自分の生活史を語る。医師は臓器だけを診てることが多くなってしまうので、この病気になることによって、自分の生活、仕事、にどういう影響があって、自分はどう解釈して、どういう困ったことがあるんだ、というふうに医師に言うと、医師はほっておけなくなり、患者の人生に医師を巻き込むことができるそうです。

私の感想

例えば、猛暑の時、急に、具合が悪いからとわざわざ病院に行き、余計にぐったりしている時に、長い時間待たされ、やっと呼ばれて診察室に入ってまでして、こんな気遣いを患者は医師にすべきなんでしょうか?

医師におべっかをつかい、医師をほめちぎり、おだて、機嫌を損ねないように注意し、間違っても「熱中症みたいなんです。」なんて医師に決して言ってはならず、「熱中症が心配です。」と言わねばならず、最終診断を医師にゆだねる配慮と医師のプライドを傷つけない気配りをし、医師の話をうなづいて聞き、メモを取り、生活史を語らなければ、医師に気持ちよく診て助けてもらえないんでしょうか?

私から見たら、この「あ・い・し・め・せ」は医師による、医師のための、いい患者のポイントにしか思えませんでした。

たしかに、医師は患者を選べず、無理難題を言う患者や、失礼な患者、不潔な患者、いじわるな患者、わがままな患者、暴言を吐く、お礼も言わない患者、などいろいろな人間を相手にしなければなならず、ストレスも相当なものでしょう。

だからと言って、「医師にとって、いい患者」になることを世間一般に指南しないと、医師にうまく助けてもらえないと患者の思わせてしまうのも、症状があるからこそ長い待ち時間に耐えて診察室に現れる患者にとって、あまりにも酷な話だと思います。

医師に気を使わないと、助けてもらえない。

そう思ってしまうような「あ・い・し・め・せ」でした。

私が考える「患者視点でのいい医師」になるポイント「あ・い・し・め・せ」とは?

・医師は患者の話に相づちをうつ。どんなに患者の話が支離滅裂であっても、時系列でなくても、患者は具合が悪いとか認知症とかななんらかの、理路整然と話せない事情があると理解して、なるべく真剣に話を聞いてあげる。

・患者のいいところを指摘し教えてあげる。時にはわが身の不幸や今までのことを嘆き悲しむ患者に対して、患者がここにたどり着け医師である自分と巡り会えたたこと、これから治る可能性があること、など、患者が恵まれていると思われるいいところにも気づかせて励ましてあげる。

・患者が診断名を口にしたとしても、怒らない、そんなことでプライドが傷つかない医師になる。患者にとって、患者を一番に知っている人間は、今初めて、短時間会う医師の自分ではなく、患者自身であるということに気づき、患者なりにいろいろ調べたことを非難する暇があったら、逆にそれだけ治りたくて自分で必死に調べて考えた患者の気持ちを理解し、評価して励ましてあげる。

・医師もメモを取る。患者の話は必ずしも時系列でなかったり、患者が急患だったり、気力低下や認知機能低下で、しかも代弁してくれる家族もいない場合もあり、患者があらかじめメモを用意できないこともあるので、医師のほうが患者から聞き取ったことをメモを取るか、患者の話をどんどんとブラインドタッチでパソコンに正確に入力しき、そこから推理したり考え、診断につなげる能力を持つ。

・患者は診察室で、急には生活史を語れないものと悟るべし。患者は初対面の、まだ信頼できるかどうかもわからない医師に、すべてをさらけだして語るとは思えない。症状だけの必要最低限のことしか話さない場合もあると心得て、話さない患者にには、医師が自分から聞き出す努力もする。

医師に好かれる患者のポイントを研修医に伝えるよりも、患者に愛される医師になるポイントこそ、若い研修医に教えてあげてほしかったな、先生!

しかし、患者目線からの望ましい医師のポイントは、医師からは絶対気づかないことなんだろうな・・・。

医師目線での望ましい患者のポイントが、患者からではわからないように・・・。

お互い様ですね・・・。

教えあうといいんですね。お互いの気持ちを・・・。

患者に慕われ、愛される、患者愛にあふれた「あ・い・し・め・せ・(患者に「愛示せ!」)」意識をもって仕事する若い医師が増えるといいですね。

しかし・・・。

私、医師からみたら、やっかいな患者に見えている思いますが、こうみえて医師には相当気を使っています。

ドクターG+で紹介された、「医師のかかり方」の「あ・い・し・め・せ」すでに誰に教えられることもなくどんな医師にも実践してきましたもの。

ただし、自分から自分の症状から考えられる診断名を言うことはあったり、あえて言わなかったりは相手の医師を見て判断しましたが。(ド素人の患者の私の直感が結果的に、医師の判断より当たっていることもあったし)

患者が体調が悪い中、時系列に症状のメモを書いてもっていっても、読もうとしない医師もいたし、自分が心配する診断名を言っても怒る医師もいれば怒らない医師もいるし、別に医師のいいところを言ってご機嫌とらなくてもいつも変わらず真剣に向き合ってくれる医師もいれば、ご機嫌をとらないといけないと感じる医師もいるし・・・。

医師の話に真剣に相づちを打って聞く前に、自分の症状を話すことでエネルギーを使い果たしてしまい、言うのだけで精いっぱいで、医師の話にまで相づちを打つゆとりもない場合もあるし、生活歴まで話していると、時間がかかってしまい、次の患者のためにも、医師をイラつかせないためにもあえて話さなかったり、話す時間がない場合もあるしで、いろいろ患者も気をつかっていることに、今回の番組では、医師や研修医は気づいているのでしょうか?

おそらく気づいていないから、あんな番組になるんでしょうね・・・。

それにしても、具合が悪く、頭が混乱し、理路整然と医師に話せないような状態の時でも、医師の話に相槌を打ち、症状を時系列に症状にまとめて渡し、医師をおだて、医師をほめ、医師のプライドを傷つけないように、決して自分が疑う病名を口にしてはならないほど、気を使わなければ、医師に「よし何とかな治してあげよう!」と思ってもらないとしたら、患者のおかれた立場はあまりにも厳しいことになります。

医師が求める理想の患者像を演出できる患者しか、まともに助けていただけないとしたら、脳脊髄液減少症の私みたいに、思考力判断力、状況適応能力が落ち、年齢相当の受け答えさえできなくなるような状態では。医師に嫌われる患者になってしまいそうで、怖いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

  • コメントいただいた皆様、ありがとうございます。
    ただいま何かと忙しくてなかなか自分の時間が取れず、ここにも来れず、コメントいただいたおひとりおひとりに対してお返事が書けないでおります。

    ここに来れても、記事の更新で精いっぱいでなかなかお返事まで手が回らないことも今後も何かとあるとは思いますが、大変申し訳ありませんがご容赦ください。

    時間的、精神的ゆとりができしだい、少しずつお返事は書いていきたいと思っております。

    by lily €2018年8月6日 4:01 PM

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自己紹介

lily

脳脊髄液減少症のサバイバーです。私が生きているうちに「原因不明」「異常なし」「精神的なもの」とされたり、何かすでに別の病名がついている人たちの中に、脳脊髄液減少症が隠れている可能性について、広く社会に伝えたいと思っています。

「脳脊髄液減少症を知っていますか」

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