リカ場 ~私の脳脊髄液減少症のリカバリー~

原因不明の症状に潜む脳脊髄液減少症の早期発見と回復、症状理解による患者に優しい社会の実現のために、私ができること

うつ病と脳脊髄液減少症

time 2017/02/07

NHK きょうの健康でうつ病についての再放送がありました。

2016年7月12日(火)放送  うつ病 徹底解説「違う病気?」

アンコール放送されるということは、それだけうつ病に悩んでいる人が多いのでしょう。

しかし、私は、その「うつ病」と診断されている人たちの中に、
脳脊髄液減少症を「うつ病」と誤診されている人がいるのではないか?と危機感を感じています。

なぜなら、今も、脳脊髄液減少症の情報はちまたには少なく、

番組の中で、
うつ病に似た症状を起こす病として、いくつかの病が説明されていましたが、
やはり、脳脊髄液減少症については、一切触れられていませんでしたから。

テレビの健康番組でもほとんど扱わない脳脊髄液減少症

たまにテレビが脳脊髄液減少症を取り上げても、
まるで「ごく一部の人がなるような、深刻な難病のイメージ」で放送されてしまう
脳脊髄液減少症。

これでは、自分や患者の症状が、実は脳脊髄液減少症で起こっているなんて、
気づける人も医師もまだまだ少ないと思います。

今回この番組を見て、また
「いつになったら、脳脊髄液減少症が誰にでも起こる身近な疾患で、身近なありふれた症状に潜み、
脳脊髄液減少症だと正しく診断され、治療されないことがいかに危険であるかを、報道する側や社会が気づいてくれるのか?」と感じました。

脳脊髄液減少症では、症状の原因がわからないために、精神科医に回され、
うつ病や他の精神疾患に間違われることがあります。

私がそうでした。

脳脊髄液減少症では、視覚聴覚に症状がでるため、物が歪んで見えるなど、
脳脊髄液減少症に無知な精神科医が患者の訴えを聞いたら、
時に、統合失調症に誤解されかねないと思います。

番組ではうつ病に似た症状を出す病名として以下の 病名が説明されていました。

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うつ病に似た症状を出す病

・双極性障害

・不安症

・パーソナリティ障害

・適応障害

・認知症

・脳梗塞

とのことでしたが、

これに、私の体験では、

・脳脊髄液減少症も付け加えてほしかったと思いました。

脳脊髄液減少症でも、本当にうつ病に間違われかねない症状を出します。

 

しかし、

現時点では、精神科医で、脳脊髄液減少症について深く勉強されている医師は、まだまだ少ないと思われます。

いくら精神科医であっても、脳脊髄液減少症について知識がなければ、うつ病に似た症状を訴える脳脊髄液減少症患者を早期に見極めることはなかなか難しいと思います。

前回の番組では、
うつ病の症状うつ病の体の不調と、心の不調が説明されていました。

うつ病 徹底解説「サインに気づく」
しかし、うつ病のそのサインや症状は、
それはすべて、脳脊髄液減少症でも起こる症状です。

以下に私の体験も含めてまとめてみます。

うつ病に似ている脳脊髄液減少症の体の症状

・なかなか寝付けない。

・朝までぐっすり眠れない。

・悪夢を見るなど眠りが浅い。

・吐き気

・吐き気などで食事がおいしく食べられない。

・食欲が落ちるので体重が落ちる。

・疲れやすい、だるい。

・首、肩の激しいこり。

・頭痛、頭が重い。

・下痢、便秘、汗が出にくくなるなど、さまざまな自律神経障害(自律神経失調症と言われるような症状)

・手足のしびれ、

・息切れ、息苦しい、呼吸がしにくい

など。

うつ病に似ている脳脊髄液減少症のこころの症状

・ゆううつな気分

・何に対しても興味が起きない、やる気になれない。

・人に会うのが嫌、つらい、おっくう。

・表に出るのが嫌、暗い静かなところにこもっていたい。

・落ち着かない

・とめどない不安、取り越し苦労

・自責の念が起こる。

・注意散漫

脳脊髄液減少症でも
うつ病同様、体の不調は感じやすく他人に伝えやすいため医師にも伝えやすいですが、

心の不調は言葉で表現しにくく医師にも伝えにくく、表に出てこない可能性があるため、
体の不調だけがめだちやすく、
医師も、患者の訴えることが主に体の症状だけだと、
それしか把握できず、
実は、脳脊髄液減少症での心の不調、高次脳機能障害などの症状は、患者が気づきにくい上、語らないため、
医師はないものと思いがちな場合もあると思います。

番組では脳の働きが悪くなって、うつ病のような症状を出す疾患として
認知症や、脳梗塞が挙げられていましたが、

脳の働きが悪くなってうつ病のような症状を出すのは
脳脊髄液減少症も、同じだと思います。

またうつ病と認知症との違いとして説明がされていましたが、
脳脊髄液減少症の当事者の私から言わせれば、少し付け加えたいことがあるように感じました。

番組で説明されていたうつ病と認知症の違いをメモしておきます。

うつ病と認知症の違い

うつ病と認知症とでは認知能力と意欲の点で違いがある。

何かをやってくださいと頼むと、

・うつ病の場合

やろうと思えない

能力低下を訴える

・認知症の場合

やってみようと努力するが、できない。意欲の低下でできない。

能力の低下の認識がない。

との説明でした。

また、高齢者の場合、うつ病から認知症になる場合や、過去にうつ病になった人が高齢になると体の病気や、士別なおがきっかけとなって、またうつ病が再発する場合がある、との説明でした。

しかし、私の経験では、脳脊髄液減少症の場合、

・やろうと思えないこともあれば、
・やろうとしてもできない、とりくめないこともあり。(高次脳機能障害と思われる。)

・怒りっぽくなったり、ぼんやりしている当時は、その自分の能力の低下を自覚できないこともあれば、
・あとになって、その時の自分の能力の低下の状態に気づくこともある。という感じで、症状にも波があり

認知症ともうつ病とも少し違っているように感じます。

脳脊髄液が減った脳では、脳が正常に機能しなくなり、それによりうつのような症状になるのは、
当たり前だと私は思います。

調子がいいと、やる気が出たり、活動的になったりして、双極性障害とも間違われかねないこともあると感じます。

また番組では、脳梗塞とうつ病の違いとして、うつ病は
症状がゆっくり出る。「症状が出始めたのは何月ごろから」と言ったようなはっきりした日付ではない。

脳梗塞は
症状が急にでる。症状がでたのは「何月何日ごろから」と言える感じ。
脳梗塞の場合は脳梗塞特有の
・言葉が出にくくなる
・物の見え方がおかしくなる。などの症状があり、画像検査をして確認をしていくことが大事だとのことでした。

しかし、脳脊髄液減少症でも、
・言葉が出にくくなる症状
・物の見え方がおかしくなる。という症状は出ます。

しかし、いくら脳外科医が脳梗塞を疑って脳の画像検査をしても、
医師が、脳梗塞を疑っての画像検査しかしないのであれば、
脳脊髄液減少症の場合は脳梗塞ではないので、当たり前ですが異常なしとされてしまう危険があると感じます。

脳脊髄液減少症に知識がある医師が、症状から脳脊髄液減少症を疑い、
脳脊髄液減少症かどうかを見るための脳の画像検査を支持して撮影し、脳脊髄液減少症であるかないかの視点で画像を診なければ、
脳脊髄液減少症は見逃されます。
かつての、私みたいに。

内科、小児科、はじめ、特に精神科の医師は
脳脊髄液減少症の身体症状、精神症状は実際の脳脊髄液減少症患者の体験などからも、
患者の身にどんなことが起こるのかしっかりと頭に叩き込んで、
絶対に、
脳脊髄液減少症と、他の疾患を間違えないでほしいと思います。
なぜなら、脳脊髄液減少症を他の疾患と誤診され、薬物療法をしても回復しない上、
症状が悪化して本人が長く苦しむことがあるからです。

脳脊髄液減少症は「どうせ患者が訴えるほど深刻なものでもないし、症状では死なないから」と甘く見る医師もいますが、
私の経験では、脳脊髄液減少症が放置されればされるほど、
直接的、間接的に、影響し、自殺や事故を招いたりして、
患者を含めて周りの複数の人たちの
「命にかかわりかねない」ことを引き起こす危険があると感じています。

早く、そういう危機感に、社会が気づいてほしいものです。
脳脊髄液減少症自体が「深刻な病」なのではなく、

認知度が低いためになかなか気づけないことが「深刻」なのであり、
認知度が低いために、患者も医師も見逃されたり、誤診されたり、その誤診を信じ込んだりして、
脳脊髄液減少症の検査や治療にたどりつけない事態が「深刻」なのであり、

家族や医療機関や社会の無理解と無支援にさらされてしまう患者を出してしまうことこそが「深刻」なのであるということを多くの人に知ってもらいたいと思います。

脳脊髄液減少症は、発症直後の、早期発見早期治療が肝心で、
「見逃されると深刻な事態を引き起こしかねない、非常に認知度の低い、誰にでも起こりうる身近な疾患」としての認識を
広く社会が持っていただきたいと思っています。

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コメント

  • お久しぶりです。昨年の1月に頚椎と第3腰椎にブラッドパッチ。8月に胸椎と第3腰椎から尾骶骨にかけてブラッドパッチをしました。前回と同じく水分補給とウォーキングを繰り返して1週間に一度はリワークに通っていました。
    なかなか視機能が回復せず、眼精疲労が激しくて困っていましたが今年の1月後半頃から不思議な目の改善がありました。ある日突然、眼精疲労が消えている事に気がつきました。また幼い頃から左右の視力の差が違う不同視に長年悩まされていましたが、不同視もまた少し改善してきました。ここまで治してくれた主治医に感謝、感謝です。
    郵便局の仕事を1年4ヶ月休職して脳脊髄液減少症の治療に取り組んできました。最近、昔勤務していた郵便局の同僚の方と道端で出会いました。なんとこの同僚の方は10回も転職を繰り返して流れ着いたのが郵便局です。私にしてみれば転職の神様的存在です。その郵便局員さんからご教授いただいたのですが、私はやっぱり転職した方がいいみたいです。復職してみても赤バイクに跨ってまた郵便配達【集配】です。民営化以降は配達時間に余裕がなく益々現場はキツくなってきています。私も過去に2回仕事中に交通事故に遭っていますので、自分の命や家族の事を考えるとやっぱり転職しようと思います。家族の理解もあり44才ですが休職中に密かにハローワークに通ったり、マイナビ転職サイトにエントリーしたり転職活動をはじめました。

    by 郵便屋 €2017年2月7日 4:49 PM

    • 治療も仕事復帰にもすごく前向きですねぇ・・。転職活動をはじめるなんてすごい。郵便屋さんの場合、精神症状は強迫神経症は強く出ても、やる気の低下や判断力低下とかのうつ病みたいな症状は軽かったからかもしれませんねぇ。第一、ここにコメントしてくださったり、同病患者に接触してくること自体が、脳脊髄液減少症になるとできなくなる人が多いと思います。

      音や光がつらくて暗い部屋に閉じこもったり、不安が強くて誰にも会いたくない、他人に一切接触したくない、他人の話を聞くと自分と比べて落ち込みやすいから、なるべく聞きたくない一人でいたいとか、そういう時期が私は長く続きました。今もそういう精神症状は少し残っています。元の私の性格は社交的でなんですが。
      脳脊髄液減少症を知らない人がそういう人を見たら、大人なら「対人恐怖症」「社交不安障害」「引きこもり」「うつ病」、
      思春期の子なら「不登校」とか誤解されると思います。

      そういう「うつ病」みたいな症状が幸いにも郵便屋さんの場合はあまり強く出なかったから、こんなに前向きに症状や職場復帰にも取り組めるのかもしれません。
      もちろんブラッドパッチ治療の効果でもあるでしょうが。
      もともと郵便屋さんはポジティブ思考の方なんでしょうね。すばらしいです。
      ポジティブ思考の人は、どんな窮地に陥ってもどんな時にも希望を持って自分で自分を救い出せると思います。
      だから郵便屋さんなら、そのうちきっとよくなると思いますよ。

      by lily €2017年2月8日 10:39 AM

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自己紹介

lily

脳脊髄液減少症のサバイバーです。「原因不明」「異常なし」「気のせい」「精神的なもの」と医師に言われる症状の影に、実は脳脊髄液減少症が隠れている可能性について、広く社会に伝えたいと思っています。

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