2020/07/04
2017年7月14日(金)フジテレビ・その原因Xにありで、“間違えると死を招く!?危険な水分補給”が放送されました。
熱中症対策として水分補給の方法を間違うと、命を落とすこともあるそうです。
脳脊髄液減少症患者さんの中には、水分補給の方法として、ただ、水だけを大量に飲めばいいと誤解している方もいると思うので、番組の情報をまとめます。
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水だけを飲むのは危ない
熱中症対策でも水分補給を間違うと、逆に症状が悪化する場合があるようです。
配送業をしているNさんは、猛暑の中での仕事では水分補給を心がけていたそうです。
しかし突然のめまいに襲われ、手に力が入らなくなり、脱水による熱中症だと思い、さらに水分を補給したところますます手足のケイレンが起き、意識を失い病院へ搬送されたそうです。
熱中症対策のつもりで塩分を摂らず水だけを補給をしていたため、水中毒になっていたそうです。
スポーツドリンクはナトリウムが入っていても、血液より薄いため、スポーツドリンクでも飲み過ぎると水中毒になる可能性があるそうです。
水中毒とは
水中毒とは、 リーレクリニック大手町の片山泰輔院長によると、水の飲みすぎの状態で、症状がひどい場合は数時間で脳浮腫となってしまい、意識を失って呼吸が止まり、命を落とす危険もあるそうです。
汗をかいて血液中のナトリウムなどが体の外に流れ出ていってしまっているのに、ナトリウムを補充せず水だけを摂ると、体に水分ばかりが増え、血液中のナトリウムは減ってしまい、血液中の水分とナトリウムのバランスが崩れてしまう。
脱水と水中毒のちがい
脱水と水中毒の初期症状は全身のだるさ・頭痛・嘔吐などとても似ている。
違いは「脈」と「けいれん」と「体重」
脱水の場合
・脈が速くなる、けいれんはしない、体重が減る。
水中毒の場合
・脈は速くならない、ケイレンしやすい、体重はあまり減らない。
正しい水分補給法
・適量の水分をこまめに摂る。コップ1杯の水を1時間おきに飲む。
・塩分の補給を欠かさない。(塩飴や塩のタブレットなど)
以上が番組内容でしたが、私は自分の体験から少し違った考えもありましたので以下に書きます。
私の考え
脳脊髄液減少症の私は、低ナトリウム血症になったことがありますが、まさにこの状態が“水中毒”の状態だったのだと思います。
手足に力が入らなくなり、水分も思うように摂れなくなりました。
点滴で回復しましたが、脈が速かったか遅かったかわかりません。
ただ、脳脊髄液減少症は症状として、頻脈や徐脈の症状がでますから、脳脊髄液減少症患者が脱水になった場合、脈は一概に速くなるとか遅くなるとかは言えないかもしれません。
脳脊髄液減少症の場合、脱水ぎみになると目や手や腕などに小さなケイレンが起こります。
脳脊髄液減少症の症状のひとつの夜間の多尿で、一晩で1~2キロ体重が減ったり、また水分補給で1~2キロ増えたりと、水分が体に一定量保持できないせいなのか体重が一定せず増減することがあります。
つまり、脱水は脱水でも、脳脊髄液減少症での脱水の場合、脈の速度とケイレンの有無と、体重は、その人によって違う可能性があり、一概には言えないと思います。
私の水分補給方法
・塩分や糖分の入った水分を、なるべく常温でチビチビと飲む。(塩分の入ったペットボトル飲料は夏場にいろいろな種類が発売されるため、うちは家族の分も含め、この時期にまとめ買いして賞味期間の数か月先まで消費しつづけます。今年もサントリーの「塩のはちみつレモン」、スポーツ飲料もアサヒのスーパーH2Oも箱買いしました。)
・体調や気温によっては、常温以外にも温かいもの冷たいものを飲むこともあります。
・市販の経口補水液を常温でチビチビと飲むようにしています。
・お茶などカフェインを含む飲み物はなるべく控え、飲むなら午前中に少量にし、午後から夜は極力カフェイン入りは飲みません。
・午後から夜は麦茶や市販のノンカフェイン飲料を飲むようにしています。
・ノンカフェインの飲料や水分など、塩分糖分の入っていない飲み物を飲む時は、ただそれだけを飲むのではなく、塩分と糖分を含むお菓子(おせんべいタブレットや塩あめも含む)や食べ物を食べたり食事をしながら飲む。
・きゅうりに味噌をつけたり、スイカに塩や、スイカの皮に味噌をつけたりして、夏野菜やくだものと同時に塩分を摂る。
・塩分タブレットは、発売当初から愛用しています。その後各社いろいろな商品を出しているので、この夏はいろいろ買ってみた。この塩分タブレットも、夏場しか、いろいろなメーカーが売り出さないので賞味期間分の数か月持つぐらい夏に買いだめしていいます。
・塩飴は、ベタベタするので、あまり買わないけど、たまに買うこともあります。
・夏でもたまには暑い昆布茶や梅干し茶を飲むこともある。
・塩以外にもマグネシウムなどミネラル分を含む食べ物を食べる。
・市販のミネラル麦茶を飲む。(今年は箱買いしました。)
まとめ
脳脊髄液減少症の患者さんの中には、ただ点滴すればいいとか、水を飲めばいいとか思い込んでいる方もいるようですが、
たとえ、医師による点滴であっても、あまり脳脊髄液減少症に詳しくない医師の場合、点滴なら何でもいい、点滴速度も普通の人と同じでいいかというと、必ずしもそうではないことは私は体験から学びました。
脳脊髄液減少症の症状改善のためには、たとえ点滴のようにバランスが取れたものであっても、それでも点滴の内容や速度など、その患者の体にあっていないと、かえってまるで水中毒のようにだるくなることがあるのは私の実体験からも言えます。「
脳脊髄液減少症患者は、症状悪化時、ただ点滴すればいいってものでもないようです。
口から飲めるなら、なるべく自然な形で水分や塩分やミネラル分を補充し、その上で、症状が改善しない時は、自分に合った点滴の内容速度、回数を医師とともに探りながら、無理なく体に水分が浸透する方法で水分補給した方がいいと思います。
“コップ1杯の水を1時間おきに飲む”と番組では進めていましたが、私は必ずしもそうだとは思いません。私はコップ一杯の水をがっつり飲むのではなく、ただの水ではなく、できるだけ塩分と糖分やミネラル分の入った飲み物を、チビチビと、自分の体が欲するだけ、飲みたい時に、飲みたいだけ、好きな時に飲んでいます。