リカ場 ~私の脳脊髄液減少症のリカバリー~

原因不明の症状が「脳脊髄液減少症」だった私が、世界中に伝えたいこと

疲労の正体と脳脊髄液減少症

time 2017/03/13

先日3月7日(火)に、テレビ東京のL4YOUという番組で、慢性疲労症候群についての放送があり、それについて先日、私の見解を述べましたが、その続きです。

疲労の正体を知ること、疲労の研究が進むことは、脳脊髄液減少症の症状のひとつ、激しい疲労感の解明と、対策にもつながると期待しています。

しかし、疲労を研究する医師が、まだまだ積極的には脳脊髄液減少症には興味を持っていただけていないように、私には感じています。

疲れとは?

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疲労の定義

東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身先生によると、疲労とは、

身体的な作業(運動など)や、精神的な作業(デスクワークなど)を行った時に生じる、一過性の作業効率の低下

だそうです。
たとえば、家事などを長い時間続けていると、作業効率が下がる時、その状態を「疲れ」というそうです。

疲労の正体

疲れているとき、体の中で何が起こっているのか?

疲れの正体は自律神経の疲れ

梶本医師によると、「疲労の正体は、自律神経の疲れであり、運動した時、デスクワークをした時、メンタルストレスの時、すべて、からだではなく自律神経の中枢が疲れている。
自律神経の中枢を酷使すると、どうしても酸素をたくさん消費する。
酸素をたくさん消費すると、活性酸素が発生し、それが脳の自律神経の細胞を錆びさせ、本来の働きができなくなる。
その結果、自律神経機能が落ち、作業効率の低下が起こっている。」そうです。

その状態を疲労というそうです。

運動、家事、デスクワーク、メンタルストレスなど、作業内容にかかわらず脳は大量に酸素とエネルギーを消費ししていて、その際に生み出されるのが活性酸素と言われる有害な形に変化した酸素。

この活性酸素が脳の自律神経に悪い影響を与え、サビびさせるような働きをし、その結果、作業効率を低下させ、やがてこれが疲れ、疲労感につながっていく。
つまり、疲れとは

活性酸素によって、自律神経がサビた状態になり働きが弱くなり、作業効率が下がってしまっている状態

さらに、梶本医師によると、「女性の場合は、更年期などでホルモンバランスが崩れやすく、自律神経機能が不安定になり、自律神経失調症のような症状を呈することがある。そのことによって疲れがどっと出ることが多い。」そうです。

ここまでに対する私の考え

医師でもなんでもない、単なる脳脊髄液減少症の私の、自分の体験からの考えにすぎませんが、
「疲れの正体は自律神経の乱れ」という意見に私も賛成です。

しかも、私は、「脳脊髄液減少症でブラッドパッチをしても治らない症状の背景に、自律神経の機能不全があるのではないか?」と個人的には考えています。

そして、「脳脊髄液減少症で私が経験したさまざまな症状の、動悸、頻脈、徐脈、呼吸の苦しさ、頻尿、激しいだるさ、ホルモン障害とホルモン障害によって起こるさまざまな症状、などの脳脊髄液減少症の多彩な症状の多くに、脳脊髄液減少症が原因での自律神経失調が影響しているのではないか?と感じています。

したがって、「自律神経の働きを弱めるのは、活性酸素によって、自律神経の細胞をサビさせる。」という最新疲労医学の説とは別に、個人的には自分の体験からも、「脳脊髄液漏れや、なんらかの原因での脳脊髄液の減少が、脳の自律神経を狂わせたり、働きを弱めさせたりし、それによって、自律神経の失調状態が引き起こされ、それが原因で、激しい疲労感などの症状がでてくるのではないか?」と私は考えます。

そう考えると、脳脊髄液減少症の女性患者が、生理周期によって、症状に波が出ることにも納得がいきます。

生理周期によって、ホルモンが変動するに影響された自律神経が、バランスを崩して、さらにもともとあった脳脊髄液減少症の症状を悪化させるのではないか?と考えています。

“疲れ”の克服法

自律神経を疲れさせないこと

梶本医師によると、疲れの克服法としては、「自律神経を疲れさせないこと」だそうです。

そのためには「自律神経に作用して、効果を発揮してくれる、イミダペプチドを摂ること。
イミダペプチドを摂取しておくと、活性酸素発生して脳の自律神経の中枢の細胞がサビるところを防いでくれる。その結果自律神経を疲れさせにくい」のだそうです。

イミダペプチド

鶏の胸肉には、自律神経を活性酸素から守ってくれる、イミダペプチドという成分が豊富に含まれている。

(イミダペプチドは、渡り鳥の疲労メカニズムの研究をきっかけに発見)

疲れた自律神経を回復させるには“睡眠”が大事

・睡眠の質が大事
・快適な状況で寝る。
・快適な温度(暑すぎず、寒すぎず)
・イビキをかいている状態には十分に脳に酸素が行き渡っていない可能性が高いので、近くの病院でイビキ治療を受けるのも手段のひとつ。

“疲れと疲れの克服法”に関する私の見解

イミダペプチドについて

上に書かれた、梶本医師のおすすめの“疲れの克服法”について、私の見解を述べます。
私も、今ほど「疲れ」についての報道がなかった時代から、イミダペプチドのサプリが発売されると、すぐ購入して試してみました。

今は、イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)はさまざまなメーカーから売り出され、昔よりは手に入りやすいお値段になってきていると思いますが、当時の私では、お値段的に、購入が続きませんでした。

そこで、安い鶏の胸肉を毎日食べようと、努力しましたが、それも続きませんでした。

疲労研究で、イミダペプチドが、自律神経の活性酸素からのダメージを防ぐということがわかっているなら、
経済的に続く人は試す価値があると思います。

しかし、もし、自律神経の働きが弱くなっているのが、活性酸素によるダメージからではない、別の原因での場合、効果はどうなのかな?とは疑問は残ります。

脳脊髄液減少症の慢性疲労症候群状態の激しい疲労感の正体

あくまで私個人の経験からの想像にすぎませんが、脳脊髄液減少症のあの、恐ろしいほどの、日常生活さえできなくさせるほどの、激しい疲労感は、やはり脳脊髄液減少による、脳のなんらかの異常が起こしていると考えています。

それは、もしかしたら、自律神経の異常、システム障害、機能低下、働きの低下、にあるのではないか?と思っています。

激しい疲労感は、脳の自律神経の細胞が、活性酸素によるダメージ以外に、活性酸素以外のなんらかの影響でのダメージも受けて、機能低下する場合もあるのではないか?とも思います。

あるいは、脳脊髄液の減少により、脳がうまく機能できなくなり、その分を補おうとして脳が働き、酸素を多く消費し、それによって、活性酸素が発生し、それが自律神経の中枢の細胞にダメージを与えているのかもしれません。

とにかく、脳脊髄液減少症の、精神症状、身体症状の多くの原因は、脳にあると、私は思っています。

ですから、原因不明の疲労感、原因不明の痛みに苦しむ患者さんの中に、あるいはそれらに「別の病名」がつけられている患者さんであっても、

実は脳脊髄液減少症が原因での、謎に疲労感、謎の痛み、の患者さんが、紛れ込んでいる可能性を強く感じています。

そう考えるのは、私が、脳脊髄液減少症の治療と、自律神経を揺さぶり鍛えるリハビリで、現在、日常生活困難なほどの疲労感も、痛みも、消えているからです。

慢性疲労症候群の主な症状

 
・半年以上にわたって続く、異常な疲労感
・睡眠の異常(不眠と過眠)
・全身の痛み
・集中力低下や物忘れ
・喉のリンパ節が腫れる・等

ちなみに、番組で紹介していた慢性疲労症候群の症状のほとんどは、脳脊髄液減少症の私でも当てはまりましたが、回復した今は、それらの症状はほとんど消えています。
これらの経験から、以下にお願いを書いておきます。

疲労専門医の先生へ

本気で慢性疲労症候群の患者さんの完治を目指しているなら、
脳脊髄液減少症にも無関心でいないでほしいと思っています。

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自己紹介

lily

脳脊髄液減少症のサバイバーです。私が生きているうちに「原因不明」「異常なし」「精神的なもの」とされたり、何かすでに別の病名がついている人たちの中に、脳脊髄液減少症が隠れている可能性について、広く社会に伝えたいと思っています。

「脳脊髄液減少症を知っていますか」

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