2020/07/04
今日、NHK 朝イチで 「脳梗塞」について取り上げられていました。
国立循環器病センター 医師 の山本晴子さんが解説されていました。
脳梗塞の主な症状が説明されていました。
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脳梗塞の主な症状
・片側のまひ
・視野が半分欠ける
・ろれつがまわらない。
・ふらついて歩けない。
FASTでチェック
番組では、脳梗塞のチェックとして、FASTについて説明されていました。
Fは「顔」のFaceのF、Aは「腕」のArmのA、Sは「話す」のSpeechのS、Tは「時間」TimeのTだそうです。
F(フェイス)「イー」という口をすると顔の片側が下がってくる。
A(アーム)肩の高さまで両腕を上げると片側の腕が下がってくる。または腕を上げることができない。
S (スピーチ)ろれつがまわらない。
T (タイム)時間が重要、少しでも早く病院に行く。発症した時間を記録して医師に伝える。
脳梗塞の危険因子
・高血圧 ・糖尿病 ・コレステロール ・喫煙 ・肥満 で
t‐PAによる治療
発症から4.5時間以内にこの点滴をすれば、血栓を溶かすことができる。
t‐PAによる治療を受けられない人
国立循環器病センター 山本晴子医師によると、
・最近手術や大きな怪我をした人。
・脳出血を起こしたことがある人。
・脳梗塞の範囲が広すぎる人。
血管内治療
発症から4時間半を過ぎてしまった人でも、発症から8時間以内であれば、血管内治療で回復の可能性がある。
血管内にカテーテルを入れて血栓を直接取り出す。
足の付け根から脳まで血管内に管を通し、血栓のある場所で金属でできた編み目状のステントを広げ、そこに血栓をひっかけて取り出す。
血栓の回収率はここ数年で約80%にまで上っている。
血栓を取り出すと再び血液が流れだして症状が改善する。
この治療の第一人者 兵庫医科大学 脳神経外科 主任教授 吉村紳一さんによると、これまで500例以上の治療を行ってきたが、「血管内治療をすると、劇的に目の前で患者さんの手が動くようになるすごい治療。2015年に科学的に有効性が証明されてから世界的にこの治療をもっとやろうという動きになっている。」とのこと。
この治療は運ばれた先での病院全部でやってもらえるわけではなく、治療を受けられる病院は「日本脳神経血管内治療学会」のホームページでわかるとのこと。
私の感想
番組を見ていて、本当に、脳脊髄液減少症の症状は、脳梗塞の症状と似ているな、と感じました。
脳脊髄液減少症でも片側もしびれて麻痺がでるし、ろれつが回らなくなりますし、ふらついて歩けなくもなります。
手足に力が入りにくくなったりします。両腕を前に伸ばすと、しびれている側の手が下がってくることも、実際私はありました。
しかし、脳梗塞を疑った検査では何も異常がでないのです。当たり前です。私の場合、それらの症状は脳梗塞ではなく脳脊髄液減少症の症状だったのですから。
番組では「心臓」が原因で脳梗塞になることもあるとして、息が切れやすい、階段や坂を上るのがきつい、どうきがするといった症状にも注意と言っていましたが、脳脊髄液減少症になると、疲れやすく階段や坂の途中でやすまないといけないほどになり、どうきや不整脈も起こります。
脳脊髄液減少症が原因での不整脈が続けば、それが原因で血栓ができたりして、脳梗塞を起こすことだってありえるんじゃないか?とさえ思いました。
脳脊髄液減少症の症状はとても脳梗塞の症状と似ています。
症状が出て、救急車で病院に運ばれたとしても、詳しい検査で「脳梗塞」ではない、と言われた場合、「大丈夫、心配ない」とすぐ家に帰されてしまうでしょう。
脳梗塞で命を落としかねないような患者ばかりを中心に治療に取り組んでいる医師から見たら、そういう対応は当たり前だと思います。おそらく「脳梗塞ではない」というだけで、医師も家族も安心してしまうことでしょう。でも患者自身は症状が続けば、とても生きたここちはしないはずです。
そういう時、その症状の原因が脳脊髄液減少症が原因で起こっている可能性もあると思います。
しかし、そのことに医師が気づいてくれるとは限りません。
各自治体でも、脳梗塞の初期症状については、パンフレットやポスターなどで人々に周知に力を入れているようですが、脳脊髄液減少症については周知を全くといっていいほどしていません。
ただ、脳梗塞ではないというだけで、医師もいくら患者が症状の継続を訴えたとしても、軽視しがちだと感じます。私がそうだったからです。そこから脳脊髄液減少症かもしれないと医師が気づいてくださり、専門医に紹介してもらえるとは限らないと思っています。
脳脊髄液減少症の場合は、今でも、自分で情報を得るしかないのが現状だと思っています。(2017年9月11日現在)
ご注意ください。