2020/07/04

今日(2020年3月3日)のミヤネ屋で 新潟青陵大学、社会心理学 スクールカウンセラーの薄井 教授が、買占めパニックの構図を解説していました。
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「買占めパニック」の構図
日本テレビ ミヤネ屋によると、買占めパニックの構図は、情報に触れ、
このままでは助からない?(トイレットペーパーが足りなくなってしまうのではないか?)と不安に思い、→助かる方法がある。と考え、→助かる人数は限られている。を思い、→それは「早いもの勝ちだ。」となり、→自分だけが助かりたいという心理になり。→社会的なパニックを引き起こす
のだそうです。
買占めをする人たちの特徴
社会心理学者の碓井真史(うすいまふみ)教授によると、買占めをする人たちは、時間と体力とお金がある強者だそうです。
碓井先生によると
「買い占めをするのは「不安が高く、時間やお金や体力が有る“強者”」。時間・お金・体力があり、素早く店に行き、大量買いが可能。一度大量買いをした強者の人々は、大量買いが癖になることも。
トイレットペーパーが何十個も(家に)あるのに「なくなったら大変」と思い、大量買いを続けるのは、心のバランスが崩れている恐れも。」
宮根「社会的弱者と言われる方々に必要なものがいきわたらないということが起こってしまうということですね。」
碓井「すばやく情報にアクセスして、お金もあるし、体力もあるという人たちが各お店を回って買占めしてしまうと、本当に必要な人には(商品が)まわらないんですよね。だから、そういう力のある人たちはもうそろそろそういう行動はもはや社会的迷惑行為だと自覚をして、本当に必要な人に譲っていただけたらと思いますね。」
と話していました。
碓井先生によると、「パニックを防止するには、「自分だけ助かろう」と思わないこと、だそうです。
私の感想
買い占めているのは“強者”とは限らない
私は、1月末に、ホームセンターで、とある高齢のご老人がマスクを探して店員に聞いているのを見て、次に、私がドラックストアに言ったら、またその高齢のマスクをしたご婦人が、買い物かごにいっぱいの箱マスクを入れていたのを目撃しました。「それ子供用ですよ、小さいマスクですよ、いいんですか?」と言ってあげればよかったけど、私には言えませんでした。
でも、とても孫のために買っているのではなく、自分のために買っているように思えました。
だから、必ずしも、買占めをするのは、“強者”ではないかも?と考えています。
確かに、ネットで転売目的の、若くて体力がある強者もいるでしょう。
でも、必ずしも強者でもない、体力も経済力も普通の人たちが、力をふりしぼって、買い占めている感じがします。
お金持ちでもないし、若くもない、体力もそれほどないけれど、高齢だから、働いていないから時間だけは自由がきく普通のリタイア組の人たちが、開店前のお店に並び、目の色変えて夫婦で買っているのを実際に目にしましたし。
若いお父さんお母さんが働いている時間に、開店前のお店が開店すると同時になだれ込む年配の男女。
高齢者ほど生き残ることに必死になっているように私には見えました。
不安で買占めに走るのは、意外にも、先が短い高齢者かもしれないし、健康に不安がある働いていない社会的弱者かもしれないし。
マスク不足の恐怖が次の不安を呼んだ
私も不安神経症気味な、いつも危機感を持っている人間ですから、えらそうなことは言えませんが、今回のトイレットペーパーの買占め問題は、その伏線に、マスクが消えたことが関係していると思います。
政府が、大丈夫、マスクを増産している、といくら言っても、1か月が過ぎても、欲しい時にマスクが手に入らないことが、不安と恐怖につながったと私は思っています。
そして、次のトイレットペーパーの買占め行動に走らせたと思います。
、
商品棚のカラの画像は使わないで報道して!
そして、騒動を報道するマスコミにも一因があると私は思っています。
カラになった商品棚を写真に撮ってUPする人たちと、そのUPした写真を使って報道するマスコミが、さらに人々の不安をあおったと私は個人的には感じています。
マスコミも「冷静な購買行動を!」と視聴者に訴えたいのなら、報道するときには、あえて、言葉だけで訴えてほしいと私は思いました。
ネットにあげられたカラの商品棚のみならず、わざわざ自ら取材して、カラの商品棚を映像で撮ってきてテレビで流す、その行為こそが、よけい不安をあおって、人々を買い占めに走らせるということに、NHKも、民放もまったく気づいていないように、私は感じました。
私が考える「パニックを防止方法」は「危機を脱する別の方法があること」に気づくこと
私が碓井先生に言いたいのは、「自分だけ助かりたい」と思うのは本能だと思うのです。
本能にさからってまでして、買占めをやめろと言っても、群衆はおさまらないと思うのです。
人々が気持ちを落ち着け冷静に考えるためには、そもそも普段から、「自分が助かる方法はひとつではなくて他にもある」と気づくことだと私は考えています。
それには、普段から、危機的状況に陥った自分を、ありとあらゆることを考えて助け出す能力が必要だと私は思うのです。それは急には培われない。学校現場でも、塾でも、多分教えていないと思います。
「危機を脱する別の方法に気づく」ということについては、私は脳脊髄液減少症で、教えられました。
苦しい症状があるのに、どんな医師にかかっても、異常なしと言われ続け、検査しても何の異常も出なかった、絶対普通の体調ではないからと、専門医をいくらかえても、医師を変えれば変えるほど、精神的なものだと思われて精神科に回されてしまう。
そんな危機に陥った自分を、脳脊髄液減少症ではないか?と自分で気づき、自分で専門医を探し出し、そこへつないで自分を救い出したのは、私自身です。
この経験は、私の人生から得た宝です。専門家にもいろいろな考えがあり、その中から自分を救い出す情報をチョイスしていく能力は、筋トレ同様、日々鍛えていないと培われません。
もしトイレットペーパーがなくなったら?私ならどうするか?
あちこちのお店を探しに行く、どこにもない、となったら、トイレットペーパー以外のもので拭いて、それをビニールにためて捨てますね。
家なら、新聞紙やら、包装紙やら、コピー用紙の書き損じやらを、手でもんでやわらかくしておいてストックするかもしれないし。ぼろきれを小さく切ってトイレに用意するかもしれない。家なら、パンツを何枚かトイレに置いておいて、それで拭くかもしれない。いろいろな別の方法が考えられます。
第一、昔、この日本に、トイレットペーパーがない時代があったこと知ってますか?
木の葉で拭いたり、木の棒で「大」をこそげ拭いたりした時代もあったこと、知ってますか?
いざとなったら、そういう昔の人たち、太古の人たちに心をはせて当時の人たちから学んで考えればいいのですよ。
私は生き物の本能だから「自分だけ助かりたい」と思ってしまうのは仕方ないから、思うな!と言われても、パニック買いする大衆心理はとめられないと思います。
「いざとなったら別の方法があるから大丈夫」と思えることが、パニック買いを抑えるためには一番必要なことではないか?と私は思います。
だからマスコミは、カラの商品棚を映像で映して報道して、「これはデマで起こったことです。」なんて放送するのは逆効果ですよ。
「なくなってもいざとなったらこういう方法があるよ」ってことを報道すると、いいと思うのです。
マスクもトイレットペーパーも。
でも、ま、木の葉でうんちを拭いてください。なんて今の状況じゃとても言えないでしょうけど。
マスクについては、手作りマスクなどの放送や女性雑誌が手作りマスクをレクチャーするのは、「なければ別の方法を考える」という方法で民衆の不安をやわらげるという意味でいいと思ってましたよ。
だから、私は、マスクなかったら、マスク洗ってもいいと思うんですけどねぇ。
これも「危機を乗り切る別の方法、考え方」だと思うんですがねぇ。