2020/07/04
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今夜放送 フジテレビ系 世にも奇妙な物語
今夜、フジテレビ系で「世にも奇妙な物語」が放送されます。
私は脳脊髄液減少症になって、リアルなヒューマンドラマを地で行く体験をしてから 単なるつくり話にすぎないドラマは あまり興味関心がわかなくなったのですが、この「世にも奇妙な物語」シリーズは、つくり話とはいえ、 いろいろと考えさせられることが多く、 毎回、 私は楽しみにしています。
そして、思い出しました。
昨年秋の、「世にも奇妙な物語」の とある、ストーリーを・・・。
それは「箱」という物語でした。
「箱」
それは昨年2015年の11月28日に放送された、いくつかのドラマのうちのひとつでした。
主な登場人物は、竹内結子さん演じる女性と110番の声の二人で、物語は進行しますが、竹内結子さんの迫真の演技に、私は心を奪われました。
あらすじは、研究室で仕事をしていた女性が、いきなり後ろから頭を殴られたような衝撃に倒れ、ふと気づくと、
棺桶のような狭い箱の中にいる自分に気づき、女性が、なんとかしてそこから出ようとする物語でした。
女性はなんとかしてその箱から出ようと助けを呼のですが、誰も助けに来てくれません。
その箱の中にあった携帯で110番をして、警察に連絡しても、女性のおかれている状態や危機感がなかなか相手に伝わりません。
助けてほしいというその強い願いがなかなか警官にも伝わらず、信じてもらえない感じです。
真剣に向き合ってもらえず、相手にしてもらえず、助けてもらえない。
そんな絶望感の中でも何度も気をとりなおし、自分を救いだすべく、必死で、なんとかしようともがく女性。
また警察に電話し、繰り返し、助けてほしいと訴えると、やっと助けにきてくれそうになる。
女性は音や動きなどで、場所の特定の手がかりになりそうなことを、警官に電話で伝える。
パイプオルガンのような音が聞こえること、だから、教会に閉じ込められているかもしれないと、警官に伝えて、
助けてもらおうとするけれど、パイプオルガンのあるそれらしい教会に警官を向かわせたけれど、見つけられなかったといわれ・・・。
女性は、それでもその閉じ込められた「箱」から出ようともがくものの、出られない。と、いきなり箱が開き、研究室の同僚たちが見つめている、
「ああ、助かってよかった。」そう思った瞬間、箱の中でまた目が覚め、「箱が開いて同僚が見つめていたのは、箱の中での眠っていて見た夢だったのか?」とまた、絶望的な思いに、見ている私も思った瞬間、
女性が閉じ込められていたその「箱」の正体がわかる。
その「箱」とは、実は・・・・・。「動かない自分の体」
そう、病気で、意識はあるのに体が動かず自分の意思も伝えられなくなる「閉じ込め症候群」のように、彼女は病院のベットの上の動かない自分の体の中で、叫んでいたのです。ここから「出してほしい」と・・・
私はこのドラマの最後のオチを知ったとき、身震いがしました。
私が脳脊髄液減少症になってから、まるで私が今まで感じてきたことを、ドラマで表現してもらったかのような、不思議な感覚になったからです。
私は、脳脊髄液減少症になってから、自分が、いきなり自分の姿をした、自分では脱げない自分の姿をした「重たい着ぐるみ」の中に、閉じ込められてしまったように感じてきました。
私にとっては、交通事故で、加害者に激しい衝撃を私の体に加えられ、それによって、脳脊髄液減少症にさせられた私の自分の体こそが、逃げたくても、逃げられない、「箱」だったのです。
それでも、その「箱」の中でも生き延び、多くの医師に批判されつつも一人の医師の勇気と気づきが、私を救い出し、箱から少しずつ脱出しつつあり、今、私はこうして体験を伝えられるまでになりました。
どんなにそのとき、誰にも助けてもらえないと思っても、 命さえ、細々とでもつないでさえいれば、やがて、医学は進歩し、いつか閉じ込められた「箱」から救いだされる日がくる可能性はあるのです。
ドラマ「箱」の中の女性も、 いつか、 何十年か後まで生き延び、医学が進歩し、その「箱」から救いだされる。
そんなドラマの続きが 見てみたいとさえ、思いました。
さて、話は変わりますが、明日日曜深夜、
スーパープレゼンテーションで、そういう「箱」に閉じ込められながらも、救いだされた人のお話しがあります。
興味のある方は、明日の深夜のNHKEテレ、スーパープレゼンテーションを
ご覧ください。