2020/07/04

今夜の危険タックルをした学生のいる大学の監督やコーチの記者会見とか、財務省の廃棄したはずの交渉記録のニュースを見て思った。
ただただ権力者って怖い。
人間が人間を支配するということは、古代から人間社会という群れの中で続いてきたことだろうし、人間という生き物の本能なんだろうけど・・・。
患者としても、巨大組織の医師社会の中で、部下である医師がいくら脳脊髄液減少症患者を地元で助けてあげたい気持ちがあっても、上司である医師がそれを認めない場合、何もできないことは感じてきたから、
どんな人も権力者の下で支配されている中で、生きていかなきゃならないとき、支配される側に従わないと、自分の生活や将来が絶たれる怖さがあるばあい、自分の命を守る手段として、支配者に従うひとしか道がないのだろうけど・・・・。
脳脊髄液減少症なんて存在しない!と言われていた、つい最近。
2016年4月に、脳脊髄液漏出症の治療であるブラッドパッチ治療が健康保険適用になって、「怪我による脳脊髄液漏出症」を否定する医師は少しずつでも減ってきたと思うけど・・・。
患者が目の前で苦しんでいても、「知らぬ存ぜぬ」で見て見ぬふりをした医師の中には、
うすうす「脳脊髄液減少症の存在を信じ、患者を助けてあげたいと思う気持ちがあった医師」もいたはずなんだろうけど、
自分の所属する権力者の下で働いている以上、それができなかったってことは、想像している。
医師であろが、会社員であろうが、生活があり家族を養っている者にとって、権力者や支配者に逆らうことは、自分や家族の生活や仕事や将来を奪われる恐怖があることは、想像できる。
昔であった、あの若い医師も、教授の下でこれから自分が出世していきたいとおもったら、「脳脊髄液減少症」となんかかかわらないほうが無難だと思って患者を切り捨てたとしても、それは、当時としては、しかたがなかった気がする。
同じことが、ハンセン病患者にも、水俣病患者にも、あったんだろうと思う。
権力ある医師が否定していたら、「患者を助けたい」と思っている少数の医師がたたかれ、大多数の医師たちが、権力ある医師について、患者を見捨てた過去。
若い人達が増えていくと、過去にあったそういう時代の弱者いじめ、弱者を救おうとした人たちを大多数の「権力者に支配されたイエスマンたち」によって、たたかれ続けた歴史の存在も忘れさられていくんだろうな・・・
そういうこと自体が、本当に恐ろしい・・・。