2020/07/04

治る認知症の中に、“脳脊髄液減少症”が含まれそれが見逃されている可能性にどれだけの認知症専門医が気付いているだろうか?
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「治る認知症」がある!
週刊文春10月4日号に「治る認知症がある!」という記事を見つけて、読んでみました。それで私が感じたことが、上に書いた文章です。
「治る認知症の中に、“脳脊髄液減少症”が含まれそれが見逃されている可能性にどれだけの認知症専門医が気付いているだろうか?」ってことです。
記事では主に、治る認知症としては「特発性正常圧水頭症 iNPH」があって、その多くが見逃されている可能性があり、「40万人にその可能性があり、気づかずに悪化している例もある。」という内容でした。
しかし、私は、髄液漏れが原因での脳脊髄液減少症で認知症と診断されている高齢者がいる!と思えるのです。
もし、正常圧水頭症の見逃しが40万人いるとしたら、髄液漏れが原因での症状の人たちは認知症とされている高齢者や若年性の人も含めてもっと数が多いはずです。
それに、脳脊髄液減少症はこどもからでもなりますから、その人たちも加えると40万人以上、隠れ脳脊髄液減少症患者がいると私は考えます。
特発性正常圧水頭症でさえ見逃されている現状では、脳脊髄液減少症などそれ以上に見逃されていることでしょう。
そのことに、認知症専門医も、マスコミもあまり気づいていないように感じてしまいます。
脳脊髄液減少症でも起こる症状
記事にあった症状の中で、私の経験から脳脊髄液減少症でも起こると思う症状を上げてみます。
・忘れっぽくなる
・気力が低下して行動的ではなくなる。
・無気力になる。
・動きが緩慢になる。
・足元がおぼつかなくなる。
・歩行がおかしくなる。
・抜け毛が増える。
・体がだるい。
・甲状腺機能が低下する。
・急激な体重増
・元気がなくなる。
・脈拍が落ちる。
・不整脈
・体温調節機能の低下
・脱水症状のなりやすさ。
最後に
治る認知症としての、慢性硬膜下血種の記事では、なんと、東京の山王病院の山王メディカルセンター脳血管センター長で、国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授が解説していました。
たしかその病院では、別の医師がかなり昔から、脳脊髄液減少症の治療に取り組んできたはずです。
慢性硬膜下血種が、脳脊髄液減少症が原因で起こることもご存知のはずです。
なのになぜ、脳脊髄液減少症について詳しく解説しなかったのでしょうか?
不思議です。医師間で考え方に相違があるのでしょうか?
それとも、治る認知症としての脳脊髄液減少症に触れることは、立場的にも、マスコミ的にも、社会的にも、「時期尚早」ということでしょうか?
今でも、“自分で気づける人だけが気づける”、あるいは“幸運にも偶然、脳脊髄液減少症の情報をもっていてたまたま医師に気づいてもらえた人だけが気づける”のが脳脊髄液減少症の現状だと思います。
誰でも発症からすぐ診断や治療にたどりつけず、そのため回復できなかったり、誤診されたり、見逃されるのが今も当たり前なのが脳脊髄液減少症だと思います。
治る認知症としてのひとつに“脳脊髄液減少症が存在する。”ということに早く認知症の研究者や専門医は直視して気づいて、患者の回復への支援に取り組んでほしいものです。