リカ場 ~私の脳脊髄液減少症のリカバリー~

原因不明の症状に潜む脳脊髄液減少症の早期発見と回復、症状理解による患者に優しい社会の実現のために、私ができること

NHK「眠りの科学」・睡眠と肥満

time 2017/09/05

NHK「眠りの科学」・睡眠と肥満

NHKの海外ドキュメンタリー「ドキュランドへようこそ!」の「眠りの科学」の感想記事の続きです。

私が特に気になったことがありました。
それは、睡眠と肥満の関係です。

私は脳脊髄液減少症になってから、睡眠障害にも肥満にも苦しんだ経験があるからです。

その部分について、番組内容についてまずまとめたいと思います。

sponsored link

コロラド大学 ケン・ライト博士の実験

コロラド大学の 睡眠・時間生物学研究所 所長の ケン・ライト博士は、「睡眠不足が一時的な脳の損傷を引き起こすのであれば、脳によって制御されている他の働き、たとえば、食べる量を調節する機能にも混乱が生じるのではないか?」と考えた。

神経科学者のケン・ライト博士は、「過度の睡眠不足が体重にどのような影響を与えるか」を調べるために、実験を考案、コロラド大学に実験室を作った。

実験施設には2年前半前から複数のボランティアが暮らしている。

一回の実験期間は2週間。彼らは外界から隔離された実験室で、寝て食べて勉強する。

彼らの行動はすべて注意深く観察され、昼寝の時間も摂取カロリーもすべて測定される。

ケン・ライト博士は「太りすぎの人は世界で、大人が15億人、就学年齢のこどもが1億5000万人、就学前のこどもで4300万人にのぼります。アメリカでは成人の半数以上が7時間を下回る睡眠しかとっていません。」と言う。

実験施設では、最初の一週間、あるグループは一晩に9時間眠ることを許される。彼らは食べ物も好きなだけ食べることもできる。しかし次の一週間から、睡眠時間を半分近くに減らされ、一晩に5時間しか眠らせてもらえなくなる。

睡眠時間が半分になり数日が経過すると、ボランティアの食べる量に変化が現れた。

ケン・ライト博士が「被験者を観察したところ、この4日間、食べる量が増えていることがわかりました。彼らは朝・昼・晩の食事の時よりも、夕食後にたくさん食べていました。一日3食ではなく4食食べているのと同じです。」と言う。

食事だけではなく、ボランティアたちの間食の量が大幅に増加していた。

ケン・ライト博士は、食べる量をコントロールする二つのホルモンへの影響に注目した。

「グレリン」と「レプチン」は飢餓ホルモンと呼ばれる。「グレリン」は食事の時間が来ると脳に「食べたい。」と信号を送りる。「レプチン」は体に十分なエネルギーが蓄えられると、食べるのをやめるよう脳に伝える。
睡眠不足は人間の体重を調節する(これらの)システムのバランスを崩す。

通常、食べすぎると「グレリン」と「レプチン」の両方が脳に「食べるのをやめるよう」指令を出すが、ところが睡眠不足だとこのメッセージが脳に届かなくなる。

ボランティアたちの体重が増えていった。

ケン・ライト博士は、「(ボランティアたちの)睡眠時間を半分にしてからわずか5日で(体重が)800g増えました。
これまで睡眠をとる目的は、単に昼間はっきりした頭でものを考え、最良の状態で行動できるようにするためだと考えられていました。しかし今では睡眠不足は太るリスクを高めることがわかっています。
睡眠時間を減らしてもたいしたことがないと思っている人も多いのですが、そういう人は長期的な影響を考えていないのだと思います。睡眠が足りないと、心臓病や肥満になるリスクを増やしてしまうことになるのです。」と言う。

私の考察

私は自分が経験した、猛烈に甘いものを食べたくなるような現象。食べ続ける現象、それによる肥満について、考えたことがあります。

それは、脳脊髄液が減少した人の脳では、脳が重力によって下に下がるために、脳の下の方にある脳の下垂体や視床下部などが脳の自重で押しつぶされ、正常に機能しなくなっているのではないか?ということです。

あるいは、脳脊髄液が減少することで、脳内の体積を保とうとして血管が広がるのか、それによって脳になんらかの変化が起こって正常にホルモン分泌が行われなくなるのではないか?とか、考えます。

脳脊髄液減少症によるホルモン障害の症状(月経異常、不妊、生理不順、月経に伴う月経前症候群の劇悪化、成長ホルモンの減少によるこどもの低身長、尿崩症様の多尿、こどもの場合の夜尿)などに苦しむ患者が私以外にも実際に存在しているはずだと思います。

しかしその事実について、多くの医師はじめ、特に内分泌の専門家たちは脳脊髄液減少症でそれらの症状が起こること自体まだまだ気づかれていないはずだと感じます。

脳脊髄液減少症は、人の身体と精神と自律神経などの自分ではコントロール不可の部分に、さまざまな悪影響をもたらし、症状を出します。
しかし、その症状ごとに、いくらその道の専門家が検査して原因をつきとめようとしても、まさか「脳脊髄液の減少」が原因だなんて気づけないのです。

だとしたら、食欲を増進させるホルモンが出なくなりれば食べられなくなり、または、実際には満腹ではないのに、「満腹だから食べるのをやめなさい」というホルモンが出たら、拒食症のようにもなることもあるのではないでしょうか?

「おなかがすいたから食べろ」という命令ばかりが出て、いくら食べても「食べるのをやめろ」という命令がでなければ、人は常に食べ続け肥満にもなるでしょうし、過食症にもなると思います。

拒食症が一部の病院で力を入れて診療に取り組まれていることはとても素晴らしいことだと思いますが、その一方で、それらの診療に取り組む医師たちにも脳脊髄液減少症の視点での診療が行われているのか?と言ったら、私は常に疑問を感じています。

私自身の経験から、脳脊髄液減少症になると、すべての人のそれまで当たり前に人体に備わっていた「恒常性の維持のバランス機能」がが崩れると感じます。

体温も、血圧も、呼吸も、汗の出かたも、唾液の出かたも、食べる量も、体重も、すべてがくるっていくのを体験しています。
ですから、グレリンとレプチンのバランスも、脳脊髄液が減少した人の脳では狂うこともありうると考えています。

脳脊髄液減少症というと、吐き気で食べられず痩せてしまっていて、必ず起立性頭痛があって、歩けず、車いすにのっている。という患者イメージだけを、もし医師がもっていたら、必ず脳脊髄液減少症患者を見逃すと思います。

もしかしたら、「肥満」の人、歩けるけれども、食事後、日中、急激な眠気で眠り込んでしまう人、物忘れがある人など「一見元気そうに見えるんだけれども、いろいろな不定愁訴があって、日常生活になんらかの支障が出ている人」の中にこそ、脳脊髄液減少症が隠れているのだと、私は多くの医師たちに伝えたいのです。

「睡眠」が体重を調節する機能があるのなら、その睡眠リズムをおかしくして睡眠障害を引き起こす脳脊髄液減少症が原因で、結果的に太りすぎや痩せすぎを引き起こすこともありうると思います。

脳脊髄液減少症患者の肥満は、睡眠障害による「間接的な食欲のコントロール障害」によるものと、脳の機能低下によるホルモン障害による「直接的な食欲のコントロール障害」の、二つが微妙にからんでいるような気がしてなりません。

ケン・ライト博士のような、世界中の神経科学者の先生方、脳科学者の方々には、脳そのものの機能だけでなく、その脳のまわりの脳脊髄液が減少すると、その結果どんな変化が脳で起こって、それが人体にどんな悪影響を引き起こして、どんな症状で患者を苦しめているのか?も、早く解明してほしいと思っています。

わかりやすい起立性頭痛だけでなく、精神症状、認知機能、食欲・飲水欲求との関係などの視点からも、脳脊髄液減少症と脳の関係について研究していただきたいと思います。

関連記事:ドキュランドへようこそ!「眠りの科学」

sponsored link

down

コメントする




*

自己紹介

lily

健康オタクの脳脊髄液減少症のサバイバーです。「原因不明」「異常なし」「精神的なもの」とされたり、何かすでに別の病名がついている人たちの中に、脳脊髄液減少症が隠れている可能性について、広く社会に伝えたいと思っています。

にほんブログ村ブログパーツ

2017年11月
« 10月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

広告

最近のコメント

広告

リンク集

「脳脊髄液減少症を知っていますか」

amazon

人気ブログランキングブログパーツ



sponsored link