2020/07/04

昨夜(2017年8月29日)のTBS系「この差ってなんですか」に歯学博士の照山裕子先生が出て、口腔ケアの重要性について解説されていました。
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歯周病になりやすい人
① 加齢・・・年を取ると体全体の抵抗力が下がり年齢とともに、歯周病のリスクは上がる。
② 喫煙・・・たばこの中の成分が血流を悪くするため、歯周病のバイ菌から体を守る力が下がるため。
③ 歯磨き・うがいが下手な人・・・歯ブラシで歯を磨いた時、口の中の汚れは実は6割ぐらいしか取れない。歯周病にかかっている人もそれ以上悪くしないためにも(口の中の)ケアが非常に大事。
日常の口腔ケアが大事
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシは必ず使った方がいい。
歯周病の予防のためには、歯と歯茎の境目をターゲットにしてケアすることが大事。歯周病の原因となる食べかすは、歯と歯の隙間にたまりやすく歯ブラシで歯磨きをするだけではとれない、そのため歯の隙間の食べかすを取り除くため、デンタルフロスや歯間ブラシは必ず使った方がいい。
外出先での口腔ケアは「うがい」で対処
この先生、「毒だしうがい」という本も「アスコム」という出版社から出しているようです。
それにしても「毒だし」って衝撃的な言い方ですねぇ。
たしかに「食べ物のカス出しうがい」ってタイトるの本より、「毒だしうがい」ってタイトルの本の方が人の注目を浴びて、売れそうですね。
「毒だしうがい」のポイント
口に含む水の量
・少しの水(おちょこ1杯ぐらい20~30ml)の量で、グチュグチュと強い力で動かすことが効果的。
・うがいをする際に口いっぱいに水を入れると、水が勢いよく動かないため、歯の間の食べかすが取れない。しかし、口に含む水が少量だと、口の中で水が勢いよく動き、水を勢いよく歯にぶつけられるので、歯の間の食べかすが取れやすい。
水を含んだ口の動かし方
・口を上下左右、4方向へ動かす。
① 前歯に、鼻の下が膨らむぐらい強く早く、口の中に含んだ水を当てる。(クチュクチュを10回)。
② 同様に、下・左・右も行う。(4方向へ各10回ずつ、合計40回うがいをすることで歯の間の食べかすを効果的に取り除ける。)
うがいの後の水は飲んでもOK
緑茶でうがいをすると、よい。緑茶は日本人の一番身近な飲み物であり、カテキンという成分の作用により、殺菌・消臭効果がある。食後にお茶を飲んでうがいをするだけで、(口の中が)きれいになり、さっぱりする。
以上が番組のメモでした。
私の感想
うがいした水は飲んでもいいと言われてもねぇ・・・。私は抵抗があります。だって、水を飲みこむ時むせやすい人、誤嚥しやすい人がそれやったら、気管に入って、それこそ洗い流されたバイ菌が、肺に入ってしまいかねないと思うからです。
それに、私は、家族が、お茶を飲んで、クチュクチュして飲み込むのを見ると、不快な気分になりますから、自分は飲み込んで良くても、側にいる人が見た時、不快になるようなうがいはあまり良くないと思っています。
外出中でも、トイレに行けば、手を洗ってから手ですくった少量の水でうがいはできると思います。
やはり、うがいした後の水を、人前で飲み込むのは、緊急時の最終手段だと私は考えます。
歯間ブラシやデンタルフロスも、その人の歯の間をきれいにするのにピッタリ合ったサイズ、太さでないと意味がなく、私も実際にいろいろ使ってみるまで、ピッタリあったものがなかなか見つかりませんでした。
私が症状で外出がままならず、買い物にちょくちょくいけなかったころは、何でも家まで品物が届けてくれるいろいろな通販は本当にありがたったです。
歯間ブラシだと、洋服のサイズみたいにS、M、Lなどの表示があるので、それを目安に、だいたい自分に合うものを選んでみても、実際に使ってみると、太すぎて入らないとか、細すぎてスカスカなんてことがあります。
デンタルフロス、歯間ブラシとなるとピッタリのサイズはやはり自分で実際につかってみながら探すしかありません
一概に、「デンタルフロス・歯間ブラシ」を使いましょうといっても、サイズが合わなくてうまくフィットしないのなら、
「毒だしうがい」をしたほうが、いいかもしれないと感じました。
それにしても、体の病気や予防には強い関心は持っていても、日ごろの口腔ケアの重要性が今まで軽視されがちでしたが、誤嚥性肺炎の予防について「のどの筋トレ」についての本を書いた耳鼻科の先生や、こうした、歯周病予防について「うがい方法」について書かれた先生の出現は、とてもいい傾向だと思いました。
医師や看護師、介護などの専門家の間でも、患者の体から出るところのケア「排泄ケア」の関心に比べて、体に入るところのケア「口腔ケア」の関心は、薄く、軽視されがちだと私は感じます。
口腔ケアはその中の重要ポイントだと私は思っています。
私の洗口液選び
私は寝る前に、歯を磨いた後、「G・U・Mデンタルリンス」や「モンダミン・プレミアムケアセンシティブ」などの洗口液で口を漱いでいます。
サンスターの「G・U・Mデンタルリンスは薬用成分CPCとBKC、GK2の表示があったから選びました。
CPCとBKCは「歯周病菌を殺菌し、菌の残骸(LPS)まで吸着除去」とボトルに書いてあったからです。
歯磨き剤も洗口液も、食品を選ぶ時みたいに、商品の後ろの成分表みたいなものをよく読んでから買っています。
なるべく有効成分が入っているものを選んでいます。
LPSとはlipopolysaccharide で(リポ多糖)のことだそうです。GK2は「歯茎の炎症を防ぐ」と書いてありました。
モンダミン・プレミアムケアセンシティブには3つの薬用成分として、CPCとGK2とTXT配合と書いてありました。
調べてみると、TXTとは出血予防成分(トラネキサム酸)で、CPCとは殺菌成分の(セチルピリジニウム塩化物水和物)とのことです。GK2とはグリチルリチン酸2Kのようで、これは抗炎症剤のようです。
なるべく、こうした成分が入っているものを私は選んでいます。
ですが、家族は刺激の強い洗口液が好みで、リステリンの、強いピリピリしたものを好みますが、私は、口の中がピリピリするのは苦手なので、低刺激性のもの、ノンアルコールのものを選んでいます。
脳脊髄液減少症になると、ただでさえ口の中が、唾液が少なくなったり、苦く感じたり、口の中がピリピリしたしびれるような違和感が出たりしますから、洗口液は低刺激性方が楽です。
洗口液を切らした時は、インフルエンザがはやる時期によく使うような、「うがい薬」で寝る前にうがいをしてから寝た時もあります。
そのやり方は、のどを「ガラガラ」ではなく口の中で「クチュクチュ」。まさに昨夜の「毒だしうがい」のうがいのしかたと同じです。「早く勢いよく」口の中でクチュクチュしてきました。
それは夜の間に、口の中でバイ菌が増えるのを、少しでも抑制したいからです。
口腔衛生環境改善の努力のおかげか、脳脊髄液減少症の回復で免疫力があがり抵抗力がついたおかげか、その相乗効果のせいか、最近では以前、あれほど苦しんだ口内炎もまったくできなくなりました。
やはり、口腔ケアは人の体の健康維持には、大切なことだと改めて感じました。
脳脊髄液減少症の闘病中の口腔ケアの重要性
脳脊髄液減少症の患者さんでも、ただ、ブラッドパッチしたからそれでおしまい。と思っている人がいたら、私はそうではないことをお伝えしたいです。
たとえブラッドパッチ後でも、すぐさま完治する人もいれば、悪化したり、改善したりを繰り返すことを数年続けて、回復に少しずつ近づいていく人もいます。
そんな日常の中では、慢性疲労症候群と診断されても少しもおかしくないような、激しいだるさと手足の脱力で、歯磨きさえままならなくなるのです。とにかく手が疲れて、口の位置で保持できないし、動かし続けることが困難になるのです。
脳脊髄液減少症でブラッドパッチ治療後、肺炎などで早逝された方の中には、脳脊髄液減少症の嚥下障害による、誤嚥性肺炎によるものがあったのではないか?と私は考えています。
それに、脳脊髄液減少症になった直後から、感染症にかかりやすく治りにくい、重症化しやすいという体験を私はしているので、おそらくですが、脳脊髄液減少症はなんらかの形で、免疫系をおかしくしていると考えています。脳脊髄液減少症になると、人の体の免疫力がなんらかの原因で下がってしまうのではないかと思います。
そのうえ、脳脊髄液減少症になると、なぜかわかりませんが、脱水の影響なのか、涙がでなくなる、汗がでにくい、唾液が出にくい、性器のうるおいが減る、など、体のすべての部分において、うるおいが減ります。
唾液が出にくくなれば、嚥下もしにくいですし、唾液による口腔内の自浄作用も減るはずですから、歯周病にもなりやすいでしょうし、虫歯にもなりやすいでしょう。
唾液が減ることと、のどの筋力低下のWで、誤嚥のリスクも高まり、口の中のバイ菌が原因で誤嚥性肺炎のリスクが、普通の人より高まると感じています。
しかも、脳脊髄液減少症になると、体を長く起こしていられなくなれば、自分ひとりで近くの歯科医院にさえ行けなくなることもあるのです。
自分で出かけ、車を運転し、あるいは、電車やバスに乗ってでかけるということができなくなれば、訪問歯科に頼るしかありませんが、訪問歯科はそれほど広まっていないのが現実です。
よほど訪問歯科に力を入れている地域でなければ、一見若くて元気そうに見える脳脊髄液減少症患者の訪問歯科など応じてもらえる可能性は低いでしょう。
自分で何とか、歯科医院まで行けたとしても、長い待ち時間、会計時間も含めて、行って帰ってくるまで、体を起こし続けることが、非常に苦しく、それができない脳脊髄液減少症患者さんもいると思います。(かつての私がそうでした。)
家族に頼ろうとしても、家族は、患者を脳脊髄液減少症の専門医のところまで通院させるのだけで、有給休暇を使ったり仕事を休んだりすることで手一杯ですから、身近な歯科医までは連れていってもらえないこともあると思います。
そうなると、虫歯などになったりしても、すぐ歯科医院には行けないのです。
しかも、歯科医はもちろん、多くの医師が、脳脊髄液減少症で口腔環境が悪化すること、それによる誤嚥性肺炎による死亡のリスクにまで気づいていません。
おそらく、脳外科医でも、脳梗塞などの患者の口腔ケアの重要性については気づいている医師がいても、脳脊髄液減少症患者の口腔ケアについて気づいている医師は少ないはずです。
たとえ、脳脊髄液減少症の専門医であっても・・・。
ですから、脳脊髄液減少症の人は、ブラッドパッチしたらそれでおしまい。ではなく、全身状態の回復のためにも、ブラッドパッチ後の日ごろの自分の体のケアがとても重要だと私は思っています。