2020/07/04

日曜日(2017年9月24日)にスーパーで見慣れないヨーグルトを見つけました。
手にとってみると、ロイテリ菌と書いてあり、今までこの菌のヨーグルトは食べたことがなかったので買ってきました。
いろいろ調べてみると、新発売のヨーグルトのようです。
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日本初・口腔内に関する機能性表示食品
調べてみると、biGLOBEニュースには【日本初!】お口からカラダのことを考える「ロイテリヨーグルト」が、口腔内に関する機能性表示食品として消費者庁に受理されました。
とあり、
2017年9月19日にオハヨー乳業株式会社から発売されたばかりのヨーグルトで、日本初の口腔内に関する機能性表示食品のようです。
2017年9月19日(火)から、1都8県(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、山梨、静岡)にて発売開始され、その他の地域は来春の発売予定。
パッケージには、「トクホ(特定保健用食品)ではないよ。あくまで機能性表示食品だよ」ってことが回りくどく書いてあります。
パッケージには「歯の健康には機能性表示食品の摂取ではなくブラッシングが基本です。」とも書いてありました。
確かにその通りだと思います。
オハヨー乳業のページには
本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
と、健康食品にお決まりのセリフが書いてありますが、私は、
「そんなこと、十分わかってますよ。とつい言いたくなってしまいました。でも、それはわかっていても、体にいいというものは試してみたくなるのが人情です。
ヨーグルトのパッケージにはBiogaiaのロイテリ菌を使っていると書いてありました。
biogaia社のホームページによると、
バイオガイア社は、スウェーデンのカロリンスカ研究所・医科大学の双方と数多くの共同臨床研究を実施し、L.ロイテリ菌の効果と安全性を確認しております。カロリンスカ医科大学は、ノーベル生理学・医学賞審査期間として国際的に知られている欧州最大級の総合医療研究所です。
ロイテリ菌の効果と安全性が権威ある研究機関で確認されているなら、信頼できると感じました。
バクテリアセラピー( Bacterio-therapy)とは、細菌療法のことで、
Biogaia.Jp(バイオガイアジャパン)によると、
バクテリアセラピーとは病原菌の抑制・制御を行う効果の確認されている菌株を摂取することで、宿主の菌叢を良好に維持または再建する技術。」(1946, Florey, 1999, Hillman)と定義されており、欧米を中心に永年に亘って研究が進められてきた確固たる医療技術分野
のことだそうです。
さらに、biogaia社の記述によると、
善玉菌を利用して体内に常在する菌の質やバランスを改善することで、疾病の予防や治療に役立てる先進医療技術
だそうです。
「ん?疾病の予防や治療に役立てる先進医療?」それって 先ほどの記述との矛盾を感じますが、まあ、深く考えないことにします。
ヨーグルトの話にもどりますが、このヨーグルトのニュースをいろいろと見つけました。
機能性表示食品「ロイテリヨーグルト」発売 – BIGLOBEニュース
山陽新聞の2017年8月3日の記事によると、
日本カバヤ・オハヨーホールディングス(HD、岡山市北区駅元町)は3日、腸内環境改善や口腔(こうくう)ケアなどで研究成果が示されている乳酸菌「ロイテリ菌」を活用した事業に乗り出すと発表した。第1弾としてヨーグルトを9月に発売する。ロイテリ菌はもともと人体内に存在し、摂取すると体内の菌のバランスを改善する効果があるとされる。
ヨーグルトはグループのオハヨー乳業(同市中区神下)が開発。生きたロイテリ菌を含み、生乳を使って滑らかな食感に仕上げた。1個(110グラム)150円で、関東地方で先行発売し、来春をめどに全国展開する
さらに、
第2弾は今秋発売予定のサプリメントで、その後も新商品を投入していく計画。
同HDはヘルスケア分野のグループ新会社「オハヨーバイオテクノロジーズ」(東京)を4月に立ち上げており、商品企画とともに各国の医療機関や大学などと連携した研究開発も進める。
と書いてありました。
今までロイテリ菌のサプリメントが、この秋、発売されるとは楽しみです。
見つけたら必ず試してみたいです。
ELLE goumet 乳酸菌を選んでこそ、ヨーグルトの真価が発揮される
の記事によると、
悪玉菌と闘うのではなく、指揮して上手く共生する予防医学を“バクテリアセラピー”と呼び、歯周病予防はもちろん、生活習慣病への対策として世界的に用いられている。なかでも乳酸菌の一種であるロイテリ菌は、圧倒的な臨床実験実績(174症例 14,700名以上の被験者対象 ※2017年3月時点)で、世界90以上の国と地域で取り入れられている善玉菌のひとつ。ロイテリ菌は人間の母乳にもともと含まれていた乳酸菌で、生活環境の変化や食品添加物によって現代では失われつつあるものの、日本人の8人に1人は保有している菌と言われている。
ということで、ロイテリ菌の特徴については、
①ヒト由来の乳酸菌なので口腔内・腸管表面への付着能力が高く、副作用の心配がないこと、
②抗菌物質を生産し、ピロリ菌や悪玉菌を抑制できること、
③胃酸に耐性があるので生きて腸までちゃんと届くこと、
の3つの理由で評価されているようです。
人由来ということは、とあるひとりの人間から採取された菌を培養したということでしょう。
もともと人の体に住んでいた菌だけに、人の口腔内や腸で生き延びやすいのだと思います。
抗菌物質を生産し、ピロリ菌や悪玉菌を抑制できるというのは、すごいと思いました。ピロリ菌抑制といえば、私は明治のLG21ヨーグルトで使われていた菌(Lactobacillus Gasseri OLL 2716株)の発売以来のファンですが、その乳酸菌との出会いから17年が立ち、新たにロイテリ菌(lactobacillus reuteri DSM 17938株)に今回出会って、なんだか新しい乳酸菌にわくわくします。
同じくELLE goumet によると、
口腔ケア先進国のヨーロッパでは、ロイテリ菌入りのヨーグルトが一般的に市販されており、一部の国では乳児用ミルクも販売されているほど、ロイテリ菌は身近な存在だ。
日本でも商品数はまだ決して多くないものの、「ロイテリヨーグルト」をはじめとしたロイテリ菌入りの商品も販売されている。ロイテリ菌を摂取する際のポイントとして重要なのが、菌を定着させるために一定期間継続的に摂取すること。
やはり、日本ではまだ数が少ないらしいです。
厚生労働省のe―ヘルスネットにも腸内細菌と健康について情報があり、腸内細菌の重要性が書かれています。
しかしまだまだ、口腔内フローラからの視点での口腔ケアについての情報は少ないようです。
腸内同様、お口の中にも細菌は必ず住んでいるのですから、口腔内フローラの観点から、腸内だけでなく、口腔内の細菌をいいバランスにすることも大事なはずで、腸内細菌と健康についてだけでなく、「口腔内細菌と健康」についての情報もこれからもっと広がってほしいと思います。
お口の中だって善玉菌が多い方がいいと思うのですが、そういった視点での情報は一般にはあまり出回っていません。
口の中の菌を「殺菌」するというマウスウォッシュは私も時々使ってから寝ますが、口の中の細菌をゼロになどできるはずがないのはわかっています。
だったら、口の中を「殺菌する」のではなく、発想を変えて、「寝る前のブラッシング、洗口液などで寝る前には口の中をできる限り清潔にて悪玉菌を極力減らし、その後で善玉菌を摂取して寝ればいいのかな?」と以前考え、少量の無糖ヨーグルトをなめたり、DHCのサプリ オーラルクリアSS‐12で試したことはあります。(これについてはまた後日書きたいと思います。)
私が食べた感想
舌触りがとてもクリーミィで、味が酸っぱくなく、とてもまろやかで、しかもお味がなにか練乳のようなこくのある味がします。
とても気に入りました。
しかし、とても柔らかくトロトロなので、常温に置くとさらに液状のようになり、飲むヨーグルトの容器に入れて売った方が売れるのでは?と思いましたが、やはりトロトロでもスプーンですくって食べた方が無駄なく食べられてこのままでいいのかな?とも感じました。
飲むヨーグルトを買うと、意外にも容器にたくさんのヨーグルトが付着して残ってしまうため、いつも牛乳や水ですすいできれいに飲むことを私は心がけています。
ためしに、このヨーグルトを種菌にしてヨーグルトを作ってみましたが、確かにトロトロのヨーグルトにするのは、家庭ではちょっと難しい気がします。
しかしお味は、あの酸っぱくない練乳のようなこくのある味になったので、糖分も入れていない普通の牛乳で全く酸っぱくない練乳みたいなお味に仕上がるという、これは、この「ロイテリ菌」という乳酸菌の醸し出す味の特徴なのだと思いました。
この「ロイテリ菌」の作るヨーグルトの味は、今までいろいろ食べてきたヨーグルト、地中海ヨーグルトとも違うし、R1ヨーグルトとも、LG21とも、違います。
いろいろな種菌でヨーグルトを作ってみると、その菌の繁殖力もよくわかります。
市販ではヨーグルトとして成り立って売られていても、家庭ではまったく種菌にはならないヨーグルトもあって、そういうヨーグルトは繁殖力が弱いと素人ながら感じます。それとは逆に、繁殖力の強い菌は、多少の環境の変化には負けないで元気に繁殖するのであれば、強い乳酸菌なのかな?と思い、私は繁殖力の強い乳酸菌が好きです。
その点、このロイテリ菌は、とても強いし、おいしいし、なめらかだし、コクがある味のヨーグルトをつくるし、とてもいい乳酸菌なのだろうと感じました。
ヨーグルトの容器には、機能性関与成分の含有量として、ロイテリ菌が2億個入っていると書いてありました。
カロリーは一個当たり83kcal たんぱく質 5.2g 脂質 2.4g カルシウム125 ㎎、炭水化物 11.9g
食塩相当量 0.15g
と書いてありましたが、私はロイテリ菌を摂取するのが目的なので、カロリーとか栄養成分はどうでもいい感じです。
いずれにせよ、味がすっぱくなくまろやかで今まで味わったことのない、練乳みたいな味がするヨーグルトなので気に入りました。
少し続けてロイテリ菌を摂取し続けてみることにします。