リカ場 ~私の脳脊髄液減少症のリカバリー~

医師も知らない脳脊髄液減少症当事者の思いと現実

医師も知らない?脳脊髄液減少症の味覚障害②

time 2017/09/20

2017年9月16日放送、NHKチョイス・病気になったときの「味覚障害」について書いた前回の記事

医師も知らない?脳脊髄液減少症の味覚障害① 」の続きです。

番組メモから。

味覚障害とストレス

兵庫医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科講師の任智美さんによると、「心でストレスを感じる方もいれば、心よりも体に現れる人もいる。感覚の異常、感覚の低下、感覚が鋭くなるなどの症状で現れる人もいる。」とのこと。

実際に、職場を変えたばかりで、職場で毎朝毎日のパワハラとモラハラを受け続けた結果、そのストレスで味覚障害を発症した方が出ていました。
耳鼻科の紹介で味覚障害を受診し、「ストレスでは?」ということで、そのことに気づいたようです。
亜鉛製剤で治療をはじめましたが4か月たっても効果が現れず、仕事を辞めたところ、しばらくして、味覚が突然回復したそうです。
仕事をやめて一ヶ月も立たないうちに、急に苦みを感じるようになったそうです。

任医師によると、「心因性の味覚障害は年々増えていて、ストレスを脳で感じてそれが味の変化を起こしてしまうというようなもの。私たちも偉い人とお食事をすると、味覚の機能は正常なのに、なんか味を感じない、おいしくないというような状態がずっと続いているといったとらえ方をしてみてもわかりやすいかもしれない。」

心因(ストレス)性の味覚障害の治療

・亜鉛は効かないので、ストレスの原因を取り除く。
・抗不安薬などの薬
・心療内科と提携して心理カウンセリングを受ける。

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味覚障害の原因

・亜鉛欠乏

・加齢

・薬の副作用

・ストレス

・ほかの病気

・唾液の減少

味覚障害の原因になる病気

・貧血

・胃腸の病気

・糖尿病

・甲状腺の病気

・肝臓の病気

・腎臓の病気、透析の方

・神経障害、特に顔面神経麻痺(顔面神経が味覚の神経)

・脳の病気(脳梗塞、脳出血、脳腫瘍)

・胃腸の手術(吸収障害、食べられないので亜鉛が欠乏してしまう。)

唾液の減少と味覚障害

・味の物質は唾液にのって味蕾の入り口まで到達するので、唾液が少ないと味を感じにくくなってしまう。味覚障害の一因として、唾液の減少が考えられる。唾液が病的に少ない人は薬を使って唾液の分泌を

唾液を出すためのマッサージ

番組では東京女子医科大学耳鼻咽喉科講師の山村幸恵さんが指導していました。

耳の付け根あたりと、あごの下にある唾液を分泌する場所をマッサージで刺激する。

① 耳下腺マッサージ

噛みしめた時に膨らむ頬の部分に両手の指を押し当て前にむかってゆっくり回す。

10回を1セット、1日2~3セット行う。

② 顎下腺マッサージ

両手の親指であごの下を押し、位置をずらしながら、うしろから前に向かってやや強めに押しこむ。

1日5回。うまく力が入ると唾液が湧き出してくる感触がある。

山村先生によると、「唾液が減って味覚障害を起こしている人には唾液を増やす治療を行う。外からマッサージをすることは十分な唾液分泌刺激になる。」

唾液を出すために大切なこと

任先生によると、

・しっかりそしゃくすることが大事。それにより唾液が出てきて味がわかりやすくなる。しっかりそしゃくできるよう入歯もしっかり合わせる。

・酸っぱいもの(モズク酢など)を食べると唾液が出てくる。食欲増進にもつながる。

・自律神経の観点からもゆったりとした気持ちで唾液腺マッサージをやるとよい。

抗がん剤と味覚障害

抗がん剤治療の約7割が味覚障害。

その症状の現れ方はさまざまで、乳がんに用いる抗がん剤でも、タキサン系抗がん剤を中心にした場合、「塩味」「甘味」「うま味」「酸味」「苦味」などのどの味も弱く感じる傾向があり、

アンスラサイクリン系を中心にした場合には、「うま味」は弱く感じるが、あとの味は強く感じるなど、まったく違う。

「食を通じたがん患者QOL向上に関する研究(千葉県がんセンター・キッコーマン)」より

抗がん剤での味覚障害を感じた患者さんの話によると、「抗がん剤の投与を始めてから4~5日目に味が変だと感じた。味が薄い感じ、塩味をあまり感じなくなった。」ということです。

風味障害とは

においがわからなくなってしまったことで、味覚機能は正常にもかかわらず「味がない」という感覚に陥ってしまう状態。
インフルエンザがきっかけで嗅覚がなくなった女性は、味まで感じられなくなった。

神経の働きを助ける漢方薬「当帰芍薬散」を飲んだ。

すると7か月後、「いきなり玄米の炊ける匂いがわかっり嗅覚が復活した。黒糖のかりんとうを食べたらら、黒糖の味がわかった。」一年の治療を得て、

任医師によると、「嗅覚と味覚は脳の前の方で統合されているので、嗅覚が落ちてしまうと味覚までうすく感じてしまう。
嗅覚と味覚は相乗効果がある。

風味障害の原因

・副鼻腔炎
・風邪をひいている間
・風邪が治っても匂いがわからなかったら要注意

味覚障害のベストチョイスのアドバイス

味覚障害はまだすべての原因がわかっていない部分も多いのですべての人に「必ず治る」とはできないが、

・早期発見早期治療が改善率の向上につながる。
・味がおかしいと思ったら、すぐ耳鼻咽喉科を受診する。
・亜鉛を多くとる食生活をする。

ここまでが番組メモでした。

私の感想

脳脊髄液減少症では「味覚障害」になるようないろいろな条件がすべてそろってしまっていると思いました。

脳脊髄液減少症でどうして味覚障害になるのか?私の想像

・頻尿(頻尿の症状で亜鉛もどんどん出ていってしまうから?)。

・脳の機能低下(味覚機能に異常がないにもかかわらず、脳が不調で味も感じにくくなっているのでは?)

・顔面神経の影響(脳脊髄液減少症になると無表情になるなどの症状があることから顔面神経も麻痺とは言えないまでも機能低下していてそれによって味覚障害も出ているのでは?)

・自律神経の失調(交感神経優位になっているのでないか?)

・唾液の減少(脳脊髄液減少症になると、唾液や汗、涙などが出にくくなるから)

・のどの味蕾の障害(のどにも味を感じる味蕾があるというが、脳脊髄液減少症になると飲み込みも悪くなることからのどにもなんらかの神経障害が起こっているのではないか?と考えるから)

脳脊髄液減少症の味覚障害も二次的な健康被害を生んでいるはず

任智美先生が、「味覚がわからないことで塩味が濃くなってしまうとか、糖分をたくさん摂ってしまうとか高血圧や糖尿病などの二次的な健康被害を生む」と説明してるのを聞いて、

私は、「ある、ある。脳脊髄液減少症の味覚障害でも、そういうことってあるんですよ。味がわからないからどんどん塩を入れて味が濃くなってしまって家族から文句を言われるとか、さとうをたくさんいれないと甘く感じないからそれで太るとか・・・」と考えながら見ていました。

しかし、この先生も、まさか「髄液漏れ患者に」味覚障害が起こることまでいくら味覚障害の専門医でもご存知ないだろうな、もし、仮にご存知だったとしても、脳脊髄液減少症の深刻さは、実感としてわかないだろうな~と思ってしまいました。

味覚障害についての本を探してみましたが、あまり多くはないようです。それだけ関心が低いのではないか?と感じました。

私が実際に感じた脳脊髄液減少症の味覚障害

番組であげられた味覚障害の症状のうち、
・味が薄く感じる
・味がしない。
・口の中に何もないのに味がする。(苦味・塩味など)
・本来の味と違う。
・特定の味だけわからない。
・嫌な味がする。
・味がきつく感じる。
のうち、「味がきつく感じる。「嫌な味がする。」以外はほとんど脳脊髄液減少症の味覚障害で体験しています。
とにかく、味がうすくて感じない。だしやうまみを感じず、味もうすく、薄っぺらい味がすることは何度も体験してきました。

脳脊髄液減少症の味覚障害は、ストレス性の味覚障害と誤解されかねないし、脳脊髄液減少症になっているのに、それに気づかず、脳脊髄液減少症でも血圧のコントロールもおかしくなりますから、それによって「高血圧」という診断で降圧剤をたまたま飲んでいた場合、ますます脳脊髄液減少症が原因での味覚障害は見逃されてしまうのではないか?と感じました。

また、脳脊髄液減少症になると、一見見た目は普通に見えて、だるさが続いたり判断力や決断力が低下したり、脳の機能低下で空気を読めなくなったり、記憶障害で忘れっぽくなったりしますから、職場での仕事の失敗なども普段より起こりやすく、トラブルになることも考えられます。
そういうことを医師に話せば、なるほどその「ストレスだ」ということになってしまいがちだと思うのです。でも実は単に「ストレスのせい」ではなく、そのトラブルを起こす身体状態の原因の一つに「脳脊髄液減少症」が潜んでいるわけですが、そのことに、患者本人はもちろん、医師は気づくはずもないでしょう。
そうして、髄液漏れを放置されたまま、降圧剤同様、抗不安剤などの投薬などがされかねないと思うのです。

あと、味覚障害の原因となる病気に、脳梗塞、脳腫瘍、脳出血など「脳自体の病」は挙げられても、脳自体に異常はなくとも、
その脳のまわりの脳脊髄液が、
交通事故によって体に衝撃を受けることによって、髄液が漏れて、味覚障害になる場合もあることについては、
たとえ「味覚障害の専門医」を名乗る医師たちであっても、まったく頭に浮かばないんだろうな、と思いました。

いくら味覚の詳しい検査をして、問診やストレスについて患者から詳しく聞いたとしても、脳脊髄液減少症を疑うような問診や他の症状についての問診はないんだろうな、と思いました。

「交通事故に遭いましたか?」「味覚障害になる前に、転倒しましたか?」「何か激しく衝突するような、転ぶようなスポーツしましたか?」とか「天気が崩れる前に何か症状がひどくなったりしますか?」とか、味覚外来で問診で聞くようになったら、「脳脊髄液減少症での味覚障害」を疑える医師が味覚障害外来に出てきた証拠だから、そうなったらすばらしいな、と思いました。

がん患者さんのQOL(生活の質)については、いろいろな専門家が取り組まれていても、脳脊髄液減少症患者の緩和ケアやQOLの向上については、あまり語られることもありませんし、興味を持って取り組む専門家もほとんどいない状況です。

がんに比べて、脳脊髄液減少症はこどもから高齢者まで誰にでもなりうる疾患なのに、世間も医師も関心が低いのはとても残念ンに感じます。

関連記事:
医師も知らない?脳脊髄液減少症の味覚障害①

味覚障害と脳脊髄液減少症

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自己紹介

lily

脳脊髄液減少症のサバイバーです。私が生きているうちに「原因不明」「異常なし」「精神的なもの」とされたり、何かすでに別の病名がついている人たちの中に、脳脊髄液減少症が隠れている可能性について、広く社会に伝えたいと思っています。

「脳脊髄液減少症を知っていますか」

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