2020/07/04
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医師も知らない“味覚障害の原因”
昨日(2018年1月24日)の朝日新聞に味覚障害の記事が載っていました。
しかし、脳脊髄液減少症のひとつの症状としての「味覚障害」には一切触れられていませんでした。
昨日は、春日野部屋の、元力士の男性が、過去に兄弟子から顔を殴られ、お腹を膝蹴りされ、顎骨折で、全身麻酔での治療を受けたという、暴行事件が報道されていました。
治療のため全身麻酔でチタンプレートを入れて固定する手術を受けたものの、3年以上たった今でも味覚障害が残ると話していました。
口腔外科の医師も、味覚障害の専門医も、事故や暴力といった人体にかかる衝撃で、脳脊髄液が漏れると味覚障害が出ることを知っているのかな?
顎を骨折するぐらい右顎、左顎を殴られたってことは、それだけ首が左右に激しい力で左右に振られたわけで、交通事故でのむち打ち症のように、激しく首を振られたことで、首を痛めて髄液漏れを起こしていても不思議ではないのではないか?
あるいは、お腹を膝蹴りで5回も蹴られたなら、それが原因でも脳脊髄液漏れだって起こりうるかもしれないのに、と感じました。
でもそんなことは全く考えないし、想像もしない医師がほとんどだろうな?と思いました。
いまだに事故にかかわる整形外科医や脳外科医、
神経症状を診る、神経内科医にさえ、脳脊髄液減少症が十分に理解されていないのですから、
ましてや、口腔外科医だと、体に受けた衝撃で髄液が漏れると味覚消失、味覚障害が起こるなんて、想像もしないだろうな、と思いました。
医師なら一度は髄液漏れ患者に遭遇しているはず?
貴ノ岩の件もそうですが、頭を殴られ、縫う怪我をして、今「精神的なショックで」療養中だといいますが、
どんな場合も、事故での衝撃はもちろんですが、加害者に暴行、暴力を受け、目に見える怪我、X線画像に映る怪我をした場合、どうしても、「見える怪我」ばかりに医師も目が行き、治療が優先されがちだと思います。
しかし、その陰で、髄液漏れが見逃されていると、「味覚障害」はじめ、実にさまざまな症状が出て、延々と被害者を苦しめ続けます。
歯科、口腔外科も含めて、すべての医師、歯科医師に、脳脊髄液減少症を知る必要性を私は強く感じていますが、
多くの医師は、「脳脊髄液減少症」は特殊な病、自分がかかわることのない病、専門医に任せていれば自分は関係のないこと、と誤解していると感じます。
医師であれば、そこそこ数年医師をやっている人なら、必ず一人は、そうとは知らずに脳脊髄液減少症患者に遭遇しているはずです。
「原因不明の不可解な症状」を訴えたり、精神症状や身体症状などごっちゃに話す患者の中に、脳脊髄液減少症患者は潜んでいる可能性があるのに、医師の頭の中には、「脳脊髄液減少症」の文字も、「脳脊髄液減少症の症状の知識」もないために、気づけないだけだと思います。
早く、誰にでも起こりえる疾患である以上、すべての医師が知る必要があり、「診察ができない。」と全国どこでも言われない状況ができてほしいと思います。