リカ場 ~私の脳脊髄液減少症のリカバリー~

原因不明の症状が「脳脊髄液減少症」だった私が、世界中に伝えたいこと

“むくみ”のメカニズムと脳脊髄液減少症

time 2017/07/04

“むくみ”のメカニズムと脳脊髄液減少症

2017年7月1日(土)のサタデープラスで、足のむくみについて放送がありました。

むくみに詳しい東京警察病院 形成外科の 澤田彰史医師など医師3人が解説していました。

私はむくみなんかないけれど、なんの気なしに見ていたら、とある気づきがありました。
夏は足がむくみやすくそのむくみの原因についての解説が、私の脳脊髄液減少症の症状と関係があるような気がして、とても気になりました。

それについて書いてみたいと思います

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むくみってなに?

北青山Dクリニック院長 阿保義久医師によると、

血管の中によどみたまった血液の水分が血管の壁から外にしみ出してしまってその水分が細胞の間にたまった現象

だそうです。

夏のむくみの原因は血管の膨張で血流が鈍くなること

阿保医師によると

①夏の暑さで血管が膨張し、血流の勢いが鈍くなり、血管から水分が染み出しやすくなる。

②暑さによる大量の汗とともに、水分代謝を調節する物質が流れ出てしまい、むくみやすさにつながる。

③気圧が低い夏は血管が広がりやすく、血流が鈍くなることで水分もたまりやすい。

お菓子の袋を気圧の低い山の上に持っていくと、パンパンに膨らむ。これと同じことが血管の中で起きていて、

血管が膨らむと血流が鈍くなるそうです。

まあ、これは医療者ならだれでも知っているとは思いますが、ここからはズブの素人の、未知の脳脊髄液減少症に関する、私の考えと想像です。

私の気づきと考え

ここまで聞いて、 私自身が今まで感じていた謎に対するヒントがもらえた気がしました。

むくみにつながる、血管の膨張と血流の停滞、それによる血管壁から血液中の水分が漏れ出し、細胞の間にたまる減少と似たことが、脳脊髄液減少症の患者の体でも起きているのではないか?ということです。

脳脊髄液が漏れるということは、脳脊髄液が血液から作られているとしたら、血流量も減るでしょうし、それにより血流も滞るのではないか?

それによって、血管壁から血液中の水分が漏れ出し、細胞の間に流れ出ることもあるのではないか?

すると、脳脊髄液が漏れているのに加えて、血管壁からの水分の漏れだしによって、水分が細胞の間にどんどんたまり、しかし、それでも体が「体に水がたまってきたよ~」と察知して脳に知らせ、脳が「尿で水分を出せ~」とどんどん排尿するから脳脊髄液減少症の私の身体は頻尿の多尿の症状が起きるのではないか?排尿がどんどんあることで体はむくまないで済んでいるのではないか?

もし、どんどんと尿にして排出することができない体の脳脊髄液漏れ患者だったら、体がむくむということが起こるのではないか?体に漏れた水分は、重力の関係で足にたまることもあり、結果的に下肢がむくむこともあるのではないか?

原因不明のむくみの症状を抱える患者の中には、髄液漏れが原因の患者もいるのではないか?ということです。

2年前の2015ねん12月15日の“みんなの家庭の医学”で押してもへこまない謎のむくみを総合診療医の先生が“特発性浮腫”と診断していましたが、今回、こうした謎の浮腫も、もしかして脳脊髄液減少症でも起こるのではないか?と感じました。

その時の「特発性浮腫」は血管の網目が広がり、水分の他にたんぱく質などの他の成分も染み出し、それによって、水分以外の成分がつまっているたえ押しても固くあまりへこまないむくみになる、との説明でした。

特発性浮腫には特効薬がないため、その患者さんの場合対処法として「①悪化の原因となった利尿剤をやめ、正常な排尿機能を取り戻すこと、②ストレスのかからない生活を心がけ、③血管からの様々な成分の漏れを防ぐ弾性ストッキングをはくこと」を指導したにとどまっていました。

しかし、今、もし、これが脳脊髄液減少症で起こっている水分以外のいろいろな成分も体内に漏れ出てしまう現象に加えて、漏れ出た水分をその方の体がたまたま、私と違ってどんどん排尿できない体だったとしたら、それが原因で起こっている固いむくみだったとしたら、総合診療医の名医でさえ、脳脊髄液減少症のしわざに気づかなかったかもしれず、単なる“特発性浮腫”として、対処療法だけの指導でいいのか?と感じました。

脳脊髄液が頭蓋内で減れば、モンローケリーの法則によって、脳内の血管が広がり、それも、脳の血流を悪くしているのではないか?

漏れが止まっても、もし血液量が減ったままで、髄液も増えないままだったら頭蓋内の髄液も減ったままで、頭蓋内の体積を一定に保とうとして減った髄液の分、血管が広がることで補っているから、脳の血管も広がったままで、血流が滞ったままで、それでなかなか症状が消えないのではないか?

脳脊髄液減少症患者の体の水分代謝異常の、私の仮説

髄液漏れ→それによる血液量の減少→それによる、血流の滞りによる血管壁からの水分の漏れだしと髄液量の減少→漏れ出た水分を回収して外に出そうとするから、頻尿と多尿になる。それでさらに脱水気味になる、

そこへ夏は汗による体の水分の蒸発、さらに脱水気味になり血液量が減る→血流が滞る→血管壁からも水分が漏れ出す→血液量が減る→髄液量が減る、と悪循環にはまってしまうからなかなか症状が改善しないのではないか?

さらに、これらの悪循環によって、健常者よりも、「水分代謝を調節する物質」が多く体内から流れ出てしまい→それによってもさらに人体の水分代謝が狂い→それによって髄液が増えない、血液量が増えない というさらなる悪循環を引き起こしているのではないか?
と思ったりします。

血管が広がって膨張すると血流が鈍くなる、血管が収縮すると血流が早くなるってことはつまり
たとえば、ホースで花に水をやっているとき、水道の蛇口のひねりが少しだけだと水量が少なく、ホースからの水に勢いがない。
そんな時、蛇口を全開にして水量を増やすか、水量はそのままにホースの先を縮めると、水が勢いよくでるはずです。

植木に水をやっているとき、水に勢いがなくて、遠くの植木に水をかけにくい場合、ホースの先から勢いよく水を出したい場合、皆さまはどうするでしょうか?
以下の二つの方法を試すのではないでしょうか?

①ホースの先を細くしないで、そのままのホースの状態で水を勢いよくだそうとすると、蛇口をひねって水量をあげる。

②水量を上げないままで、水を勢いよく出そうとすると、ホースの先を細くして手で押さえると、今までより小さくなったホースの先から水が出ることで水が勢いよくでる。

血管の場合、 「ホースの先を細くしないで水の流れを早くするには蛇口をひねって水量を上げる」ということをホースを血管に置き換えて考えれば、 「血管が収縮しない状態で血流を上げるには、点滴などで水分を補って血液量を増やす。」ということでしょうか?

「ホースの先を細くすることで水の流れを早く勢いよくする」ことを血管に置き換えて考えれば、「血管が収縮すること」で同じ血液量でも早く流れるということでしょうか?

だとしたら、まずは髄液漏れを止めること、次に、点滴の速度と量で血流と血液量をベストにすることで、髄液漏れで崩された水分代謝のバランスが取れてくるのかもしれない、番組を見ていて、そんな気がしてきました。

それは、 「点滴の速度が遅い(500mlを2時間以上かけてなど)と、点滴中にトイレに何度も行くことになり、せっかく入れた点滴が全部尿となって出てしまう感じがし、
また、点滴の速度が適度に速い(500mlを1時間で点滴する)と、点滴中にトイレに行くこともなくなり、点滴液が体にうまく浸透するような気がし、その後症状も軽減するという現象の示す意味です。

つまり、脳脊髄液減少症患者の体では、血液量が少なくなっているのか、血管が広がっているのか、血流が鈍くなり、それによって、血管の壁から血液中の水分が染み出し、細胞の間にたまってしまい、それが尿となって出てくるのではないか?と思いました。

点滴液が早い速度で入ると、血液量が増え、血流も早くなり、それによって、血液の壁から血液中の水分が染み出すことが減り、細胞の間に水分がたまってしまうこともなく、うまく点滴液が血液に水分として加わるのではないか?

しかし、点滴の速度が遅いと、ただでさえ脱水で血液量が減っていたり、夏の暑さなどで血管が広がるなどで、血流が悪くなっているところへ、さらにじんわりとゆっくりと点滴液が入ってくるものだから、ますますじわじわと血管の壁から血液中の水分が染み出し、細胞の間にたまり、それが尿となって出てきてしまうのではないか?と思いました。

脳脊髄液減少症では、ただ、点滴ならなんでもいい、すりゃあ速度もなんでもいいってもんじゃないのは、脳脊髄液減少症の専門医と、さまさまな速度、内容での点滴での症状の変化の経験者の患者しか知らないことなのかもしれません。

番組では、むくみにいいとされるのはカリウムだと言っていました。

カリウムはスイカやきゅうり、ニンジンにも含まれていますが、あずきにダントツに多いそうです。

番組ではあずき茶が紹介されていました。これについてはまた後で詳しく書きます。

 

即効むくみ改善法

番組では、医師が、「むくみ改善にもっとも重要なものは静脈で、人の体の水分回収の9割は静脈が担っている。」とのことを説明しており、静脈の血流をアップさせることがむくみの解消に大事だそうです。

医師監修 2分の運動で静脈の流れを改善する運動についての解説がありました。

静脈の血液を三段階で押し上げる運動

①ふくらはぎを動かして血流をアップさせる。

椅子に座ったままかかとを上げて下げる、この動作を20回繰り返す

②太ももの筋肉(大腿四頭筋)を動かして静脈のさらに上にひきあげる。椅子に座ったまま、足を交互にけり出す、左右20回

最後に、阿保義久ドクターによると

③深呼吸をすることで、さらに呼吸による横隔膜の動きで血液を心臓に送り込む

静脈の血液を3段階で押し上げ心臓にもどすことで、静脈の血流をアップさせ、水分の回収が期待できる。

これって、以前 体位性頻脈症候群についてテレビでやっていたこととつながるものを感じました。

その時は『人間は立った状態では、重力により血液が下半身にたまっていく、 それを防ぐため、 正常な人体では、心臓にあるセンサーが働き、下半身の血管を締めて血液を押し上げ、 一時的に心臓を早く動かし、 心拍数を上げ、全身に血液を送る。』と説明していました。
これができないと、POTS (体位性頻脈症候群)になるというのですが、脳脊髄液減少症が原因でも私はPOTSと同じ状態になると考え、過去に記事を書きました。

詳しくはこちらをご参考ください。

この体位性頻脈症候群については、私の過去記事「POTS・体位性頻脈症候群と起立性調節障害と脳脊髄液減少症 2」をご参考ください。

脳脊髄液減少症患者にとっても、静脈の血流をアップさせ、水分の回収力を上げることは、回復にもいいのではないか?と感じました。

つまり、やはり安静にしていては、筋力が落ちますから、安静だけが回復への鍵ではないと、改めて思いました。

ブラッドパッチ直後の安静は確かに必要かもしれませんが、はたして、ブラッドパッチ後3か月も安静的生活が必要なのか?私は、疑問に感じています。それは“筋力の低下”を必ず招くことは、私が、動けなかったことで経験済みだからです。

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自己紹介

lily

脳脊髄液減少症のサバイバーです。私が生きているうちに「原因不明」「異常なし」「精神的なもの」とされたり、何かすでに別の病名がついている人たちの中に、脳脊髄液減少症が隠れている可能性について、広く社会に伝えたいと思っています。

「脳脊髄液減少症を知っていますか」

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