2020/07/04
昨日の朝日新聞の医療面に、過敏性腸症候群(IBS)が掲載されていました。
過敏性腸症候群と診断される前に、まず、脳脊髄液減少症と似た症状が他にもないか、ぜひご自分でチェックしていただきたいと思います。
なぜなら脳脊髄液減少症が原因であっても、過敏性腸症候群(IBS)のような症状が出るからです。
脳脊髄液減少症というと、そんな長ったらしい難病みたいな病名と、自分の下痢などの症状とは、一見関係がないように感じるかもしれませんが、実は深く関係があるのです。
症状を経験した私が言うのですから、どうか信じてください。
しかし、過敏性腸症候群のような症状と脳脊髄液減少症が関係があることはおそらく、内科の医師や、過敏性腸症候群の医師であっても、知っている人はごく少数だと思われます。
逆に、脳脊髄液減少症の患者を数多く診ている医師であれば、過敏性腸症候群のような症状が出ることはもちろん、過去に、過敏性腸症候群と診断されていた患者を知っているかもしれません。
過敏性腸症候群は、なにも普段の精神的ストレスだけでそういった症状が起こるとは限らないと私は思います。過敏性腸症候群の原因がわからないからその原因を生活習慣とか、「精神的ストレス」のせいにしている可能性もあると思われます。
過敏性腸症候群のような症状の一因が、脳脊髄液減少症の場合もあることを、知っていただきたいと思います。
排便障害、下痢型、便秘型、その両方の混合型の症状や、まるで尿崩症のような、過活動膀胱の症状のような、多尿や頻尿、切迫性尿失禁、のような症状は脳脊髄液減少症でも起こります。
体験済みですから確かです。
それはもしかしたら、脳神経の関係なのか?神経伝達物質の異常なのか?腸からの水分吸収の調整や、蠕動運動をつかさどる神経の異常なのか?自律神経のさまざまな異常が組み合わさって起こってくるのか?もしれません。
今後、内科の医師が脳脊髄液減少症研究に加わりその辺のところが解明され、治療に結びつき、内科の先生が、過敏性腸症候群のような症状を訴える患者の中に潜む、脳脊髄液減少症の
早期発見にも、つなげてくれる日がくることを期待しています。