2020/07/04

先日のNHKきょうの健康での、
「これも認知症 レビー小体型認知症」を見た感想の続きです。
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レビー小体型認知症の基本的な検査
①問診や心理テスト
②手足の動きや歩き方のチェック
③寝た状態と立った状態での血圧測定
これらの検査で診断が確定しなければ、
④SPECT
ドパミン・トランスポーター・イメージング、心筋シンチグラフィ、などの画像検査だと言っていました。
私の考え
これを聞いて、私は、はたしてこれだけで、レビー小体型認知症と、脳脊髄液減少症を正しく見わけられるのだろうか?と疑問を持ちました。
なぜなら、脳脊髄液減少症であっても、家族を交えた問診や心理テストに、レビー小体型認知症の患者さんと同じような聞きとり結果がでる可能性が高いですし、いくら体の診察をやって、手足の動きや歩き方のチェックにしても、脳脊髄液減少症でもパーキンソン症状はでる人もいますし、脳脊髄液減少症でも、便秘、起立性低血圧、汗がでない、などの自律神経症状が起きるのは、脳脊髄液減少症患者と脳脊髄液減少症の専門医であれば、周知の事実です。
しかし、認知症専門医であったとしても、脳脊髄液減少症については症状についてもよく知らない医師が
まだまだ多いのではないでしょうか?
私は、脳脊髄液減少症の実に多彩でさまざまな身体症状、精神症状、が、脳脊髄液減少症の症状に詳しくない医師への受診したことによって、全く別の病名とを付けられてしまい、脳脊髄液減少症がそのまま見逃されたたまま、症状だけを別の病名で対処しているような現実が、あるような気がしてとても不安を感じます。
レビー小体型認知症の診断基準をこの番組で説明していましたが、それによって、
①記憶障害などの認知障害があり、
その上で、
②「幻視」、「認知の変動」、「パーキンソン症状」の3つのうち2つ以上があてはまれば、
レビー小体型認知症と診断され3つのうち1つがある場合は「レビー小体型認知症の疑いあり」となるそうです。それで診断が確定した場合は、かならずしも、画像検査は必要なく、診断基準を満たさない場合は 念のため画像検査を行う、と言っていました。
ところが、これにも私は疑問を感じました。
なぜなら、私は数々の不定愁訴を抱えていましたが、その原因がRIなどの詳しい検査で脳脊髄液減少症とわかった患者ですが、このレビー小体型認知症の診断基準に当てはめると、なんと当てはまってしまうのです。
なぜなら、私は、レビー小体型認知症の診断基準に使われている「記憶障害などの認知機能障害」は、すでに脳脊髄液減少症で経験していますし、3つの症状に関しても、「認知の変動」と筋肉のこわばり、足が出にくい、手足の動きがぎこちなくなる「パーキンソン症状」のふたつはしっかりとあてはまりますから。
私の症状で、このレビー小体型認知症の診断基準で診断する医師に出会っていれば、私は「レビー小体型認知症」と診断されていたと思います。
私がもし、自分で「レビー小体型認知症を疑って、」レビー小体型認知症に詳しい医師を受診したとしたら、
画像診断の必要がないほど、レビー小体型認知症と診断されてしまう確率が非常に高かったのではないか?
治療で治るはずの、脳脊髄液減少症での症状だと見逃されて、レビー小体型認知症の改善薬でも投与されていたのではないか?と恐ろしくなりました。
レビー小体認知症と診断された方の本を読みましたが、台風接近時に症状が悪化する点が、私の症状ととても似ていると感じました。
年齢的に中高年をすぎ、若年性認知症を発症してもおかしくない年齢の人が、もし、交通事故や、スキーでの転倒事故などで、脳脊髄液漏出症を発症し、脳脊髄液が減少した結果、脳が機能障害を引き起こし
パーキンソン症状や、幻視に似た症状、自律神経症状などを発症した場合、年齢的なことから、レビー小体型認知症などの認知症と誤診され、脳脊髄液減少症が見逃され治療もされずに放置され続けるのではないか?との危険を感じます。
また、これが、年齢的に、レビー小体型認知症を疑えないような若い世代の人に起これば、今度は、認知症やレビー小体型認知症には誤診されなくても、若ければ、その症状からうつ病や、起立性調節障害や、慢性疲労症候群や、線維筋痛症など、その人の訴えの強い症状や、めだつ症状にピッタリとあてはまるような病名が付けられてしまい、それによって、脳脊髄液減少症が見逃される危険も感じました。
また、脳脊髄液減少症のSPECTやドパミン・トランスポーター・イメージングの画像の研究はまだ充分な研究がなされていないのではないでしょうか?
そのような現状の中で、画像診断を行ったとしても、脳脊髄液減少症ではなくレビー小体型認知症だと正確に見わけられるのでしょうか?
とにかく、日本中の、あらゆる科の医師が脳脊髄液減少症とはどんな症状がでて、どんな既成の病名の症状に似ているのかを、徹底的に頭に叩き込んで見極める力を培っていただくと同時に、脳脊髄液減少症ではどんな症状も起こりかねないことをしっかりと研究していただき、誤診や見逃しがないようにしていただかなければ、脳脊髄液減少症の見逃しは今後も減らないと私は思います。