2020/07/04
NPO法人化学物質過敏症のホームページで「化学物質過敏症」の症状を見つけました。その部分をここに引用させていただきたいと思います。この化学物質過敏症の症状と言われている症状の中で、脳脊髄液減少症の私が実際に体験したものを太文字にしてみました。
赤字は脳脊髄液減少症によって免疫系やホルモン系などがおかしくなるためか、実際に起こりうると経験から思うもの(実際に経験したものも含めて)を赤字にしてみました。
特に目のかゆみや鼻のかゆみは脳脊髄液減少症によってアレルギー症状がひどくなると結果的にそういう症状もかぶってくるので起こりうると感じました。
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化学物質過敏症の主な症状
■[目] かすみ・視力低下・物が二つに見える・目の前に光が走るように感じる・まぶしい・ちかちかする・乾き・涙が出やすい・ごろごろする・かゆみ・疲れ・目の前が暗く感じる
■[鼻] 鼻水・鼻詰まり・かゆみ・乾き・鼻の奥が重い・後鼻腔に何か流れる感じがする・鼻血
■[耳] 耳鳴り・痛み・耳のかゆみ・音が聞こえにくい・音に敏感になった・耳の中がぼうっとする感じがする・耳たぶが赤くなる・中耳炎・めまい
■[口やのど] 乾き・よだれが出る・口の中がただれる・食べ物の味が分かりにくい・金属のにおいがする・のどの痛み・のどが詰まる・ものが飲み込みにくい・声がかすれる・喉頭に浮腫ができる■[消化器]下痢や便秘・むかむかして吐き気がする・おなかが張る・おなかの圧迫感・おなかの痛みや痙攣・空腹感・胸焼け・げっぷやおならがよく出る・胃酸の分泌過多・小腸炎や大腸炎
■[腎臓・泌尿器]トイレが近くなる・尿がうまく出ない・尿意を感じにくくなる・夜尿症・膀胱炎・腎臓障害・インポテンツ・性的な衝動の低下や過剰
■[呼吸器・循環器] せきやくしゃみ・呼吸がしにくい・呼吸が短くなったり呼吸回数が多くなる・胸の痛み・息遣いが荒くなる・喘息・脈が速くなる・不整脈・血圧が変動しやすい・皮下出血・寒さに対して皮膚の血管が過敏になる・血管炎・にきびのような吹き出物が出やすい・むくみ
■[皮膚] 湿疹、蕁麻疹、赤い斑点が出やすい・かゆみ・引っ掻き傷ができやすい・汗の量が多い・皮膚が赤くなったり青白くなったりしやすい・光の刺激に対して過敏になる
■[筋肉・関節] 筋肉痛・肩や首がこる・関節痛・関節が腫れる
■[産婦人科関連] のぼせたり、顔がほてったりする・汗が異常に多くなる・手足の冷え・おりものが増える・陰部のかゆみや痛み・生理不順・不妊症・生理が始まる前にいらいらしたり、頭痛、むくみなどがある・感染症にかかりやすくなる
■[精神・神経] 頭が痛くなったり、重くなったりする・手足のふるえや痙攣・うつ状態や躁状態・不眠・気分が動揺したり不安になったり精神的に不安定になる・記憶力や思考力の低下・食欲低下・いらだちやすく怒りっぽくなる
■[その他] 貧血を起こしやすくなる・甲状腺機能障害
※人によって現れる症状が異なり、広範囲の症状が現れる
宮田幹夫・北里研究所病院臨床環境医学センター客員部長著「化学物質過敏症」(保健同人社)より)
以上、引用させていただきました。
太字が脳脊髄液減少症の私にも当てはまる症状です。どうですか、かなり症状がかぶると思いませんか?同じ脳脊髄液減少症の患者さんはどう思いますか?ぜひコメントをお寄せください。
宮田幹夫・北里研究所病院臨床環境医学センター客員部長著の「化学物質過敏症」(保健同人社)とはこの本でしょうか?
だとしたら、2001年の本で、脳脊髄液減少症の存在すら否定する医師の多かった時代の本ということになりますから、脳脊髄液減少症での化学物質過敏症症状なんて、先生方も知る由もない時期でしょう。
同じ宮田先生のこんな本も見つけましたが、
これだって2007年に出た本ですから、今から10年も前ですから、まだ脳脊髄液減少症の存在すら「ない」「髄液が漏れるなんてありえない。会ったとしてもきわめてまれ」という考えが医師の大半をしめていた時代です。
これらの著者の先生は、今、どうされてきるのでしょうか?
脳脊髄液減少症の人体では、いろいろな刺激に過敏になって苦痛を感じるという事実をご存じなのでしょうか?
患者さんから脳脊髄液減少症をきちんと除外して調査しているのでしょうか?とても疑問に感じました。
どうも症状から脳脊髄液減少症の症状のひとつである化学物質過敏という症状を抱えた脳脊髄液減少症患者さんも、脳脊髄液減少症をきちんと検査診断されないまま、化学物質過敏症の患者さんとしてカウントされている可能性を私は感じます。
さらに解説を加えますと、脳脊髄液減少症でも皮膚症状はでます。私の経験した皮膚症状は何もしていないのに、いきなり手の平の皮がむけてきたことです。
あとアレルギー反応が強くなるためか、虫刺されやダニなどでの腫れやかゆみや皮膚反応が激しくなる感じもします。
脳脊髄液減少症になると食欲不振になったり、その逆で甘いものを食べたくなったり、体の症状がきつくなるとなぜか反射的に(本能的に何かを体取り込もうとしてなのか?食べることで症状の苦しさを紛らわそうとしているのか)食べまくりはじめるという経験もしました。
脳脊髄液減少症でムカムカしたり吐き気で食事があまり食べられなくなった時期もありました。そういうことが続けば、「貧血になる。」ことだってありえます。
脳脊髄液減少症では脳が下垂することでか、脳下垂体に異常がでますから、ホルモン障害が出て、甲状腺の機能障害が出ても少しも不思議ではありません。
ホルモン障害で女性ホルモンが減れば、たとえ年齢が若くても、私が経験したように若年性更年期障害のような症状もでますから、脳脊髄液減少症で更年期障害のような顔のほてりや汗、のぼせたり、女性ホルモンの変化でおりものが増えることだってありえると思います。
あと、脳脊髄液減少症になると、免疫力が落ちる気がします。私は脳脊髄液減少症になってから感染症に非常にかかりやすく、治りにくいことを経験しています。
ですからしょっちゅう感染症にかかっている状態でしたから、そういう患者さんは、「せきやくしゃみ、のどの浮腫」も症状として数えられても不思議はないと思います。
脳脊髄液減少症での夜間頻尿多尿の症状もでますから、そういう方はもし夜トイレに行けないで漏らしてしまう状態なら、「夜尿症」という病名がついてもおかしくないと思います。特に幼い子が脳脊髄液減少症になりさらに多尿の症状がもしあるなら、「夜尿」も起こりうると思っています。
また、脳脊髄液減少症になると胃腸がおかしくなりますから、胃や腸のどんな症状が出てもおかしくありません。
先に書いたように、脳脊髄液減少症になると、それ以前よりアレルギー症状が激しくなりますから、目や耳鼻のかゆみもでてもおかしくないと感じます。
とにかく、今現在、化学物質過敏症と診断されている人も、診断する側の医師も、まずは脳脊髄液減少症について知っていただきたいです。
そして、脳脊髄液が漏れて減ると、それまで平気だったものや、他の人が平気なレベルの刺激のすべてに、過剰に反応し症状となって本人を苦しめることがあることを、まずは知っていただきたいのです。
脳脊髄液減少症についての情報が少なく、世間一般には知らない人が多く、正しく診断できる医師も少ない現状では、さまざあな原因不明の症状を抱える人たちの中に、かなりの確率で脳脊髄液減少症が見逃されているはずだと私は感じています。
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