2020/07/04
日本アンガーマネジメント協会も、知らないかもしれません。
一見普通に見える人の中に潜む、脳脊髄液減少症の人のキレやすさに。
認知症の専門医の間や、認知症家族の間には、「認知症になると人はささいなことで怒りっぽくなることもある。」という知識は普及してきても、
「脳脊髄液減少症でも脳がいつものその人とな違って性格も変わり、キレやすくもなり、怒りっぽくなる」ということは、まだあまり知られていないことでしょう。
「怒りを感じた時に、今の自分の怒りは何点か?」と感じることで自分の怒りを客観視するなんて、たとえば、認知症患者ができるでしょうか?
同じように、脳脊髄液減少症で「怒りっぽさ」が出ている人は、自分の努力ではどうにも怒りをコントロールできないのです。
訓練によって、怒りをコントロールできるというのは、あくまでも「健常者」に限ってのことでしょう。
カリフォルニア州では、ロードレイジ対策に、アンガーマネジメントを取り入れ、
事故を起こした人に、アンガーマネジメントのプログラムを受講することを義務づけ、それに従わないと収監されるそうですが、
カリフォルニア州では、日本以上に脳脊髄液減少症での人の「性格変化、怒りっぽくなる、暴力的になる」場合があることを知らない医師や刑務官、弁護士が多いことでしょう。
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