2020/07/04
新聞で、いつもの星和書店の広告を見ました。
「精神科治療学」第32巻12号(最新号)です。
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精神か治療学 第32巻12号
その新聞広告には
発達障害の理解と知識なしには、精神科臨床はなりたたない。
と書いてありました。
でも、
私から言わせれば、「神科の医師が脳脊髄液減少症についての理解と知識なしには、脳脊髄液減少症の早期発見はありえないし、精神科臨床はなりたたない。」と思いますが、そんなことを考える精神科医はいないのでしょうか?
精神科医にこそ知っていただきたい脳脊髄液減少症
いったいどれだけの精神科医、心療内科医、小児精神科医、小児科医が、脳脊髄液減少症で起こる精神症状を知っているというのでしょうか?
いったい、精神科医の中のどれだけの医師が脳脊髄液減少症の精神症状を知っているというのでしょうか?
脳脊髄液減少症でも強迫神経症のような、不安神経症のような異常な怯えや不安感、被害妄想を伴う記憶障害や、まるで統合失調症の人が置かれるようなものが見えたりする精神症状や、パニック障害様の症状や、適応障害のような状態や、自分ではコントロールができないさまざまな身体症状に加えて精神症状がでることを、
いったいどれだけの精神科医がご存知なのでしょうか?
いつも、精神科症状を訴える患者の中に、「もしかして髄液が漏れてこういう症状が出ているのかも?」なんて考える医師は、皆無でしょう。
だって、大学の精神かの授業でそれらは教えられず、教科書にも抱えていないはずだからです。
最近になって、「大人の発達障害」について興味関心を持つ人、精神科医が増えても、脳脊髄液減少症での精神症状については、興味関心を持って研究している医師はいても少ないでしょう。
今話題の、先輩に殴られて「髄液漏れの疑い」の診断書が出たお相撲さんも、精神的ショックが残っていると報道されていますが、果たして本当に、精神的なショックだけなのか?と私は考えてしまいます。
髄液漏れの症状は、症状が出るまでタイムラグがあり、精神科の症状は、特に、じわじわと後から出てくるからです。
事故が起こって、あるいは暴力を受けて、その時は何でもなくても出てくるさまざまな精神的不調は、「脳脊髄液漏れ」が原因である可能性もあると思うからです。
あくまで私個人の体験ですが、脳脊髄液減少症でも精神科の多彩な症状がでるんです。
しかも、それは、髄液漏れの起こっている場所によって変わると思います。
私の経験では、首から髄液が漏れていると、高次脳機能障害がひどくなり、現実感がなくなったり、時間の感覚がずれたりと、精神症状が強くでる気がします。
大人の発達障害に興味を持つ精神科医が増えてくれるのも大切ですが、
大人の脳脊髄液減少症についてこそ、精神科医は早く知っていただきたいと思います。
なぜなら、大人の脳脊髄液減少症が見逃されると、感情のコントロールができなくなり、思考が混乱して家事や仕事が正常に遂行できなくなったりするため、事故や事件、その子供たちのネグレクト、虐待、など、本人以外にも他にも悪影響や危険が迫る可能性があると感じるからです。
すべて、私自身の実体験からそう思います。
再度繰り返します。
脳脊髄液減少症の理解と知識なしには、精神科臨床は成り立たないと、私は思います。
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