2020/07/04
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スキー場事故での死者
2017年2月26日(日)の読売新聞に、
「スキー場事故死 15年で200人以上」という見出しの記事がありました。
全国のスキー場で2001年度から2015年度の15年間にスキーやスノーボードで、スキー場での死者が少なくとも208人いたそうです。
その内訳は、死亡事故を分析する名古屋大学の内田良・准教授(教育社会学)によると、
立き木などへの衝突が 84人
転倒が 33人
転落が 21人
雪に埋まる 14人
雪崩 24人
その他・不明 32人
だそうです。
これを読んで、私は「実際の死者数はそんなもんじゃないだろうし、死ななくても、見えないケガとして、
多彩な症状を出す脳脊髄液減少症になっている人たちも、たくさん潜在しているだろうな」と思いました。
また、「“原因不明・その他”とされるスキー場での死者の中に、
脳脊髄液が漏れたことでの呼吸停止なども隠されているのではないか?」と思いました。
記事によると、
スキー場からの死亡事故は、「全国スキー安全対策協議会」が各スキー場からの報告などをもとに情報を集めている。
とのことですが、記事の新潟県南魚沼市で、26年間脳神経外科医を務める斎藤記念病院の福田修院長の話では、
死亡しても警察が発表しない例がかなりあるといい、「実際には208人を大幅に上回る死者が出ている」と指摘する。
とのころです。
長く、スキー場近くで脳神経外科医をしている医師がそういうのであれば、
表に出てこないスキー事故での死者や、けが人はもっと大勢いるのでしょう。
さらに、見た目軽症に見える脳脊髄液減少症は、スキー事故でも起こっているはずですが、普通の怪我と違って、
その多くが医師も、本人も気づかないまま放置されていることでしょう。
たとえ、スキー事故で 命は失わず、転倒や転落や衝突をしても、その場では「大丈夫」と言ってなんともなさそうでも、 実は衝撃によって脳脊髄液が漏れはじめ、
脳脊髄液が漏れ続け、スキー場から家に帰ったり、出勤しはじめてから、じわじわとさまざまな体調不良に悩み始める、脳脊髄液減少症患者は、スキー場での死亡者の何倍もの数が潜在している可能性を感じました。
脳脊髄液減少症の場合、必ずしも、事故と同時に症状がではじめるとは限りません。
髄液が漏れる量なのか、髄液が漏れる場所によってなのか、わかりませんが、
とにかく、人によって、髄液が漏れるきっかけとなる衝突などの人体に加わる衝撃と、症状が出始めるタイミングが、普通のけがのように一致するとは限らないのです。
人体に起こった事故での「原因」と、症状が現れる「結果」とが、
時間が開けばあくほど、医師も、本人も、家族も、
「症状」と「原因」の因果関係に気づくことが難しくなると思います。
まとめ
スキー事故、スノーボード事故などのスポーツ事故での死者がいるという事実の影には、
その何倍もの負傷者がいるわけです。
ということは、 その負傷者の中には、一見軽症とされて、見逃されている脳脊髄液減少症患者がかなりいると、私は推測します。
原因不明のなんらかの症状がある人は、よく記憶をたどって、症状が出始めたころの前に、なんらかの事故がなかったか、よく思い出すことは、症状と 脳脊髄液減少症との関係に気づくための、重要なポイントだと思います。
脳脊髄液漏れを放置すると、今は不定愁訴程度の軽症であっても、いきなり手足が麻痺したように力が入らなくなったり、歩けなくなったり、苦しくて座っていることも立っていることもできないほどの状態になる場合があります。
今後は、スキー事故、スノーボードでの事故などでの、怪我の中に、脳脊髄液減少症も含まれるという認識が、
スキー関係者、スキースノーボード愛好者、医師の間で、知れ渡ってほしいと願っています。