2020/07/04
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なぜ、電車やバスや会議室でパニック発作が出てくるのか?
ここでは、パニック発作のような症状が脳脊髄液漏れによる脳脊髄液減少症が原因であったと思われる、私の実体験をもとに、あくまで、脳脊髄液減少症の観点から考えてみます。
飛行機内で症状が出てくるわけは、脳脊髄液減少症の観点から考えれば、「気圧の低下」が原因であり、決して、「閉鎖された空間にいる」からでも「逃げられない環境にいるストレス」が原因でもない、と先の記事で書きました。
では、低気圧の上空にある飛行機内ではない、地上の電車やバスでなぜ症状が悪化するのでしょうか?
電車やバスで突然パニック発作や症状が出てきたように見えるわけ
これも脳脊髄液減少症の観点から考えれば説明がつきます。
その原因は、ズバリ、二つの可能性が考えられると私は思います。
ひとつは、髄液漏れがすでにあり、それが見逃されている。
そうすると、横になって寝ている夜は漏れが小さくても、朝起きて、体を起こして、行動しはじめてからは重力の関係で漏れが大きくなり、ある一定の時間漏れ続けると症状がだんだんと出てくる。そのタイミングが、ちょうど電車やバスに乗る時間帯である可能性です。
もうひとつは、脳脊髄液減少症で脳がもともと正常に機能していない人が、車や電車や、バスなど動くものに乗った時、 健康な時より、酔いやすくなったり、気分が悪くなったりすることがあります。(私の実体験)
加えて、脳脊髄液減少症になると、聴覚過敏や光過敏の症状で、電車内の白い蛍光灯の光や、駅のざわめき、人の声、が異常に苦痛に感じ、それに耐えることがまた脳にとってのストレスでさらに脳が具合が悪くなるのではないか?と私は経験から考えます。
脳脊髄液減少症になると、平衡感覚や、動くものに対する適応能力が低下したり、車窓の動く景色に目が追い付いていかない症状もでます。
それでさらに気分が悪くなる感覚や、動くものに乗って、体を動くものから振り落とされないようにバランスを取らなければならないのに、それがうまくできないため、気持ちが悪くなるものの、すぐには降りられない乗り物内で、がまんするしかなく、結果的に、限界まで耐え、症状がひどくなってしまう可能性もあると考えます。
これらが複雑にからみあい、電車やバスなど動く乗り物に乗るタイミングで、体調が悪化しているのに、さらに揺れや、音や動く風景などの視覚刺激が加わるため、パニック発作が出ても、脳脊髄液減少症の場合だったら、少しも不思議ではないと、私は考えます。
では、会議室でどうして症状が出るのでしょうか?
会議中に突然症状が出たり具合が悪くなるわけ
会議室は地上にあるし、低気圧の環境でもないし、電車やバスや飛行機のように動いていないじゃないか?と思うことでしょう。
この謎も、脳脊髄液減少症の観点からは説明がつきます。
これも決して「自由にならない環境にいたから。」が大元の原因ではないと考えられます。
間接的には、「自由にならない環境」で我慢にガマンを重ね、結果的に症状がひどくなる可能性はありますが根本原因ではないと
私は考えます。
実際に、私は会議室や講演会など、長時間座っている環境がとても苦痛だった経験があるからです。
なぜ、脳脊髄液減少症の私は、長時間座っていることが苦痛だったのか?
それを説明すれば、会議中に突然パニック発作のような状態になることを、脳脊髄液減少症の観点からなら説明可能です。
これも、先に書いた、髄液漏れの症状が出てくるタイミングが、朝起きてから数時間の場合、その数時間後がたまたま会議中だった。会議中で、自由に水分を摂ることや、横になることが難しかった。
などが考えられます。
脳脊髄液減少症は、脱水や、座位や立位が続くと症状が悪化することがあります。
横になったり、水分補給で一時的に症状が治まったり回復したりもしますが、それができない環境にあると、激しい症状が出ることがあると私は考えます。
脳脊髄液減少症について何も経験のない人が考えれば、「飛行機」「電車」「バス」「会議室」「エレベーター」これらの共通点は、「自由にならない閉鎖された空間」というものしか思い浮かばないかもしれません。
しかし、脳脊髄液減少症でこれらの空間でのパニック発作のような症状経験のある私から見たら、これらの共通点は、「脳脊髄液減少症の症状を悪化させる原因を持った環境にいたから。」の一言に尽きます。
つまり、
・どの場合も、髄液漏れの体で朝起きてから数時間後の、症状が出始める時間帯であった可能性。
・症状を悪化させる、急激な気圧変動がある乗り物(飛行機やエレベーター)
・症状を悪化させる、低気圧の環境の長時間おかれる乗り物(飛行機)
・髄液漏れによって、聴覚視覚過敏や、動体視力や平衡感覚の能力がひどく低下している人が、
適応しにくい、気持ち悪くなりやすい、酔いやすい、騒音や視覚刺激、振動の多い「動く」乗り物(電車・バス)
ということです。
こんな発想を持つのは、脳脊髄液減少症で、ほぼパニック障害と同じ症状を経験した私ぐらいかもしれません。
多くの精神科医には「そんな素人患者の言い分なんて信じられるか!」と笑い飛ばされるかもしれません。
しかし、脳脊髄液減少症の患者を数多く診ている医師の先生方には、私の言い分も少しは信じてもらえるのではないか?と思っています。
パニック障害を、ただ単に精神的なストレスのせい、とか、精神的なストレスによって脳が変調を起こし、脳の偏桃体が誤作動している、と考える前に誰にでも転倒やスポーツ事故などで、身近に起こりうる、脳脊髄液減少症を人知れず発症しているのを見逃され、その状態で、
立ち続け、行動し続けた結果症状が出てくるとまず考える方が、自然だと私は思うのですが、
そう考える精神科医がまずいません。
パニック障害という症状を、脳脊髄液減少症の観点から説明するのは、あまりいないかもしれません。
しかし、パニック障害のような症状を経験して、脳脊髄液減少症の治療でそれらの症状がキレイに出なくなった私のような患者なら、パニック障害と脳脊髄液減少症の深い関係性に気づいているはずです。
多くの脳脊髄液減少症患者を診ている医師も、今まで精神科領域とされていた疾患の中に、実は髄液漏れが原因で起こっている症状の存在に、気づかれているかもしれません。
そのことを、マスコミが報じないだけで。
多くの精神科医は脳脊髄液減少症で起こってくる精神症状身体症状についてご存じないでしょうから、ずぶの素人の私の、脳脊髄液減少症とパニック障害との因果関係の説明は信頼できない、と笑い飛ばすかもしれません。
パニック障害のような症状を引き起こしている原因が、もしかして、脳脊髄液減少症が原因かもしれないと気づけるか気づけないかは、あなた自身かもしれません。
パニック障害と脳脊髄液減少症 8 に続く
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