2020/07/04

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なぜ飛行機内でパニック発作が起こるのか~脳脊髄液減少症の観点から~
同じ症状であっても、パニック障害と診断され、それを信じ込んでいる人と、脳脊髄液減少症と診断された人とでは、症状に対する見方が全く違う可能性があります。
たとえば、飛行機内でパニック発作が起こった場合、パニック障害という診断名を付けられ、脳脊髄液減少症について情報を持たない人は、飛行機内でパニック発作が起きた理由として、第三者が、「閉ざされた空間、自分の自由にならない空間にいたから、症状が現れた。」という説明を、なんの疑いもなく受け入れてしまうことでしょう。
しかし、飛行機内で症状が現れ、のちに、私の原因不明のさまざまな症状が脳脊髄液減少症だと気づくことができた、私は全く違った理由を考えます。
それは、脳脊髄液減少症と診断された人なら、多くの人がすでに気づいている、あるいは知識を持っている内容でしょう。
気圧の低いところで症状が起こりやすい
その理由とは、「飛行機の中は気圧が低い」からです。
脳脊髄液減少症の人の場合、気圧が低い環境に置かれると、症状が現れたり、今まであった症状がひどくなったりします。
つまり、飛行機内で症状が悪化するのは、脳脊髄液減少症の観点から考えれば、「閉鎖された自由が利かない場所にいたから」パニック発作が現れたのではなく、もともと髄液が減っていてさまざまな症状が出ていた人が、さらに飛行機に乗って「低気圧の環境に人体が置かれる」と、さらに「脳脊髄液が減ったような状況に陥り」激しいパニック障害のような症状や、今まであった症状が耐え難いほどひどくなった、と考えることもできるわけです。
そんな考え方は、ごく一般的な精神科医や、パニック障害と診断されている患者さんは気づかない視点かと思います。
しかし、脳脊髄液減少症の患者さんで、低気圧の環境で症状が悪化した経験がある人なら、私の言うことを信じてくださるはずです。
でも、それでは、どうして、もともと髄液が少ない、髄液圧が低い傾向のある人が、気圧が低い環境に置かれると、パニック障害の発作が起こりやすいのでしょうか?
では、なぜ、陸上の建物の、エレベーターの中や、電車などの乗り物でもパニック発作が起こるのでしょうか?
それについても、脳脊髄液減少症の観点から説明すれば、「自由の利かない場所だから」という説明の他、別の原因の可能性も見えてくるのです。あくまで、私自身の体験から、私が個人的に考えたことですが。
具体的な説明は、一度には無理だし、おそらく、書いても、脳脊髄液減少症についてあまり詳しくない方には、すぐには私の考えを理解していただけないと思うので、少しずつ書いていきたいと思います。
パニック障害と脳脊髄液減少症 6 に続く