2020/07/04

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脳脊髄液減少症を知らないスポーツ界
いつも思うのですが、脳脊髄液減少症について、スポーツをしている人たち、その周りの人たち、その関係者、保護者、学校関係者、そして医師など、社会のすべてが、あまりにも脳脊髄液減少症について無知だと感じます。
脳脊髄液減少症が、いつでも、だれでも、起こりうること。けっして特別な人に起こるものではないのに、誤解している人たち、自分たちには無関係だと思い込んでいる医師たちが多いと感じます。
ましてや、交通事故や激しい衝撃を伴うボクシングやラグビー、柔道などのスポーツ、危険な行為や悪ふざけ、DV、暴力的行為、 あるいはスイミングの飛び込みでプールの底で頭を打つとか、雪が降ってすべってしりもちをつくとか、ありとあらゆる日常生活に、だれにでも起こりうる脳脊髄液減少症の危険は潜んでいます。
でも、そのことに気づいている人はいません。
症状が出ても、その症状が出てくるのが、衝撃を人体に受けてすぐなら、本人も気づきますが、原因となる衝撃が人体に加わってから、時間がたってじわじわいろいろな症状が出てくると、患者本人も家族も、ましてや医師も、その症状の原因が「あの衝撃」とのつながりに、だれも気づけないのです。
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関西学院大学のアメリカンフットボール選手が怪我をした
しかも、それが相手チームの故意によるものだったとしたら、その大学も、監督も、チームメンバーも、スポーツで起こりうる脳脊髄液減少症やそれによって、あるいは命も奪いかねない危険があることを一切ご存知ないのではないでしょうか?
関西学園大学アメフト部のホームページの記事を改めて読みました。
「日本大学との第51回定期戦における日本大学選手の反則行為について」
かねてから、私は何度も、脳脊髄液減少症というものが、いかに身近な怪我で起こるかを伝え続けてきました。
でも、脳脊髄液減少症の認知度は遅遅として社会に進みません。
それがとても残念です。
人は生きている以上、どんなに注意をしていても怪我は起こりうるし、事故はおこりうる、つまり脳脊髄液減少症も常にだれにでも起こる可能性があるのです。
かつて学校での組体操で「脳脊髄液減少症」になったとして記者会見に臨んだ保護者が「二度とこのようなことがないように」とおしゃっていましたが、たとえ「組体操」を排除しても、脳脊髄液減少症はゼロには絶対にできないと思います。
あの場合、NHKでの放送での経緯を見た限りでは、「組体操が悪い、組体操が危険」というより、「組体操」の練習をしている時、二人組で逆立ちをして足を抑えるべきところ、相手の子の不注意によってか十分に逆立ちを支えきれず、そのまま床に背中を打った結果、脳脊髄液減少症を発症したように思います。
脳脊髄液減少症は、普通の怪我同様、いつでもどこでも誰にでも起こるものです。
だから、大事なことは、その原因となったスポーツ自体を学校から排除するという動きより、脳脊髄液減少症がどんなことで起こりうるかを、すべての人が認知し、あまりにも危険な行為はしない、させないことだと思います。
交通事故でもなんでもそうですが、だれもが事故の危険予知力を養い、十分な注意をしたうえで生活し、それでも事故は起こるからそういう場合は、医療側もいざという時すぐ、「わからない診断できない。」と逃げずに、日本中のいつでもどこでも、脳脊髄液減少症の早期診断と治療が受けられる体制をつくることこそが、私は重要だと思うのです。
だから、脳脊髄液減少症を起こしうる危険な行為を故意にすることは、絶対にやめていただきたいと思います。
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