リカ場 ~私の脳脊髄液減少症のリカバリー~

原因不明の症状に潜む脳脊髄液減少症の早期発見と回復、症状理解による患者に優しい社会の実現のために、私ができること

アメフトと“急性硬膜下血腫”と脳脊髄液減少症

time 2017/03/29

先日、ネットを見ていたら、気になるニュースを目にしました。

<アメフット死亡事故>関学、頭痛との因果関係不明と結論 というタイトルの毎日新聞 3/18(土) 21:12配信 の記事のYAHOOニュースです。

その内容を引用しますと、

昨年11月の全国高校アメリカンフットボール選手権準々決勝で関西学院(兵庫)3年の武内彰吾選手(当時18歳)が亡くなった事故を受け、同校アメフット部は18日、事故調査の最終報告書を公表した。武内選手は試合2日前から頭痛を部に申告していたが、事故との因果関係は不明と結論づけられた。

武内選手は昨年11月13日、試合後半にタックルを受けて倒れ、間もなく意識を失って4日後に急性硬膜下血腫で死亡。報告書は同校アメフット部の中尾昌治監督やチームドクター、部員の保護者らによる事故報告書作成委員会が執刀医や専門医、遺族、部員らへ聞き取りして作成した。

報告書などによると、武内選手は昨年8月から部員たちに「頭が痛い」とよく打ち明け、市販の鎮痛薬を再三服用。事故の1週間前には「頭痛がひどくなっている」と漏らしていた。だが、監督やチームドクターらはこれらを把握していなかったうえ、試合直前に武内選手がチームトレーナーらの問いに「大丈夫です」と答えたことや、整骨院で肩こりに伴う筋緊張性頭痛と指摘されていたことなどから、試合に出場させたという。

報告書では、頭痛の問診票の作成▽頭部の血管の検査実施--などの再発防止策を盛り込んだ。中尾監督は「二度とこのようなことがないようにしたい」と誓っていた。【前本麻有】

というものでした。名前からして、女性記者さんの記事でしょうか?事故との因果関係は不明とのことですが、私から見たら、非常に“脳脊髄液減少症”のにおいがぷんぷんします。
しかし、脳脊髄液減少症の特徴を知らない人からしたら、「事故との因果関係が不明」という見解になってしまうのも当たり前でしょう。

この事故の当時の、
昨年の記事はコレでしょうか?

これらの記事について私の感想を述べてみたいと思います。

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私の考え

このニュースを読んで、私はすぐさま、「もしかして、この亡くなった人は、頭痛があったときすでに脳脊髄液が漏れていて、脳脊髄液減少症だったのでは?」と思いました。

毎日新聞社は、脳脊髄液減少症を他の新聞社が取り上げない時期の10年以上前から、脳脊髄液減少症について当事者を取材し報道し続けてきましたから、うすうす「脳脊髄液減少症の可能性」にも気づいていながら、そうとは想像では報道できないまま、こうして社会に警鐘をならすべく報道し続けているのかもしれない。と私は感じました。

私が、このアメフトでの死亡事故を「脳脊髄液減少症の見逃しが死を招いたのでは?」と思うのは、脳脊髄液減少症の症状の一部始終を経験した患者本人だからかもしれません。
このニュースを聞いて、私と同様の想像を働かすのは、当事者患者の他は、脳脊髄液減少症の患者を数多く診ている脳脊髄液減少症専門医だけかもしれません。

患者は、症状の特徴を知り尽くしているし、脳脊髄液減少症の専門医は、脳脊髄液減少症が、硬膜下血腫を引き起こすことがあることを知っているからです。

「体に衝撃が加わったり、激突を伴うスポーツ」=アメフトと、「頭痛」で鎮痛剤に頼らざるを得ないほどの状況と、症状が出ていたのに、それに本人も周囲も家族も誰にも気づいてもらえなかったのではないかと想像します。

その結果、脳脊髄液減少症を疑う人が自分を含めて誰もおらず、検査も診断も治療も受けられないまま、症状を抱えて日常生活はおろか、スポーツを無理して続けたという、悪条件の三点で、アメフトによって、髄液漏れが起こっていたのにそれが見逃され、結果的に硬膜下血腫を起こし死に至ってしまったのではないか?と私は想像しています。

私が髄液漏れだったころ、脳に硬膜下血腫はありませんでしたが、とにかく激しい頭痛を経験しています。

それは鎮痛剤も効かないものでした。しかし、当時の医師は鎮痛剤だけを処方しました。脳外科医は脳を徹底的に調べても、異常がないため、私の症状をすべて精神的なものにして片付けてしまいました。

脳脊髄液減少症は髄液が漏れていても、血腫など脳に異常画像がでるとは限らないし、その時そうした異常がなくとも、頭痛などの症状がある場合は、髄液漏れを疑うべきだと思います。
なぜならそのまま髄液漏れはそのまま放置すれば、急激に症状が悪化したり、急性硬膜下血腫を引き起こしても少しも不思議ではないからです。

現代にひそむ問題点

このニュース報道に潜む問題点は、スポーツ事故と脳や体の目に見える怪我や、急性硬膜下血腫は、医学界や社会に知識はあっても、スポーツと事故と脳脊髄液減少症との関係に、いまだに医師や社会全体が気づいていないことだと感じます。

脳脊髄液減少症に十分な知識がない人たちが、「頭痛の問診票の作成や頭部の血管の検査実施」などの再発防止策をいくら盛り込んでも、脳脊髄液減少症を見逃され続けた当事者の私からみたら、片手落ちに感じます。

なぜなら、「頭痛のない脳脊髄液減少症」も存在するし、「脳脊髄液減少症の特徴を知らない医師が、問診票を見ても、脳血管の検査をしても、脳脊髄液減少症気づけない場合」や「脳血管の画像には異常がでない脳脊髄液減少症」などがあると、自分の経験から思うからです。
それらの見逃しが重なれば、脳脊髄液減少症の見逃しとなり、また死亡事故を引き起こしかねず、本当の意味で、再発防止対策にはなっていないと、私は感じるからです。

今大切だと思う事

今、大切だと思うことは、脳脊髄液減少症の実際の患者、特に見逃され患者の実際の体験談と、それらの見逃され患者の中に潜む脳脊髄液減少症を見つけて治療し、回復させてきた脳脊髄液減少症治療の症例数の多い医師の話を社会全体でまずは知ることだと思います。

脳脊髄液減少症は、赤ちゃんから高齢者のすべての年代で起こるはずだと私は思っています。

しかし、症状が多彩で脳脊髄液減少症の知識がある医師があまりにも少ないため、それに本人も、周囲も、医師もなかなか気づけないのです。
患者の多くは些細な症状からではそれらの症状に対症的につけられた病名や、脳脊髄液減少症を見逃され、その年齢特有の病名や状態(思春期なら起立性調節障害や不登校、働き盛りならうつ病や気象病、更年期なら更年期障害、高齢者なら認知症など)や原因不明の病名(慢性疲労症候群や線維筋痛症)、あるいは精神科の疾患(ストレスによるもの、社交不安障害、の病名がつけられてしまっていて、大元の病態の存在、(脳脊髄液減少症)には気づけない危険があると私は感じます。

脳脊髄液減少症の存在を否定してきた医師や医学界も、認めざるを得なくなり、昨年ついに、脳脊髄液漏出症の治療法が健康保険適用になった今も、脳脊髄液減少症の実態は多くの医師や人には知られていません。

それは、過去の私が見逃されてきた時代と、ほとんど変わりがなく、多くの脳脊髄液減少症の見逃され患者が潜在しているはずで、それは死にもつながりかねない患者を多く放置している社会だということにつながり、非常に危険だと私は感じます。

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自己紹介

lily

健康オタクの脳脊髄液減少症のサバイバーです。「原因不明」「異常なし」「精神的なもの」とされたり、何かすでに別の病名がついている人たちの中に、脳脊髄液減少症が隠れている可能性について、広く社会に伝えたいと思っています。

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