2020/07/04

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“中高年の引きこもり”報道について
私はこのブログ開設当初の2016年から、ひきこもりと脳脊髄液減少症の関係性について何度か記事にしてきました。
今年になって、内閣府の初の「中高年の引きこもり」の調査結果が発表されました。
Fnn PRIMEニュースによると、中高年の引きこもりの人が61万人以上いるそうです。
日本経済新聞 中高年ひきこもり61万人 内閣府が初調査 2019年3月29日
しかし、その61万人の中に、脳脊髄液減少症によって引きこもり状態にならざるをえなくなっている人たちも混じっているような気がします。
内閣府の初の調査で、中高年の人が引きこもりになった原因の3位に、「病気」が入っているのが気になります。
この中には「原因不明だが慢性的にだるい」とか「原因不明の頭痛」とか「原因不明の全身痛」「原因不明の目の痛み」「原因不明の味覚障害」「原因不明の手足の麻痺」なんて人たちが入っているのかも?と考えたりもします。
実はそれらの症状が脳脊髄液減少症が原因で起こっている可能性にも医師でさえ気づくこともないまま。
そう考えるのは、私は脳脊髄液減少症によって家に引きこもらざるを得ない状態を長く体験しており、
厚生労働省の引きこもりの定義に私もすべてあてまってしまうからです。
今の私も、「広義のひきこもり」に入ってしまう感じです。
私は若年者、中高年の引きこもりとされている方々の中に、脳脊髄液減少症患者が必ず何人か潜んでいると思っています。
それは自分の体験からそう思います。
脳脊髄液減少症が見逃されると結果的に“引きこもり”の状況にならざるを得なくなるという現状に誰も気づいていない気がしています。
メディアも、親たちも、医療関係者も福祉関係者も、そして本人さえも。
引きこもる前に、なんらかのストレスがあった場合、たとえその後の引きこもり状態が、脳脊髄液減少症の結果によるものだったとしても、
そのことに本人すら気づけないでしょう。
たとえ、体調が悪くて病院に行ったとしても、どんな検査をしても原因がわからず、精神的なものを疑われ「何か学校であった?」とか「何か職場であった?」とか聞かれることでしょう。
患者は、思い当たる最近のストレスを口にしたら最後、「それだ!」と医師に思われて、精神的なものが原因での引きこもりにされてしまうかもしれません。
ちなみに、私も脳脊髄液減少症に自分で気づけなければ、今頃、中高年の引きこもりだったと誤解されていたかもしれません。
それぐらい、家に引きこもっていましたし、私も「引きこもり」の概念と比べてみても、あてはまってしまいますから。
働かず(というより、働けなかったのですが)家に引きこもり(というよりだるくて、まぶしくて、光が当たると体が痛くて、光がまぶしくて、外の音が辛くて、人の動きに目がついていかなくてつらくて、長時間立っていられなくて、トイレが近くて、と実にいろいろな症状で家にいるしかなかったのですが)
そうした、脳脊髄液減少症になった人にしかわからないいろいろな理由で、外に出ることが苦痛で、しんどくて、そのため本能的に自分が生物として生き残る手段として、家の中にいた気がします。
引きこもりの人たちの中に、実は脳脊髄液減少症が原因で結果的にそういう状況に追い込まれていると人たちがいるだろうということを考えるのは、私だけでしょうか?
関連記事:
2017年12月30日 脳脊髄液減少症と“中高年のひきこもり”との関係性
2017年9月28日 ひきこもりと脳脊髄液減少症の関係性
2017年6月19日 人がひきこもるにはわけがある
2016年7月16日 ひきこもりと脳脊髄液減少症