2020/07/04

今日は雨です。
やはり、金曜日、土、日、月と続いたひさしぶりのめまいは、この下り坂の天候にあったようです。
きょうはかなり楽になりました。
雨が降る当日、台風直撃のその当日より、それらが近づいてくる数日前からの方が、脳脊髄液減少症の体には影響を感じるのです。
今までの経験上、低気圧の中心部よりその外側の線がだんだんと自分に動いて近づいてくる時に(数百キロ先でも)なんらかの症状が現れるのが恒です。
ところで、昨日朝、起きた時は激しいぐらんぐらんめまいがあったにもかかわらず、しばらくしてお茶を飲んだり水分を摂ったら治まったので、ヨガの「立ち木のポーズ」をしてみました。
どんなポーズかというと、説明すると長くなるので、知りたい方は「ヨガ・立ち木のポーズ」で調べてみてください。
簡単に言うと、「片足の足の裏を、股間の足の付け根につけて、もう一方の片足だけで立ち、両手をまっすぐ頭の上に伸ばして静止するポーズ」です。
昨日、めまいが少し治まってからこのポーズをやってみたら、なんと2分間、じっと静止していられたのです。
この「立ち木のポーズ」って、体幹がしっかりしていないとできないんです。
体幹の筋力がない人は決して真似しないでください。転倒すると危険です。
特に、治療後の患者さんが体幹の筋トレも全くしていないのにやって、転倒して、お尻や腰を打って、髄液漏れの再発しては元も子もありませんから。
もし普通の人でためしたいなら、体幹の筋力に自信がない人は、椅子や壁に片手を当てて体を支えるなどして、転倒には十分に注意して行ってください。
実は、私は、数年前まで私は全く「立ち木のポーズ」はできませんでした。
なぜなら、脳脊髄液減少症で思うように動けなくなり、結果的に家にひきこもり状態になって、長期間の安静によって、足の筋力は衰え、片足立ちだけでさえできなかったし、両足でつま先立ちで立ってじっと耐える姿勢もできなかったからです。
「立ち木のポーズ」どころではなく、片足上げて靴下はくのさえ、ふらふらしてできないほどでした。
足の筋力がなくなり、バランス力もなくなり、その上、体幹の筋力、コアの筋力がなくなっていたので、体を支える力がかなり衰えていていました。
ですから、片足を股間のところどころか、立って体重を支えている側の足首当たりにつけて片足で立つことさえ、ぐらぐらしてできなかったのです。
しかも、片手を壁などに当てて体を支えないと片足で立ってじっとしていられなかったのです。
それが昨日の朝、この「立ち木のポーズ」を久しぶりにやってみたら、なんと2分間もじっと静止していられたのです。
今日は、NHKの朝の連続テレビドラマに表示される時刻を見ながらやってみたら、なんと3分間もできました。
やろうと思えばもっと続けられたけど、今日は3分間で自主的にやめました。
両手をしっかりと真上に挙げて、両手の手のひらをしっかりつけるのがけっこうきつかったです。
肩の十分なストレッチができていないと、手の平を合わせて頭上にまっすぐ上げることはなかなかできません。
3分間って、たかが3分間ですが、「立ち木ポーズ」での3分間ってとっても長いんです。
ホント?と思う人は、試してみてください。
しかし、体幹の筋力がない人にはこの「立ち木のポーズ」で3分間じっとしていることはかなり難しいはずです。
でも、じっと静止しているだけで、グラグラする体をなんとかバランスを保とうとして、各筋肉がいろいろ調整してバランスを保とうとしたりして使われているのを感じます。じっとしているけれど、コアを鍛えて筋トレしている感じです。
私は、自己責任ですが、筋トレやストレッチを続けてきてよかったと思っています。
筋トレ&ストレッチ&有酸素マニアの健常者に交じってトレーニングすることは、あまりのレベルの差で、ちょっとバカにされたりして精神的にもきつかったけれど、コツコツと積み重ねた結果、体幹がしっかりしてきて今につながっているのだと思います。
脳脊髄液減少症での体幹機能障害は、かなり改善したと思っています。
めまいがあっても、治まった時に「立ち木のポーズ」ができたことで、自分の衰えていた体幹機能が改善したことを改めて確認し、希望と自信がでてきました。
もっとも、こんなことをもし地元の医師に言ったら、
「立ち木のポーズができる人が、そんなぐらんぐらんした船酔いのめまいが出ていたとは思えない。めまいはたいしたことがなかったのだろう。めまいは大げさな表現で言っているのだろう。」と思われてしまいかねません。
でも「本当にものすごいめまい」があったのです。しかしそれが治まったら「立ち木のポーズ」ができたのです。
めまいは常時あるわけではなく、治まると鍛えた体幹が機能を発揮してくれるようです。
一般的な肢体不自由のパラリンピック選手のようなアスリートは、スポーツメーカーも積極的に応援することでしょう。
なぜなら、障害を負っても、挑戦する姿勢は、企業イメージをアップさせるからです。
しかし、「脳脊髄液減少症」ではどうでしょうか?
どんなに自主リハでの筋トレやストレッチに取り組み、「脳脊髄液減少症の市民アスリート」目指している前向きな生き方をいていても、企業的には「脳脊髄液減少症」ということが「病気イメージ」で「企業マイナスイメージ」としてとらえられてしまっているように感じます。
事故や病気での手足の切断などの「障害」であれば、その障害は固定で、第三者からも見た目でその人にそうした「障害」があるのが理解しやすいですが、
脳脊髄液漏出症患者の私のように、「見た目」が健康そうに見えて、実は体の内部に障害を抱えていて、いろいろな症状と戦いつつも前向きに生きようとしている人に対しては、
なかなかその努力も姿勢も、第三者にはご理解いただけないと感じています。
しかし、こう見えて、私、脳脊髄液減少症の市民アスリート目指しています。
めまいがあっても、「立ち木のポーズ」が3分間もできるようになった、ここまで回復した姿を、多くの脳脊髄液減少症患者さんたちに見せたいし、もっと回復した姿も主治医にも見せたいからです。
そうすることで、寝たきり同様の人間であっても、何十年も見逃された患者であっても、脳脊髄液減少症が回復する可能性を世界中に示したいし、
そして、私がこれまで受けた治療と主治医の判断が間違っていなかったことを、脳脊髄液減少症に理解のない、あるいは無関心、軽視している日本の医師たちに伝えたいからです。
少なくとも、脳脊髄液減少症が原因での「体幹機能障害」は回復する!。しかし「筋肉は一日にしてならず。」私はそう思います。
脳脊髄液減少症で現在も通院中の患者さんで、もし、「立ち木のポーズ」が3分以上できる方がいたならお友達になりたいです。