2020/07/04

月刊からだにいいこと 2016年 11 月号 の122ページに、モビバンアクアでのストレッチ方法が紹介されていました。
肩甲骨周り、胸筋周りのストレッチ方法が詳しくのっていました。
モビバンアクアとは、YPE・熱可塑性エラストマ という素材を使って開発されていて、ゴムよりも、耐久性があり、
戻り強度が一定だそうです。
私はまだ、自分用に持っていないのですが、体験で借りて何度かストレッチをしてみたことはあります。
値段を聞いて、3000円近い値段に、たかがゴムのひもなのに、ずいぶん高いなぁ・・・いらないや、と思っていたのですが、
その素材の内容を、今回初めて知って、お値段に納得しました。
以前、私が、まだまだ、症状で家から外出もままならなかったころは、市販の安いストレッチ用のゴムを使って、ストレッチを始めていました。
しかし、ホームセンターの健康器具売り場で売っているようなストレッチ用ゴムは当時は、両側に丸い部分はついていず、
ただの長いゴムのひもでした。
そのゴム紐の両側を持ってその中央に足裏をかけて股関節を伸ばしたり脚をぐるぐる回したり、ゴム紐を二つ折りにして、
両手に持って背中に回し、肩のストレッチをしたりしていました。
モビパンアクアはもともと水中でのストレッチ用に開発されたものですが、私が実際に使ってみた感想では、今まで私がホームセンターで使ったストレッチ用のゴム紐とどう違うのかというとやはりゴムではないためか、その伸びる感覚が違うと感じました。
ひっぱって伸びて、力をゆるめて戻るときの強度が、ゴムのように、バーンといかないところです。
モビパンアクアの、「戻り強度が一定」というのは、このことを指しているのだと思います。
さらに、普通のゴム紐では、両側が切れ端のひも状のため手でひもを持つ必要がありますが、モビバンには両側と真ん中に丸い輪がついているので、
・両側の和を手で持ったり、手首を入れたり、
・真ん中の和に足を入れ、両側の和を手で持ったり、
・真ん中の和を手で持って、両側の和に足裏をひっかけたり、足首を入れたり、
・真ん中の和と端の和のひとつを手で持って伸ばしたり、
・両側の和を両手で持って、肩甲骨周りをストレッチしたり、
・モビバンを二つに折って、端っこの和二つをまとめて片手に持ち、真ん中の和をもう片方の手で持って、強度を二倍にしたりと、体力、筋力によってさまざまな使い方強度に変化させることができる点が、普通のストレッチ用のゴムバンドやゴム紐とちがうと思います。
脳脊髄液減少症の私は、交通事故後左肩甲骨の下が石のように固くなり、マッサージや、温めたり、針を打ったりいろいろためしてきましたが、それが、体に受けた交通事故の衝撃で、首が激しく前後に振られ、脳脊髄液が、腰椎、胸椎、頸椎など、複数個所から漏れ出して起こっていた症状だったとは、当時は全く気づけませんでした。
私の交通事故後の頑固な肩こり、肩甲骨下の頑固なこり、全身のだるさ、首の痛みなどは、脳脊髄液減少症によって起こっていたのですが、当時は、脳脊髄液減少症と診断できる医師も存在しない時代で、ただの肩こりだとばかり思いこんで、せっせと、
肩こりを改善する努力をしていました。
それが今は、肩甲骨下の石のような凝りも、肩こりもありません。
ブラッドパッチ治療やアートセレブ治療を続けた後、自分の体調の様子を見ながら、運動やストレッチで自分でリハビリを重ねた結果、ここまで改善しました。
最近まであった、左肩の冷えと痛みも、自宅でできるカッピングで改善しました。
ブラッドパッチ治療や人工髄液治療だけが回復への道のりではないと思い、自分でいいと思われることは、なんでもやってきました。
その後、様子を見ながら根気よく検査と治療を続けること、自分で、日常生活で無理なくできる範囲で、リハビリを考え、
ストレッチや運動を積極的に取り入れること、薬に頼らず、よりよい睡眠を得るための努力や、元気な体をつくるための食事や生活リズムにも、人任せではなく、「自分で」自分のためにいいことを選んで考え、実行することが、大切だと思います。
特に脳脊髄液減少症の私の場合、肩甲骨まわりがガチガチに凝った経験があり、それが、肩甲骨周りをほぐすストレッチを続けた結果コリがほぐれてきた経験から、ストレッチはいい、と確信し、ストレッチも運動も、今も自分の体調を見ながら続けています。
私はかつて脳脊髄液減少症=全体安静みたいなイメージがありました。
ひたすら安静にして、水分を摂っていれば、治るのだと。
しかし、結果的に私は家事をせざるをえない環境でしたからどんなに症状が重くても、動かざるをえない状況でしたし、
症状が重くて、長く立っていられず座ってもいられないころから、自分なりに考え、ストレッチや運動は家の中でしていたので、今につながったのかもしれません。
安静が重要なのは、脳脊髄液減少症発症後の急性期の対応であり、治療直後の対応であり、慢性期の私には、過度の安静は逆効果であったと、今ならわかります。
あるていど動かないと、人は動けなくなるのです。
実際、私は足の筋力が衰え、一時期、散歩すら難しくなったほどです。
今、その時の反省を踏まえ、日々、できる範囲で運動に取り組んでいます。
私はいつか、「脳脊髄液減少症を克服したアスリート」になることを、目指しています。
いくつになっても、自称アスリートにはなれるはずですから。